キングオブコメディ「バカヂカラ」で大特集

10月11日（月）、お笑い番組「バカヂカラ」（TOKYO MX）でキングオブコメディをフィーチャーした回が放送される。

主にプロダクション人力舎に所属する芸人たちが出演し、その斬新な手法が注目を集めている「バカヂカラ」。全編が定点カメラからノーカットで撮影され、市井の人々に扮した芸人たちがあらゆる場所でコントを繰り広げている。

過去、今野はこの番組に多数出演。一方、高橋はこれまでメインで登場することがほとんどなかった。今回キングが「キングオブコント2010」で優勝したこともあり、晴れて2人メインの回が実現する。

本日10月5日に都内で行われた収録には、キングのほか、アンタッチャブル山崎、東京03、ドランクドラゴン塚地、鬼ヶ島といったメンツが集合。コント「ボキャブラリー」では、今野が立てこもり犯、高橋が刑事を演じている。山崎が主導権を握ってキングをイジったトークコーナーも大盛り上がり。2人が気心の知れた人力舎芸人と作り上げるコントをぜひお楽しみに。

先月9月には番組DVD「アンジャッシュ、アンタッチャブル、おぎやはぎ、東京03、ドランクドラゴン & the others in バカヂカラNo.1/No.2」が2巻同時に発売されている。セル盤には特典映像としてNG集や未公開シーン、撮影の舞台裏などが収録。番組が気になる人はぜひ手に取ろう。

キングオブコメディのコメント

──キングオブコメディさんが「バカヂカラ」でフィーチャーされるのは初めてですよね？
今野　初めてですか？ 俺がメインの回はめっちゃありましたけど。
──おふたりで、というのは初めてですね。
今野　高橋がいることはたしかに少なかった。
高橋　なんたって先日発売された2本組DVDで、僕が出たコントは1本しか入ってませんでした。
今野　鬼ヶ島のほうが全然出てますよ。「高橋どんだけ出てねーんだよ！」っていう。
高橋　出てたとしてもわりとカメラに背を向けてるとかが多いです。
──今回はやはり「キングオブコント」優勝効果でコンビが揃った感じでしょうか？
今野　高橋はそうでしょうね。
高橋　今野がメインの回があったというのを聞いて今、僕ショックです。
今野　「いつも高橋がいない」。
高橋　今日この収録スタジオ来るの初めてなんです。
今野　僕、上の人に聞きました。「高橋はなんで出番が少ないんだ」と。そしたら「高橋は演技にクセがある」。
高橋　邪魔なんでしょうね（笑）。
──「バカヂカラ」の撮影はどんな印象ですか？
今野　僕、元々「ごっつええ感じ」のようなテレビコントをやりたかったんで、今がいちばんそこにいる感じがしてます。
高橋　今野はよく知らないんですよ、小劇場とかでパイプ椅子のみで若手2人だけでネタやってるようなシーンを。だから養成所に入って「ここでライブやります」っていうときに「え、セットは？ エキストラは？」って。
今野　「なんでパイプ椅子で全部を表さなきゃいけないんだ？」って。
高橋　若手の頃は全部パイプ椅子と机だけでやりますからね。
今野　だからちゃんとした場所だと「テレビコントやってるな！」って思います。
高橋　衣装を用意していただくだけでありがたい。今日も警察官の服とか着ることができて嬉しいです。うちの事務所の稽古場にはレプリカというかパーティグッズみたいなのがあって、今野が着ると「がきデカ」みたいになっちゃうんですよ。
今野　「ミニスカポリス」みたいなビニール生地で。
高橋　だから「バカヂカラ」さんのおかげで充実してます。
──「KOC」では本番前に猛練習されたそうですが「バカヂカラ」では？
高橋　もちろん「バカヂカラ」も大事な番組なんですけど、たとえば「KOC」とかは生放送で一発勝負じゃないですか。そのプレッシャーがやはりありました。
今野　言っても「バカヂカラ」は撮り直せますからね。
高橋　気心の知れた先輩と一緒にできますし。「KOC」のときはいつものネタを微妙に変えてたので、つい昔のセリフを言いそうになったりもしたんですよ。
──今回の「バカヂカラ」でオススメのコントがあれば教えてください。
高橋　警察のコント（「ボキャブラリー」）とかも、塚地さんと今野のやりとりが台本の倍くらいありました。
今野　飯塚さんがツッコんだところで終わりだったんだけど、塚地さんがずっとセリフ言ってくるから。
高橋　アドリブで。
今野　あと「大臣」のコントでは、ずっと真面目にケンカしてる中で唯一俺だけふざけなきゃいけなかったんです。でも台本に「今野 変な動き」と書いてあって、それだけなんですよ。何をしていいかわからない！
高橋　最初いい感じでやってたんですけど、練習しているうちにどんどん麻痺してきちゃって。たぶんウケないからどんどん強くなってきてるんですよ。本番に取っておけばいいのに全部リハから本気出しちゃうから。
今野　このコントは100パー、アドリブです。笑わせようという気持ちでやりながら、笑わせるとNGになっちゃうから、変なスパイラルにハマりました。
──今後の「バカヂカラ」での展開は？
高橋　スタッフさんにセットや道具をちゃんと用意していただいて、自分たちが台本を考えずにいろんな人たちとコントができるのは「バカヂカラ」くらいしかない。やっぱり新鮮です。
今野　先輩と会う機会もこの番組くらいですからね。
高橋　そう考えるとありがたいですね。名だたる人たちと一緒に出てるというのは。
今野　高橋はあんまりいないですけどね。
高橋　はい、僕あんまりいないですけど。
──今後どんどん露出が増えてくるんじゃないですか？
高橋　いや、油断ならないですねー（笑）。