決勝には、予選を通過した
「ツギクル芸人グランプリ」は日本音楽事業者協会とフジテレビがタッグを組んで、今後の芸能界を担うであろう次世代のスター芸人=「ツギクル芸人」を発掘する大会。長年実施されてきた「お笑いハーベスト大賞」が2019年に一新されたもので、第1回ではザ・マミィが優勝している。
予選会は地上波のゴールデン・プライム帯の番組レギュラーを持っていない芸人で、テレビにほぼ出演したことのない芸人約2000組以上の中から、各芸能プロダクションが「次世代のスター芸人だ!」と社を挙げて厳選した72組が挑戦。決勝は5組ずつ3ブロックに分かれた1stステージを勝ち上がった3組がファイナルステージで激突した。TVer、FODで見逃し配信中。
金の国 コメント
──率直な感想を。
渡部おにぎり 決勝大会は普段お笑いライブなどで一緒になる芸人さんばかりで。皆さん優しくて本当に面白い人たちばかり。そんな大会で優勝できたのがめちゃくちゃうれしかったです。
桃沢健輔 ファーストステージで褒められすぎて、本当にファイナルステージが怖かったです。でも「とにかくでかい声を出す」という基本に立ち返って、思いきりやれました! それが功を奏したのかもしれません。
──優勝する自信はあった?
桃沢 ファーストステージは正直「よかったんじゃないかな、印象には残ったかな」と手応えがあったんですが、ファイナルステージは自分たちが声を出しすぎて、見ている方の声が聞こえなくて……。
渡部 わっ! 僕も同じこと言おうとしてた!
桃沢 あのネタ、お客さんの声が聞こえないんですよ。
渡部 お互いにセリフが多くてね。でも、終わった後、ステージ裏で「なんとなく雰囲気はよかったんじゃないかな」みたいな話はしました。
桃沢 (ファイナルステージで)先にネタをやったYes!アキトさんがステージ裏にいらして。アキトさんに「どんまい!」と言われたらダメなんだろうなと考えたと思うんですけど、言われなかった。スベってはいなかったんだなと思いました。
──予選はVTRでしたが、決勝は一般の方を含む審査員の前でのネタ披露でした。
渡部 少ない人数でも、見てくれる方がいてくれてやりやすかったです。僕たちは、お客さんの気持ちが乗るようなネタを相方が作ってくれているので、いらしてくれてうれしかったです。
桃沢 僕たちは「お客さんがいてこそ」なので、うれしかったです。ファイナルステージは満員電車の設定だったので、審査員の方の中ではなじみがない可能性もあるなと心配していました。でも「昔を思い出したよ」と感想をいっていただいて、ありがたかったです。
──審査員にテレビ局のスタッフがいたのは?
渡部 そこはあまり意識していないですね。意識するとネタが決められなくなってしまうので、僕は全然意識しなかったです。ネタを作っていてどうだった?
桃沢 僕も意識していなかったですね。とにかく、時間内でベストのネタをやろう!と思ってネタを作りました。
渡部 そんな器用にできないもんね、僕たち(笑)。
──目録50万円の使い道は?
渡部 僕の芸名が渡部おにぎりというんですが、おにぎりを作ったり食べたりするのが趣味で。今使っている炊飯器がずっと使っていてボロボロなので、新しいいい炊飯器を買おうかなと思っています。
桃沢 まだ実際に賞金が手元にないから言えることですが、全額親に仕送りします。
──目録は二等分されるんですね?
渡部・桃沢 もちろん! 当然です!
桃沢 仮に「俺がネタを書いてるんだから30にしろ!」なんて言ったら、バチが当たりますよ! 本当は嫌ですけどね(笑)。
渡部 いや、そこは頼むよ(笑)。
──次はどんなチャレンジを?
渡部 10月に「マイナビ Laughter Night」(TBSラジオ)の決勝に出場することが決まっているので、そこでもなんとか優勝できたらと思います。がんばります!
桃沢 今回の優勝で、ひとつ自信がつきました! 「マイナビ Laughter Night」は今日戦ったキュウさん、サスペンダーズさん、ママタルトさんが、さらに圧倒的に仕上げてくるんだろうなと思いますので、もう一度気を引き締めて優勝したいです。周りの芸人さんからあまりライバルとも見なされていないと思いますが、この優勝を機に少し目障りヤツになれたらな、と(笑)。
──視聴者の方へメッセージ
渡部 見ていただいてありがとうございます。今後ももっと気を引き締めて……体形もコメントも引き締めてがんばっていきますので、応援をよろしくお願いします!
桃沢 僕も同じ気持ちです! これからもがんばります。
爆笑問題 コメント
太田光 金の国、すごかったよね。
田中裕二 ネタのウケ具合はもちろん、内容、演技も完璧だったね。
太田 完璧だった! 来年も優勝するんじゃないの!?
田中 来年出るかどうか、わからないから(笑)。
太田 金の国、というので金をあげたいね。それで河村(たかし)市長に噛んでもらおう。
田中 やめろ(笑)! 金の国を最初に見たときに、桃沢さんがハライチの岩井に似ているなと思ったら、ワタナベエンターテインメント所属と聞いて、ハライチの後輩だと知りました。それでおにぎりさんを見たら、澤部に見えなくもないなと思えてきて。ネタをやっているとき以外でも、顔つき、雰囲気とかから、今後ブレイクしそうな予感がしましたね。
──ファーストステージの審査が終わった後、太田さんは「金の国」が優勝するとおっしゃっていましたね?
太田 言霊ですよね。これは、僕の見る目がすごかったということに尽きるんじゃないですか。最終的には俺が優勝なんですよ!
田中 何が「俺が優勝」だよ! 優勝を当てた人が優勝なんてないだろ!
渡辺正行 コメント
2本、いいネタを続けたというのがすごいですし、ファイナルステージは笑いをとりにいくだけじゃなくてドラマ性を盛り込んできた。しっかり笑いに持っていく展開がうまかったね。あのネタの構図を2本そろえるだけでもすごく難しいんですけど、さらにキャラクターや作品の雰囲気も変えてきた。あの技術を見たときに力のあるグループだなと。「ツギクル」じゃなくて、今きてもおかしくない「今きていい芸人」だと思います。
ますだおかだ増田 コメント
僕はコントにそんなに詳しくないですが、ラストの展開の心地よさ、気持ちよさ、爽やかさは、素敵なコメディ映画を見たような余韻を感じられました。ネタを考えている桃沢くんは、相方のおにぎりくんの魅力を引き出す力がすごい。つい、おにぎりくんのキャラクターが印象に残りますけど、彼の魅力を引き出す桃沢くんの力はコンビのひとつの強みになっていると思います。漫才師として今回感じたことは、お客さんがたくさん入っている環境でやらせてあげたかった。漫才はお客さんがいてなんぼなんで。VTRで実施した予選から力を出し切れていない漫才師がいたかもしれない。今回決勝では漫才師がいなかったですけど、コンテストでは漫才コンビが強い傾向にあると思うんです。改めて、若手だけじゃなくて中堅、ベテラン漫才師もコロナ禍を耐えるという時期なのかなと思いました。
小島瑠璃子 コメント
おにぎりさんが2本のネタで、まったく異なるキャラクターを演じられていたんですが、どっちもすごくしっくりくるんです。人相まで変わった!?というくらい憑依していた。見ている方をちゃんとコントの世界観に連れていってくれるなと思いました。ファイナルステージでは、私はダニエルズさんに投票しました。ストーリーが面白かった。ちゃんと定期的に笑いがあって、クオリティが高くて。私の中では一番でした! Yes!アキトさんもすごかったですね。猛烈な勢いでギャグが出てくるけど、しっかり緩急がある。始まってすぐに笑いがあるギャグもあれば、見ている人の反応を待ってからくるギャグもある。一発ギャグの中に、おひとりで緩急をつけているのがすごいなと思いました。優勝は金の国さんでしたけど、誰がブレークしてもおかしくない。15組全員がすごかったので、皆さんがこれから活躍されている姿が目に浮かびます。
ツギクル芸人グランプリ2021
フジテレビ 2021年9月18日(土)15:30~17:30
<出演者>
MC:
審査員長:
審査員:
民放5局のバラエティ番組担当スタッフ審査員:橋本和明(日本テレビ) / 舟橋政宏(テレビ朝日) / 浜田諒介(TBS) / 小比類巻将範(テレビ東京) / 日置祐貴(フジテレビ)
決勝進出者:
ナレーション:下野紘
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「ツギクル芸人グランプリ」優勝は金の国!「とにかくでかい声を出す」が功を奏した(金の国、MC、審査員のコメントあり)
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