コマンダンテがytv漫才新人賞を東京で報告、「一生泣くなよ！」と忠告も

コマンダンテが昨日3月6日、「コマンダンテコレクション in Spring」と題して「ネタ編」「トーク編」「コーナー編」の3公演を東京・神保町花月にて実施した。

2月28日に生放送された「漫才Loversスペシャル 第5回ytv漫才新人賞決定戦」で自身にとって初となる賞レースタイトルを獲得したコマンダンテ。拠点の大阪では今年1月から毎月単独ライブを行っており、そこでできたネタを東京でも披露しようと企画したのが「コマンダンテコレクション」だ。

「ネタ編」では「ytv漫才新人賞決定戦」で優勝を飾ったネタを含む8本の漫才のほか、老舗うどん屋の跡継ぎを題材にしたコントを展開する。さらに「ショートコント行きますー」というのんびりとした挨拶から始めたショートコントのパートや、フラワーズオブロマンスたわた、にっしゃんらと子供の頃の遊びに興じるVTRなど、東京では見せる機会の少ない姿でも観客を楽しませた。エンディングでは安田が改めて「ytv漫才新人賞決定戦」の結果を報告し、客席からは祝福の拍手が。「僕が泣いちゃいましてね」とホラを吹く安田に、「わしや！ わしが泣いて好感度上がっとんねん！」と自分で言って笑わせる石井。一方、安田は「泣いてないだけやのに好感度下がってる」と納得のいかない現象にうなだれてみせる。

「トーク編」でも安田は「読売（テレビ）のほうで優勝させてもらいまして……。あ、拍手とかいいんですよ」と拍手を煽ったかと思えば、さっそく石井の涙について言及。右脚を上げる“ムエタイガッツポーズ”などボケを用意していたのに、石井ばかりにカメラが向いてできずじまいだったと振り返る。これまで、いわく「少数精鋭部隊」のファンを抱えてきたが、“あの瞬間”に全員が石井派に寝返ってしまったと大げさに苦情を述べた。またクイズコーナーで正解を出した際に、泣き真似をして「好感度上がれ……！」と祈るように叫ぶ場面も。「泣きそうやわ」とボケる石井には「一生泣くなよ！」と釘を差して笑いを誘った。

最後の「コーナー編」にはニューヨークと鶏あえずを迎える。コマンダンテと同じ舞台に立つのがほとんど初めてだという鶏あえず西原が「なんで僕ら？」と疑問をぶつけると、安田は「ライブで観たとき『面白い後輩おった！』って（石井と）2人で握手したんや！」と説明。鶏あえず渡久山は前日ではなく今朝シャンプーで髪をツヤツヤにしてきたと気合いのほどをアピールする。6人は、9つのうち6つを成功させれば賞金獲得というルールのもと、目と耳を塞いで漫才のつかみまでを演じられるかコンビの相性を試す「シンクロ漫才」、吐息のみでティッシュをゴールまで運ぶ「フーフーティッシュリレー」などで一致団結して盛り上がった。

なおコマンダンテは4月から5月にかけて神保町花月で上演される「神保町大阪文化祭 落語芝居」の演目の1つ「らくだ」に出演予定。彼らが初めて挑戦する芝居公演に足を運んでみては。詳しくは劇場のオフィシャルサイトなどで確認を。