「心の中に咲く花になれば」前田健初監督映画本日公開
2011年5月7日 19:44
本日5月7日、
これは前田が2009年に発売した同名小説「それでも花は咲いていく」を自ら映画化した作品。映画では、小説で描かれた9つの短編の中から、人には言えない心の悩みを持つ3人の男たちの姿を描いた3篇「エーデルワイス」「ヒヤシンス」「パンジー」を映像化している。
映画館には監督の前田のほか、仁科貴、南野陽子、滝藤賢一が登場。大きな拍手で迎えられ、前田は「生憎の雨の中お集まりいただき本当にありがとうございます」と挨拶した。仁科は「(前田は)僕にもわかるように日常のことに置き換えて説明してくれたり、本当に優しかったです。心地いい緊張感の中で撮影させていただきました」とコメント。滝藤は「役者冥利に尽きる役をいただきました。前田監督は、歌も踊りも監督もできて、本当のエンターテイナーだなと」と前田の多才ぶりにも触れた。
「10数年前に舞台を観てから応援していた」という南野陽子はとりわけ今回の作品に感無量の様子で「現場では、前田監督のお母さんのようなお姉さんのような気持ちでした。スタッフのみなさんが、前田監督に2作目3作目を作ってもらおうという気持ちで、これまでの経験やアイデアを出し合って頑張っているのが伝わってかなり嬉しくなりました」と、思いの丈を語った。
前田は「本を出版するときはそれがゴールだと思って、映像化のことは考えてませんでした。でも映像化の話が来たときに『これは人に渡せない』と」作品のきっかけを回想。「信用できる役者さんたちが素晴らしい演技をしてくださったので、そのお芝居が光るように心がけました。作品は自分の子どもだと思ってます。一人っ子では寂しいので(笑)、2人目3人目も作って、みなさんに愛されるといいなと思います」と次回作にも期待を込めた。
最後に前田から「僕の夢は映画を撮ることではありません。作品を観てもらうことでした。それが今日叶って喜びをかみしめています」と会場に改めて感謝の言葉が。「被災地に行った友人から『被災地でも瓦礫の中からたんぽぽが咲き始めています』という話を聞きました。この作品も瓦礫の中から咲く花のような存在になればと思います。みなさんの心の中にも花が咲きますように」とメッセージを述べた。
同映画は、キネカ大森のほかテアトル新宿でもロードショー。映画監督・前田健が最初の子どもに込めた思いをぜひこの映画館で観てみよう。
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リンク
- 映画「それでも花は咲いていく」告知サイト
- 幻冬舎 それでも花は咲いていく ⁄ 前田健 著
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