本日3月6日に開催された「Cygames R-1ぐらんぷり2016」決勝戦で、
ハリウッドザコシショウは1stラウンドのBブロックで、おいでやす小田、横澤夏子、復活ステージ2位のルシファー吉岡を撃破。ファイナルステージでは、Aブロック勝者の小島よしお、Cブロック勝者のゆりやんレトリィバァを寄せ付けなかった。
ピン芸人日本一の称号のほか優勝賞金500万円、副賞の全国ネットの冠番組、ニューカレドニア旅行を手にしたハリウッドザコシショウ。優勝会見では終始堂々とした立ち振る舞いで、朗らかに取材陣の質問に答えていった。
ハリウッドザコシショウのコメント
──優勝のご感想は?
めちゃくちゃうれしい。今年の「R-1」は3回戦が肝だと思ってたんですよ。通るか通らないか。通ったから決勝行けるのかなと思ってたんですけど。優勝できるとはこれっぽっちも思ってなかったので、めちゃくちゃ、スーパー超バカクソうれしいです! こんなうれしいことないですね。同期もケンコバとか中川家とか陣内(智則)とか、すべて売れちゃってるので、早く自慢してやりたいです。
──勝利の決め手は?
一人コントが苦手で、マツモトクラブのネタを見ると、うらやましいなと思う。自分の得意なものを伸ばそうと思って、ケンドーコバヤシと吉本時代に「モノマネ対決ライブ」というのをやってたんですよ。10発ずつ交互にモノマネをやっていく。モノマネやったらウケるので、これを伸ばそうかなと思って。3年くらい前から本格的にやり始めたんです。そしたら去年くらいからすごくウケて。コンテストで受かることが昔はなかったんです。出オチで30秒で笑いがしぼむ感じだったので、今の形にしてから笑いが取れるようになりました。作戦勝ちというのもあります。
──これまで芸人を辞めたくなったときはありましたか?
ありました。昔、G☆MENSってコンビでやってたんですけど、相方に「解散したい」って言われて1人になってしまって。コンビでやってたものが1人になったら、すごくブルブル来ちゃって、足が震えてセリフも出てこない状況で、これは僕はダメなのかなという時期もありました。マンガ家になろうとも思ったんですけど、マンガを描いて自分がお笑い芸人だというのを伏せて編集者に持っていったら、担当の方に「長く見てるけど、4コママンガがこんなにつまらなかったことはないよ」と言われて。そこからひたむきにインディーズのライブとかにいっぱい出て訓練しました。
──「R-1」には連続で挑戦していて、今年は特に気合いが入った?
3年くらい前は3分の中でモノマネ3個くらい入れてたら受からなかった。ほかのお笑いコンテストを見たら、ボケをいっぱい入れ込んでる。お笑いコンテストって時間の中でどれだけ笑いが取れるかってことだと思うんですね。モノマネが得意なんで、いっぱいモノマネを入れた構成にしたんです。時事ネタも入れたほうがいいと思って。いっぱいコアなものを入れると(客が)離れていくんで、わかるようなものをチョイスしました。
──ネタ選びの決め手は?
誇張ができるかできないかですね。本当にわけがわからないモノマネもあるんですけど、それは排除して、コンテストじゃなくてライブでやる。コンテストはウケるものから入れていくんで、今日のやつは100%ウケるヤツを入れました。「モノマネ2兆個」は言い過ぎですけど、1兆個はあります(笑)。その中から1本目は8本、2本目は6本。100%ウケるモノマネでした。
──優勝の副賞でもらえる冠番組は何をやってみたい?
僕、YouTubeとかで動画を上げているんです。やりたいことを企画を立てて上げている。それをテレビでやれるかと言ったら違うんですよ。自己満足と見せられるギリギリ、その線を突きたいと思います。視聴者が食いつくものをやりつつ、自分がやりたいことを出していかないと。僕を笑ってくれるお客さんはそこを見ていると思う。お客さんにウケることを第一に考えたいです。
──次に何か新しく考えているモノマネがあれば教えてください。
YouTubeとTwitterでモノマネを上げてるんですけど、なぜやったかというと、今年の「R-1」予選を勝ちたいがために、世間の目をこっちに向けたかったんです。有吉くんや宮迫さんが面白がってくれてリツイートしてくれると、その画像に対して何千リツイートとかあった。予選に来る人も俺のことを知らないという方が、あんまりいなくなったんじゃないかなと。「R-1」を獲りましたから、今後はやりたいようなモノマネを上げたいと思います。
──お客さんからの反響を肌で感じることは?
ありました。記者会見から決勝まで1週間、エゴサーチをしまくりました(笑)。自分はどう思われてるかを知りたかった。僕、自分がすごく好きなんですよ。ずっとハリウッドザコシショウとかハンマーカンマーとか、いろんな形でエゴサーチして、いろんな意見を拾ったんですけど。今年は「ザコシが決勝行くんなら観よう」みたいなコメントがすごくあったんですね。だからエゴサーチしてよかったと思います。
──優勝賞金の使い道は?
せっかくなんで、黒パンを2兆枚買いましょうか(笑)。去年は白ブリーフで出たんですよ。それで3回戦で落とされたから「汚らしいのかな」と思って、これはメディア対応で黒パンにしたんですね。黒パンが勝因だというのもありますんで、ガチで買いだめしたいと思います。
──結婚はされてますか?
してます。アルバイトを主に置いて、奥さんも働いて暮らしてました。これを機にアルバイトを辞めるのが長年の夢でして。水道の検診のアルバイトをしてまして、42歳にもなってワケわかんないおじさんに怒られるのが本当に嫌で(笑)。敷地内に入って水道メーターを見るんですけど、おじさんが出てきて「何してんだこのやろう!」って面と向かって怒られるのがストレスでした(笑)。電話のテレオペのアルバイトもしていて、テレオペは顔が見えないからすごく言ってくるので、今のバイトのほうが合ってたんですよ。だから続けたいなという気持ちもあったんですけど、怒られたくないから辞めます。
──お子さんはいますか?
奥さんが妊娠していて6月に生まれる予定です。双子なんですよ。今年はツイてる。うれしいことがいっぱいありまして。本当にありがとうございます。
──奥さんには、なんて言葉をかけたい?
優勝したよー! バイト辞めれるよー! うれしいよー! お金があるから子供も産んでいいよ!
──奥さんには何をしてあげたい?
いつも支えてもらって、稼ぎが少ないもんですから、おいしいものを食べさせてあげられなかったんですよ。いいものを食べさせたいのと、旅行に連れて行ってあげたい。昔はケチケチ旅行をしていたので、そうじゃなくて豪華に。“ワイハー”ですかね! “ガム”ですかね!
──優勝の副賞にニューカレドニア旅行もあります。
それで喜びますよね。豪勢なメシをあげたら本当に喜ぶと思います。
──ちなみにパンツ姿になったきっかけは?
「裸芸人」って言われるんですけど、モノマネをやるにあたって一番動きやすい格好がパンツ一丁だったんです。服でガサガサすると笑いが減っちゃうんじゃないかと思って。ドン・キホーテとかで売ってるプロレスパンツでやってみようかな、と思ってやったら今年3回戦を通ったんで、これだったんだなと。意外と近いところにあった。
──今後どんな番組に出たい?
「ツギクルもん」に出たいです。ずっとオーディションで受からなくなて。「エンタの神様」でもネタやりたいです。
──挑戦したいロケは?
ご本人さまの前でこのモノマネをやっていきたい。怒られるのか受け入れられるのか。木村拓哉さんと、森進一さんと、長渕剛さんの前でやってみたいです。蹴られるかもしれないですけど(笑)。
──頂点に立って、あらためて「R-1」はハリウッドザコシショウさんにとって、どんな存在ですか?
昔は深夜番組で出オチだったりワンポイントでしか笑いが取れなかったり、という芸風だったんです。それじゃダメだと気づかせてくれたのが「R-1」。こういう芸風だから「R-1」獲れないと昔は思ってたんですけど、今回それが突破できたので、芸人として成長できたんじゃないかなと思います。ましてや1位を獲れるとは。やればできるな、というのを教えてくれました。
ファイナルステージの結果
小島よしお [4ポイント]
関根勤 0 / ヒロミ 0 / 清水ミチコ 0 / 板尾創路 1 / 間寛平 1 / お茶の間 2
ハリウッドザコシショウ [16ポイント]
関根勤 3 / ヒロミ 3 / 清水ミチコ 3 / 板尾創路 2 / 間寛平 2 / お茶の間 3
ゆりやんレトリィバァ [1ポイント]
関根勤 0 / ヒロミ 0 / 清水ミチコ 0 / 板尾創路 0 / 間寛平 0 / お茶の間 1
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リンク
- R-1ぐらんぷり2016公式サイト
- Cygames R-1ぐらんぷり2016 番組オンエア情報 | 関西テレビ放送 カンテレ
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R-1王者ハリウッドザコシショウ会見で堂々「100%ウケるモノマネやった」
42歳にもなってワケわかんないおじさんに怒られるのが本当に嫌で(笑)。
渋い。
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