映画「
この映画は、J.D.サリンジャーの世界的なベストセラー小説「ライ麦畑でつかまえて」に心を奪われた高校生ジェイミー(アレックス・ウォルフ)が作品の舞台化を決意し、その許可を得るためにサリンジャー本人に会いに行く内容の青春映画で、ジェームズ・サドウィズ監督の実話が元になっている。読書芸人としてイベントに呼ばれた光浦は「このイベントのお話をいただき、久しぶりに読み返そうと本を開いたら、中から20代の頃に所属していた“お茶の魔”という劇団の当時の公演チラシがしおり代わりに挟まっていて。だから、20代のときに読んでいたんだなと懐かしくなりました」と感慨深そうな様子を見せる。
続けて小説の感想を聞かれると「学校の先生が主人公に説く『未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して、成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある』という部分がよかった」と作中の印象的な部分を引用。「20代の頃は『この高いところから落ちて笑いが取れるなら、頭が割れてもいいかな。それで死んでしまっても、それもカッコいいかもしれない』と思っていたけれど、30代になってからは『どんな仕事でも、小さくでもいいからこの世界で生き残ろう』と思うようになった」と自身の仕事論を重ねて語った。
「ライ麦畑で出会ったら」は10月27日(土)より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開される。この映画について光浦は「たまたまふらっと映画館に入って観たらとてもいい映画だったな、と思うような映画です。殺人もないし、大きな事件も起きないんですよ! でも、なんか感動してしまうような映画なんですよね」と話したほか、冒頭のシーンについて「この本を読んだことのあるフリークには、ここがオマージュだとわかって面白いと思います」と見どころを述べた。
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- 映画「ライ麦畑で出会ったら」公式サイト 2018年10/27公開
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
光浦「20代の頃は『この高いところから落ちて笑いが取れるなら、頭が割れてもいいかな。それで死んでしまっても、それもカッコいいかもしれない』と思っていた」/光浦靖子「ライ麦畑でつかまえて」と30代からの仕事論重ねる - お笑いナタリー https://t.co/JjXaQCY7Up