放送作家・樋口卓治原作「ボクの妻と結婚してください。」のドラマ化が決定。
「ボクの妻と結婚してください。」は、余命半年とわかった男が妻のために再婚相手を探す物語。2014年2月に上演された舞台版でも夫婦役を演じた内村と木村多江がドラマ版で再びダッグを組む。
岡田惠和が脚本を手掛けるドラマ版では、主人公の三村修治はテレビ局の営業マン。人を笑わせることが大好きで、子供の頃から夢だったバラエティ番組のディレクター一筋で生きてきたが、45歳にして営業部に異動を命じられる。同じ頃、すい臓癌を患っていることが発覚。余命半年を宣告され、愛する家族のため妻の再婚相手探しに奔走する。
内村が連続ドラマの主演を務めるのは2002年7月にTBS系で放送された「ぼくが地球を救う」以来。「『あの役は印象に残っている』と言われるような、皆さんの心に残るような作品にしていきたい。『LIFE!』とドラマ、スイッチを切り替えながら、どちらも代表作にしていきたい」と意気込んでいる。どんな作品になるのか、放送スタートを期待して待とう。
内村光良 コメント
●演じる役に対して
三村修治のことは、とてもじゃないけどまねできない、とても強い人だと思います。自分だったらすぐに延命措置を願うと思いますが、それを投げ打って、家族のために、妻の結婚相手を見つける。男の中の男、尊敬の念を抱いて演じたいと思っています。
●ドラマ化について
原作と舞台とでも違いますし、ドラマでは、岡田惠和さんの脚本で、主人公の職業が放送作家から、より分かりやすくテレビ局の営業マンとして描かれているので、全く新しい気持ちで新鮮にクランクインできるかなと思っています。とはいえ原作の根本は変わっていないので、大事に保ちながら演じていきたいです。
ドラマ化にあたり何よりうれしいのが、舞台に続いて木村多江さんともう一度夫婦役を演じられることです。舞台とドラマでは全く違うキャスティングになるのが普通だと思いますが、奇跡的なことです。話は違っても二人の軸は変わらないので、とても支えになりますし、多江さんと一緒ならいろんなことを乗り越えていけそうな気がします。理想の夫像を演じていきたいです。
●クランクインを前に
僕にとって、ドラマの代表作にしたいと思っています。ドラマの出演はこれまでもこれからもそんなにあることではありませんが、「あの役は印象に残っている」と言われるような、皆さんの心に残るような作品にしていきたいです。
”NHKなので“はみだすことのないように、かといってNHKらしからぬ一面もあってよいのかなと思っています。台本では「余命ギャグ」というセリフがあったり、コメディーの要素もあって、病気に対してここまで突っ込むドラマもそうそうないので、そこも挑戦だと思っています。
この作品が2015年一番最初の仕事になります。大きな一歩。さいさきの良い一歩にしたいですし、気を引き締めて健康第一で乗り切っていきたいです。「LIFE!」とドラマ、スイッチを切り替えながら、どちらも代表作にしていきたいと思います。
NHKコンテンツ開発センター 後藤高久チーフ・プロデューサー コメント
●企画意図
死を扱うドラマが必ずしも悲しいものとは限りません。主人公・三村修治のモットーが、精一杯生きる!楽しく生きる!であるこのドラマは、死を恐れずに幸せな人生を全うしようとする人間の力強さにあふれています。悲しい涙を笑いに変えて、前向きに生きる男の、爽快なエンターテインメントでもあるのです。日々人生に悩んだり、後悔の涙にくれることの多い私たちでも、このドラマを見れば、きっと幸せになるための秘訣を知ることができるはず…。日曜の夜、泣いて笑って、人を愛する気持ちの素晴らしさを思い起こしていただければと切に願います。
●内村光良の起用理由
原作を読んで、一番最初に私たちスタッフの頭に浮かんだのが内村光良さんでした。いつもニコニコと笑っている、“笑いが大好き”な気のいい男。病気になって本当は恐ろしいはずなのに、自分のことは後回しにして“家族の心配”をする愛にあふれた男。内村さん以外に思い浮かばない、まさに余人をもって代えがたいベストなキャスティングだと思います。
ボクの妻と結婚してください。
BSプレミアム 2015年5月10日(日)スタート 毎週日曜22:00~(全6話)
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
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