「火花」(文藝春秋)、「劇場」(新潮社)に続く本作は、昨年9月から今年5月まで毎日新聞の夕刊で連載されたもの。執筆時の又吉と同年齢に設定された主人公を通じて、青春時代のあともなお続く人生の残酷さとほのかな救済を描く。
絵や文章での表現を志してきた永山は38歳の誕生日、古い知人からメールを受け取った。若かりし頃「ハウス」と呼ばれる共同住居で共に暮らした仲野が騒動の渦中にいるという。芸術家志望の男女と創作や議論に明け暮れたハウスでの日々。彼らと参加した作品展で編集者の目に留まり、出品作に手を加えて出版に至ったこともあった。しかしハウスの住人たちとの間にわだかまりが生じ、ある事件が起こる。永山が忘れかけていた苦い過去とは。
なお本作の発売を記念し、本日8月9日より大阪・なんばグランド花月、東京・ヨシモト∞ホールほか全国のよしもとの劇場やショップ、一部書店などで特製うちわが配布される。うちわは先着順で、なくなり次第配布終了。
ピース又吉 コメント
変な話だが、自分が小説を書くことになるなんて想像もしていなかった子供の頃から、この物語の断片を無意識のうちに拾い集めていたような気がする。
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