「有吉の壁」カベデミー賞が映画化、サプライズ会見で尾形「興行収入2兆円を目指す」

「有吉の壁」（日本テレビ系）の企画「映画の壁を越えろ！日本カベデミー賞」が映画化。「有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE」として6月11日（土）と12日（日）に全国の映画館で上映される。

「日本カベデミー賞」は、架空の映画賞の授賞式会場で芸人たちが役者になりきり、MC・有吉弘行のムチャぶりを受けながらインタビューやスピーチに挑戦する企画。その場で映画のストーリーや役どころを考えつつボケなければいけないため、時に話す内容が支離滅裂になってしまう。

映画版では、トム・ブラウン、空気階段、友近、パンサーが参加した4作品をショートムービーとして制作。ストーリーは企画内での即興スピーチがもととなる。また放送の未公開映像や制作過程のドキュメント映像なども含まれ、計90分ほどの作品となる予定だ。先日、都内で「有吉の壁 カベデミー賞 THE MOVIE」の記者会見が行われ、トム・ブラウンらが出席。何も知らされずに会見場に連れてこられた彼らは、集まった記者に「えっ!?」「何これ！」と驚き、状況を飲み込めないまま映画化が本当であることを知った。

トム・ブラウンは「ドライブ・アイ・サー」なる卓球映画に出演。強い恐怖を感じたり動揺したりすると頭痛が起きる体質だというみちおは会見で「痛い痛い痛い」とこめかみを押さえつつ、「とっても面白い映画を作っておりますので」と挨拶するが、周囲からは「作ってない！」「まだ何も始まってないよ！」とツッコミが。また布川は「番組内ではみちおが『助演女優賞』という扱いだった。つまり僕が主演になる（笑）。それが不安です」と心配そうに述べた。

空気階段が出演するのは、鈴木もぐらがリリー・フランキーならぬ「リリー・素寒貧（すかんぴん）」になりきる作品「万引き裸族」。彼は「番組内で言ったことが映画化されるということは、僕がすっぽんぽんになる。普通に流せるのでしょうか？」「アーノルド・シュワルツェネッガーに出てほしい。元祖すっぽんぽんみたいなところがあるじゃないですか」とコメントする。一般人・木村役を演じる水川かたまりは「髪を緑色に染めてみようかな。一瞬登場したときにウケる形を模索していきたいです」と意気込んだ。

伝説の女優・秋定麗子の生涯を描く「秋定麗子物語」で主演を務めることになった友近は「番組では『前張りなしのラブシーンに挑んだ』と言ってしまった」「甘いラブシーンがあるのであれば、今から7kgくらい痩せたい」と苦笑い。意識している作品を聞かれると「フランス映画みたいにしてもいいし、『フラッシュダンス』みたいなテイストも捨てがたいけど、やっぱり五社英雄も……」と迷った挙句、最終的に「キョンシー」と答え、一同を「懐かしい！」と笑わせた。

カールスモーキー石井の監督映画「河童」を彷彿とさせる作品「真っ裸（まっぱ）」で、主演・カールスゴーイー石井になりきるパンサー尾形は「やるからには明日にでも撮りにいきたい」「興行収入2兆円を目指して『有吉の壁』に還元しますよ」と誰よりも前向きな姿勢を見せる。一方、向井は「もちろん映画化はすごいことではあるのですが、朝のラジオが始まるので『めんどくせえな』という気持ちが2割くらいある（笑）」と尾形に冷ややかな視線を送り、菅は「見たことも聞いたこともないものの役作りは無理。早めに脚本を欲しい（笑）」と述べていた。

チケットは、日テレゼロチケとローソンチケットで4月13日（水）23:59まで最速先行抽選を受付中。一般販売は6月1日（水）正午から6月10日（金）正午まで行われる。来場者にはオリジナルのポスタービジュアルボードが配布される予定だ。