「丸裸な舞台、そこが奥深い」南原清隆、現代狂言Xの公開稽古を実施

本日2月2日、南原清隆が作、野村万蔵が演出を務める舞台「現代狂言X ～狂言とコントが結婚したら～」の公開稽古と記者会見が行われた。

来年10周年を迎える「現代狂言」は、狂言とコントの融合を試みる舞台。2月14日（日）の福岡公演を皮切りに全国8カ所で開催される「現代狂言X」では既報の通り、古典狂言の「千切木」や、南原が狂言を現代ふうにアレンジした「不思議なフシギな鳥獣茶会」が披露される。

公開稽古では南原、野村、ドロンズ石本が舞台に登場。「千切木」の一部を本番さながらの迫力で演じてみせる。そして会見には、この3人に加え、エネルギー、イワイガワ・ジョニ男、石井康太、大野泰広、佐藤弘道、セイン・カミュ、三浦祐介ら出演者が集結した。

記者から現代狂言の魅力は何かを尋ねられた南原は「現代狂言は無駄な演出がないので、役者の力量が作品の出来にかなり影響します。丸裸な舞台。そこが奥深い」とコメント。また「コントは若者にウケるもの、中高年にウケるものなどありますが、狂言は幅広い世代が楽しめる。それは皆さんの想像に働きかける部分が大きいからだと思います」と語った。

また南原は現代狂言が狂言と異なる点について「（現代狂言は）きちんと決められた本筋とアドリブを行ったり来たりできる」と説明。野村も「狂言は全部決めてちゃんと稽古して……っていう世界なんですけど、現代狂言は遊びとかルーズな場面がある。そこを楽しめるのも魅力ですね。今わかったんですけど（笑）」と続く。これに対し南原は「今気づいたんですか？ 記者会見やってよかった（笑）」と反応し、取材陣の笑いを誘っていた。