暗闇にチキチキジョニー岩見の声が鳴り響いた「ノーセンス」永野が12大会ぶり優勝

昨日8月27日、東京・松竹芸能 新宿角座にて「ノーセンスユニークボケ王決定戦」が開催され、永野が12大会ぶり2度目の優勝を果たした。

「ノーセンスユニークボケ王決定戦」は「おしゃれな笑いができない」「ボケたいときにひたすらボケる」という芸人たちが自らのノーセンスぶりを競う大会。昨日はみなみかわによるMCのもと、永野、オジンオズボーン篠宮、いち・もく・さん・くぼた、流れ星ちゅうえい、イワイガワ・岩井ジョニ男、かもめんたる槙尾、サンシャイン池崎、ハリウッドザコシショウがやりたい放題のボケ合戦を繰り広げた。

オープニングでは、かもめんたる槙尾が「眉毛が薄い」「どういうメイク？」とイジられ「夏木マリを意識している」と主張していると、背後から近付いてきたジョニ男の延髄斬りを食らい倒れてしまう。みなみかわはすかさず「密です！ ソーシャルディスタンス！ 足もダメです！」と注意するが、永野は「あの人（槙尾）にもダメなんですか？ あの人って全然人気ないですよね？」と腑に落ちない様子だった。

2メートルの間隔を保ちながらイス取りゲームをする企画「ノーセンス ソーシャル椅子取りゲーム」では、槙尾が対戦相手のちゅうえいを無理矢理巻き込んで寸劇を展開し、一同から「劇団員！」「エチュード！」「小劇団の笑い！」「役者崩ればっかりのお笑い界！」と野次を飛ばされる。ちゅうえいはギャグマンガ的な笑いで対抗すべく「ブリブリブ～リ～、ブ～リブリ」と糞をひねり出す動きを見せたが、槙尾は脚を組んでイスに座り「今のは素直に座ればよかったわよ」「私の勝ちね」と演劇的なスタンスを崩さない。さらに彼はイスを使ってコンテンポラリーダンスを披露したが、最後の決めゼリフが弱いという理由で何度もやり直しをさせられてしまう。結果的に、槙尾の時間があまりにも長すぎたため、みなみかわが土下座で謝罪することになった。

なすなかにし那須やオジンオズボーン高松らが撮影したツッコミVTRに合わせて、参加者たちがノーセンスにボケる企画「ノーセンスうちでボケよう」も。ここでは一同がオリジナリティあふれるボケを放って疑似漫才を楽しんでいたが、チキチキジョニー岩見のVTRが流れると「なんすか？ これ」「脅迫ビデオ？」「テロリストですか？ この人」とザワつき始める。背景や照明の不気味さ、画質の粗さを気に入った様子の永野は「会場を暗くして（岩見のVTRを）ただただ見るだけの時間にしませんか？」「みんなで映画体験したいです。さっきの悪魔を見て怖い思いをしたいです」と提案。岩見のツッコミをじっくりと観賞したあとは、会場を真っ暗にして岩見の声だけを聞く時間も設けられた。その途中には「助けて」「先輩……」といった心霊的な声が。みなみかわは「言うたの誰や」と困惑するが、永野らは「誰も言ってない」と頑なに否定するだけだった。

90分にわたるボケ合戦を経てのエンディングでは、ほぼ全員が舞台から降りてしまい、ステージ上にみなみかわとジョニ男しかいない瞬間が訪れる。一同が「トークライブだ！ 人気があるシンプルなトークライブだ！」「『にけつッ!!』の距離感」と囃し立てると、ジョニ男は「なんか旅行に行ったらしいね」とみなみかわに話題を振って笑いを誘った。永野の優勝が発表されると、彼は「久しぶり！ 2回目！」と歓喜。さらに今後は藤原史織、たかまつなな、せやろがいおじさんといった面々のモノマネをしていくと展望を語った。

今回の「ノーセンスユニークボケ王決定戦」では、ほかにも「ノーセンス ソーシャル相撲」「ノーセンス 新宿カウボーイかねきよ」「ノーセンス手越」といった企画が展開された。ライブの模様はチケット購入者を対象に9月3日（木）までアーカイブ配信されている。