粗品「僕らもっと面白い！」2年目は全力で、リスナーにも手厳しく良質メール要求

本日3月9日、ニッポン放送「オールナイトニッポン0（ZERO）」のパーソナリティ発表記者会見が東京・ニッポン放送 イマジンスタジオにて行われ、月曜担当のファーストサマーウイカ、火曜担当のCreepy Nuts、水曜担当の佐久間宣行（テレビ東京プロデューサー）、木曜担当の水溜りボンド、金曜担当の霜降り明星・粗品が出席。霜降り明星・せいやは欠席のため等身大パネルでの登場となった。

昨年から番組を継続し、2年目に突入する粗品は「生放送のラジオを毎週やる機会なんてなかったですし、めちゃくちゃ楽しかった」としながらも、「（番組終盤の）4時半から5時は覚えていなくて。眠すぎて。1年間やってきたんですけどほんまに……僕らもっと面白いんですよ！ 1回も全力でやれたことがない。2年目はリズムをつかんで全力で面白さを出せるように」と気合いを入れ直す。さらに「面白くないリスナーも、いた」と手厳しく、「それを改善していきたいなと。メールの質が悪いときもありました。定期的に、面白くないメールを読むという抜き打ちテストみたいなこともやっているんですが、2年目は兜の緒を締めて、我々もがんばりますし、リスナーの方にもがんばっていただきたい」とリスナーと共に成長していくことを誓った。

記者から昨日開催された「R-1ぐらんぷり2020」決勝に絡めて「優勝したマヂカルラブリー野田さんに枠を奪われるのでは？」と聞かれると、「来ないんじゃないですか？（笑）」と即答。無観客の「R-1」は「スタッフさんだけが笑っている様子が、ブース内で作家さんが笑ってくれる『オールナイトニッポン』に似ているところがあって、こういうのもええなと思いました。無観客試合でしたけど、過去最高くらい盛り上がったんじゃないかなって我々の手応えとしてはあった」と振り返った。

同じく2年目突入の佐久間Pは、会見に来ている報道カメラを見渡し、触れずにはいられなかった様子で「衝撃なのが、去年は来ていたテレビ東京のカメラが来ていない。そんなことあります!?」と驚愕。しっかり笑いで場の緊張感をほぐしたあと、1年走り抜けた自身の番組の強みを「なりふり構わないブッキング力」と断言し、「僕は組織人。ニッポン放送の力関係がわかってきたので、偉い人に媚びることができる。こういうのはサラリーマンじゃないとできないんです（笑）。自分の魅力ではなく、その2つを柱にがんばっていく」と胸を張った。

また、粗品同様に佐久間Pも体力面で心もとない場面があるといい、「（番組スタート時間が）午前3時じゃないですか。で、僕44歳なんですよ。めちゃくちゃ眠いんです（笑）。でもラジオって不思議なもので、眠いなっていうときが調子よかったり、しっかり寝て体調万全なのに一つも言葉が出てこないということがある。始めてみるまで本当にわからない。それが面白いなと思いながらも自分なりのコツをつかみたい」と目標を掲げる。そして「ラジオのリスナーってこんなに面白いんだなって思った1年でもあった。そのリスナーのみなさんの炎を焚きつけられるようなネタを出したいなって思います」と2年目へ意気込んだ。

「ヒップホップと深夜ラジオを近づけることができてきているのかな」と自負するCreepy Nutsは、3年目に入るラジオパーソナリティという仕事にやりがいを感じつつも、「本業をがんばるというのがすごく重要」「みなさんが知っているようなヒット曲を生み出す」とシンプルな目標に着地する。今春から新パーソナリティに就任するファーストサマーウイカは「ライトなリトルトゥース」だと、「オードリーのオールナイトニッポン」リスナーであることを遠慮がちに明かし、「（昨年担当した）単発のときにリスナーのみなさんとの奇跡が起こった。（レギュラーでも）奇跡が起こるような、人任せな感じでやれたらいいな」と期待。水溜りボンドは「僕ら自身、オールナイトニッポンを聴いてきたので本当に夢みたい」（カンタ）、「僕らはファンやリスナーさんの代表としてYouTubeをやっているという感覚で、それはずっと大切にしたい。ラジオという新しい場でリスナーさんとの新しい距離感、新しいストーリーを作っていけたら」（トミー）と挨拶した。

昨年の会見同様に代表質問以外の記者からの問いかけがなかったCreepy Nutsは、終了間際に指名を受けて佐久間Pと一緒になって大はしゃぎ。しかし質問ではなくリスナーへのメッセージを求められ、DJ松永は「2020もよろしくお願いします」と投げやりに返し、R-指定は「3年やってこれですわ（笑）」とつぶやいて会場の笑いを誘った。