ラブレターズが単独ライブを行うのは2017年2月の「LOVE LETTERZ MADE10『SWEET da PARTY』」以来、2年ぶり。キャラクターのインパクトが強いコントや明快なボケを盛り込んだエンタテインメント性の高いコント、等身大の彼らに近いシンプルな会話のコントなど、多彩なネタで観客を飽きさせず、アドリブっぽい掛け合いを自分たちでも楽しみながら約1時間半のステージを繰り広げた。
昨年のラブレターズは賞レースに向けた新ネタライブに注力。4分ネタを量産してきたが、2人は「単独ライブはやっぱり楽しい」と口をそろえ、長さにとらわれずに自分たちのやりたいことを発揮できる単独ライブという空間を堪能した。“溜口脚本作品”と呼ばれる、ラブレターズとしてのコントとは一線を画するネタでは予想できない展開で観客を魅了。演じ手に回った塚本は「不思議。僕は普段ネタを考えていますが、ないですもん、あんな発想。ぶっとんでる!と思って(笑)。新鮮で楽しいです」と感想を述べた。
この2年の間、ミュージカル「THE BANK ROBBERY!~ダイヤモンド強奪大作戦~」への出演や「ASH&Dライブ 2019」でのシティボーイズとの共演、塚本とゾフィー上田らとユニット公演「弱い人たち」や溜口のソロディナーショーといったさまざまな経験から多くの刺激を得たラブレターズ。特にミュージカルでの収穫は大きく、今までになかったネタやキャラに挑戦するきっかけになった。自身はネタを作り、派手なキャラクターは溜口に託すことの多い塚本は「単純ですけど、大声でボケていいんだっていう発見がありました。自分の使い方の勉強になったし、こんなキャラをやってもいいんだって自信がついた。今回は僕がわーわー叫ぶ感じのネタがあって、大きめの扉が開いた気がしています」と振り返る。
また2人は事務所の先輩でもあるシティボーイズとステージを共にしたことに言及。溜口は「ミスっても堂々としていればいいんだって、特に斉木しげるさんを見て学びました(笑)。直属の先輩が背中見せてくれた」と冗談を交えつつ、「もうおじさんだし、体力がないからしょうがない。『ごめんなさいね』って思う余裕が出てきた」とここ数年で考え方が柔和になってきたことを告白する。塚本も「“若手じゃない感”がちょっとずつ出てきて、(お笑いは)一生続ける職業なんだという気持ちになってきた。かましてやるぞ、というよりも、どうやって付き合っていこうかと考えるようになりました」と芸歴を重ねたことによる変化を語り、「ネタも年相応な感じになってきました。2年前だったら作らないようなネタが今回は多いと思います」と分析してみせた。
溜口が「すでに固まっている部分と新しく柔らかくなった部分が融合されていると思う」と話す通りに、表現の幅の広がった2人の自然体なパフォーマンスを楽しめる今回の単独ライブ。毎公演、当日券が用意されているので気になる人は会場に足を運んでみよう。ロビーではアクリルキーホルダーとパーカーのグッズも販売している。
ラブレターズ単独ライブ「LOVE COMPLEX」
日時:
2019年10月18日(金)18:30開場 19:00開演
2019年10月19日(土)13:30開場 14:00開演 / 17:30開場 18:00開演
会場:東京・新宿角座
料金:当日4000円(開演時間の1時間前から販売)
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ラブレターズ、単独ライブはやっぱり楽しい!「一生続ける職業」心境の変化語る(コメントあり)
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