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“コンプレックスでできた妖精”永野、自身脚本映画は「違和感と劣等感と衝動」

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左から斎藤工、永野、金子ノブアキ、清水康彦監督。

左から斎藤工、永野、金子ノブアキ、清水康彦監督。

本日6月21日、東京・iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズにて「チーム万力 presents ショートフィルムの未来地図」が行われ、チーム万力の永野斎藤工金子ノブアキ、清水康彦監督が登壇した。

短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)」の一環として実施されたこのイベントでは、映像制作プロジェクト・チーム万力の新作「LOHAS」「ZERO-焼きそばしかないキャバクラ」「宮本」を初公開。彼らは永野が2016年にリリースしたDVD作品「Ω」に収録されている短編「手から光を出す魚屋さん」に携わったメンバーでもあり、同作も上映してトークを繰り広げた。

「LOHAS」は永野のコント「イカになった先生」が原案で、永野によれば「イカになった先生」から派生して書いた小説も存在する。その小説は「日記以上に裸の感情を吐露したようなもの」だといい、「(清水監督が)悪い意味で笑わずに見てくれたのはうれしかった」と回想。さらに自身の作品を面白がってくれるチーム万力のメンバーを「東京に出てきて初めての友達」と例え、強い信頼感を覗かせる。

MCから作品について聞かれた際には「『何を伝えたいか』は本当はあまり言いたくないんです。僕は映画も音楽も勝手に解釈して観たり聴いたりしてきたので」と前置きした上で、自身の解釈を少しだけ明かす場面も。「ZERO-焼きそばしかないキャバクラ」に関しては「スマッシング・パンプキンズの『Zero』から来てる。表現者として生まれたからにはタイトルに『ZERO』って付けたいじゃないですか」と話し、続けて「あとこの髪型はカート・コバーンから来てる」といつものように話題をどんどん展開していった。

また、既報の通りチーム万力はオリジナル長編映画「万力」を製作中であることを発表。イベントの最後にトレーラーを上映し、チーム結成の経緯や作品コンセプトについて語った。2年前、「東京ガールズコレクション」にゲスト出演した際、すでに小顔のモデルたちが小顔になるプリントシール機で遊んだり、小顔マッサージを受けたりする様子を見て違和感を覚えた永野。そのときの気持ちを「万力で締め上げて理想の顔にすればいいじゃん」と斎藤に話すと笑いながら共感してくれ、さらに翌日には「あの映画の話どうします?」と思いつきで言った映画化の話を進めようとしていることに驚いたという。

企画を伝えた数時間後にはテーマ曲を完成させてしまった金子に対しても、永野は「ケツを蹴っ飛ばしてくれた」と感謝する。しかし先にテーマ曲が仕上がったことで「(映画が)完成したように喜んじゃって(笑)。できたー!とか言って、1ミリも撮ってないのに」とぬか喜びしてしまったと話して笑いを誘った。

自身を「コンプレックスでできた妖精」と言い表す永野にとって、今作「万力」は自身の表現の根底にある「違和感」「劣等感」「衝動」を詰め込んだもの。果たしてどんな作品に仕上がるのか。2019年公開が予定されているが、永野は「ケンカ別れして(映画が)できないかも(笑)。今日の発表がゴールみたいな。『発表したぞー! 乾杯!』って」などとメンバーたちと楽しそうに冗談を言い合っていた。

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