初大会の優勝は西村、ワタナベエンタの新たな大喜利ライブ

昨日4月16日、東京・表参道GROUNDにて、ワタナベエンターテインメントの新たなイベントライブ「ザ・マジックアワード」が開催された。

同ライブは大喜利大会となっており、予選を5人1組で3ブロック実施。各ブロック上位2名が決勝に進出し、6人で優勝を争う。東日本大震災を受け、この日はチャリティライブとして開催。司会は超新塾のイーグル溝神が担当した。

オープニングでイーグルが「今日はスペシャルゲストがいます」とアナウンスすると、壮大な音楽が流れ暗転。スポットライトが当たったかと思うと、今泉が上半身裸になるというボケを繰り出したため、イーグルから厳重注意を受け一旦仕切り直しとなった。その後登場したのは大喜利に欠かせない筆記具のマジックを模した人形の“マジックン”（声：シャカ大熊）。開口一番、オープニングトークでギャグばかり披露するミリオンズのそぼくに「お笑いは繋げて繋げてやろ」とダメ出しをしていた。マジックンは「ワタナベエンタに大喜利の文化を取り入れた第一人者」ということで判定を担当。本人曰く「鶯谷で中国出身の人と一緒に住んでる」「信じてもらえないけど実はこんにゃく」と、その生態は謎に包まれていた。

予選Aブロックはザ・ゴールデンゴールデンきたざわ、シャカ植松、笑撃戦隊・柴田、乙・島山、あばれる君。あばれる君が1P先取し植松が続いたが、その後柴田が追い上げ6Pを獲得し、続く4Pの植松とともに決勝に駒を進めた。

Bブロックは「（タイガー以外は）フレッシュなメンバー」（イーグル）という超新塾・タイガー福田、ふみとし、ソイ八田、ザ・ゴールデンゴールデン山崎、マービンJr。アメリカ人とのハーフであるマービンは「アメリカ予選では通った」という回答が前半ふるわず、ワタナベコメディスクールの同期である八田が「ちっともエロくないエロビデオのタイトルは？」などのお題で快進撃を見せた。その間“フレッシュではない”タイガーが着実にポイントをゲット。結果、タイガーと八田が同点で決勝に進出した。

Cブロックは今泉、ザ・ゴールデンゴールデン吉勝、西村深村・西村、ケチン・ダ・コチンけいたまん、ミリオンズそぼくという混戦必死のメンバー。案の定、そぼくと吉勝がすぐにこの日唯一のマイナスポイントを出した。決勝に進出したのは「熟女をポップに言い換えてください」のお題に「JJ」と答え会場を爆笑させた西村。もう1人はこの日最多となる8Pを獲得した今泉だった。

決勝戦では「サザエさん一家がTwitterを始めました。誰が何とつぶやいてる？」というお題で好回答が続々誕生。「（マスオが）アナゴさんとウナギなう」「（カツオが）中島めぇ……」など、知られざるサザエさんファミリーの日常に観客も大いに沸いた。そのほか「この曲に歌詞をつけなさい」「写真で一言」というお題で大喜利は終了。結果発表のエンディングに突入した。

マジックンは今回のライブの総評として「一番損したのゴールデンやな」とコメント。オープニングで勢いを見せていただけに、3人とも決勝に進出できなかったところをツッコまれてしまった。決勝を振り返り、植松は「いや、出し切りましたね。ちょっと下ネタで体調を崩しましたが」と反省。今泉は逆に「深夜に下ネタだけでやりたい」と新たな活路を見つけた様子だった。

優勝したのは、イーグルも途中その実力に思わず「1発目の答え半端ないな」と漏らした西村。西村は「地味な人は大喜利を頑張るしかないんだよと、あの人に言いたい」と八田を指差し、この日大いに活躍した健闘を称えた。

同ライブは今後も定期的に開催予定。次回開催日時はワタナベエンタのオフィシャルサイトにて発表される。同社が誇る実力派芸人たちによる大喜利勝負をぜひ生で観戦してみよう。