ナイナイ矢部15年ぶりNHKでMC「美輪さんの前ではボケです」

12月20日（月）に放送される特別番組「地球イチバン」（NHK総合）の記者会見が、本日12月9日、東京・NHK放送センターにて行われた。

会見に出席したのは、番組でMCを務めるナインティナイン矢部浩之のほか、南米ボリビアの「地球で一番標高の高い街」エルアルトを旅した俳優の大高洋夫、「兼高かおる世界の旅」で有名な兼高かおる、そして美輪明宏の4名。矢部は同日行われた収録の様子について、「（大高が旅した）VTRは普通にビックリした。兼高さんと美輪さんは、思いのほか話が長かったです（笑）」と笑わせながら「収録は盛り上がった。新鮮で、楽しませていただきました」と振り返った。

矢部にとっては1995年にコンビで出演した「冬・ソリトン」以来、約15年ぶりのNHK出演。「車で局まで来たが、道を1本間違えるくらい久しぶりだった。決して旅好きではなく『僕でいいんですか？』と聞いたら『それがいいんです』と言われ『じゃ、出ちゃおう！』と軽いフットワークで収録に挑んだ」と軽妙な言い回しで出演の経緯を説明。記者から「収録中に気を遣った場面は？」と問われると「今です！」と即答し、美輪から「そんなことあるわけないじゃない！」と指摘されていた。

美輪はこの番組の出演を引き受けた経緯について「今の日本の方はあちこちに旅行するとき、隣の座敷に行くみたいになにげなく行ってトラブルに巻き込まれることが多い。それを防ぐには、こういう番組を引き受けるのが有益だと考えた。兼高さんの日本語も格調が高く美しい。男の方ふたり（矢部と大高）はそれとまったく対照的」などと語り、矢部から「ね、長めでしょう！」と間髪入れずにツッコミ。しかし美輪は「長くて何が悪い！ ボキャブラリーが豊富な証拠です」と矢部の言動を封じ込めていた。

兼高は「エルアルトは私も50年前に訪問したことがあり、今回はその違いを見せてもらった。世界はどんどん変わっていく。視聴者に喜ばれる珍しいインフォメーションで、いい番組だと思います」と経験に根ざした発言。大高は「高山病は本当に辛かった。高山病になったことがある兼高さんとその辛さを共有できたのは本当に嬉しかった」と述べていた。

「すごく勉強になった。美輪さんと兼高さんは話が脱線するが『なるほどなぁ』と感心した」と真面目に語る矢部。美輪から「なんて素直な子でしょう」と褒められると、「何度かツッコませていただいたが、それより上からまたツッコまれるんで、結局僕がボケになってしまった」と人生の先輩たちを前に、いつもとは勝手が違う様子だった。

地球イチバン

NHK総合 2010年12月20日（月） 20:00 ～ 20:43
＜出演者＞
MC：ナインティナイン矢部浩之
旅人：大高洋夫
ゲスト：美輪明宏 / 兼高かおる / ヨンア