吉本&新日の名コラボ「激プロ」新喜劇で大団円
2014年6月25日 18:56
4 お笑いナタリー編集部
昨日6月24日、大阪・なんばグランド花月にて「激情プロレスリング ~爆笑!大阪頂上決戦~」が行われた。
4月に大好きなスイーツをレイザーラモンと棚橋弘至に食べられたことを恨み、「お前ら全員血祭りだ!」と激プロメンバーに決裂宣言をした真壁刀義。あれから2カ月、いよいよそのときがやってきた。激プロメンバーは正規軍として、3人のほか東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、天山広吉、内藤哲也、田口隆祐を招集。一方初参戦の真壁は本間朋晃を引き入れ、さらにお笑い界の大御所・西川のりおにも事前に声を掛けていた。
入場では、真壁軍団としてよしもと芸人が続々登場。「帰れー!」と観客に怒号を飛ばす藤崎マーケットが激プロ軍をビビらせたかと思いきや、千鳥・ノブ小池の登場には激プロ軍が「お前プロレス知らんやろ!」と威嚇するなど、オープニングから一触即発の展開に。罵り合いが止まらない両軍にしびれを切らしたコミッショナーのバッファロー吾郎Aはサッと右手を上げ、「俺がこうしたら静かにしろ!」と命令。このくだりが気に入ったAはプロレスラーのみならず、歓声を止めない観客にも手を上げて見せていた。
気合十分の真壁は、今回初登場の本間の力量を見せようとマイクパフォーマンスをさせたところ、声がガラガラで何を言っているかまったくわからず。もう1人の助っ人、野性爆弾・川島は、観客に唾を付けながら登場し、「中西(学)にミートボール3個食わせて帰らせて来た」と激プロ軍を複雑な気持ちにさせるも、真壁軍にも暗雲が立ち込めてしまった。
第1試合は、レスラーに技をかけられながらゴムパッチンをする「SUPER GP(ゴムパッチン)」で対戦。本間にコブラツイストを掛けられたRGはオイルを塗りまくった本間のヌルヌルにやられて敗退、ノブ小池はサーフボードストレッチという技がわからず、ビビりまくったまま負けてしまい、1対1に。最後はレイザーラモンが本間に、藤崎マーケットが内藤にチョップを繰り出すも両者なかなか倒れず。HGの「チョップフォー!」に本間は耐えるも、藤崎マーケット・田崎の「中川家・礼二宣材写真式チョップ」には内藤が大笑いしゴムを離してしまい、この試合は真壁軍がものにした。
するとそこに将軍KYワカマツの恰好をした“将軍PS(ポン太青果)ポン太”こと土肥ポン太がプリマ旦那を引き連れて乱入。真壁軍の秘密兵器として5upよしもとから正体不明のマスク姿をした若手6人“お笑いマシン軍団”を連れてきた。これには「おおっと! これは1984年突如日本のマットを襲ったマシン軍団増殖の再来か!」と、実況のザ・プラン9・浅越ゴエがアナウンス。マスク軍団の正体はスーパーマラドーナ、ビーフケーキ、カバと爆ノ介で、それぞれショートネタで次々とレスラーたちを壊滅させた。
第2試合の大喜利タッグマッチ「A・O・B(アンサー・オブ・バック)」では、HGと棚橋、ザ・プラン9のヤナギブソンと真壁がタッグ。膠着状態が続くも、本間がレフェリーの東京ダイナマイト松田を引きつけている隙にヤナギブソンと真壁が2人がかりで棚橋を封じ込め、この勝負も真壁軍が勝利した。
ハーフタイムショーではバイク川崎バイクと同じ格好をした田口と内藤が登場し、BKBネタにチャレンジ。しかし、「ブンブン!」「ヒィーヤ!」のポーズがオリジナルすぎる田口と、簡単すぎるお題でもBKBネタが作れない内藤にBKBが終始翻弄させられてしまった。
真壁軍団が用意した、たむらけんじ探偵による暴露コーナーでは、両軍ともに大やけど。触れてはいけないネタがどんどん流出し大騒ぎに。最後はヤナギブソンとAが1999年1月4日の小川直也と長州力の名ゼリフを再現したことから乱闘に発展。たむらけんじが久々にふんどし姿となって現れ事態を収集した。
最後の漫才対決では、真壁の大ファンであるアジアン馬場園が、真壁のことを褒めまくり。なんとか真壁に近づこうとする恋する乙女ぶりが観客の笑いを誘った。真壁もツッコミのみならずノリツッコミもできる器用さを披露。さらに最後は反則ながらも最高のオチを用意していた。一方のハチミツ二郎は天山の逸話を題材にした“天山かるた”で対抗した。プロレスファンの間でも伝説となっている名シーンや、嘘のような天然エピソードは爆笑の連続。勝敗は観客の拍手投票により僅差でハチミ二郎&天山の勝利となった。
エンディングは漫才で逆転勝利した激プロ軍が棚橋の「愛してまーす!」で締め。ところがそこへ、「待たんかいコラー!」と、吉本新喜劇の未知やすえが怒鳴り込んできたことから、決戦は思わぬ方向へ。「東京行って調子乗っとんなー。わしのあるある言うてみろや!」と言われたRGは小さな声で「……ありません」と退散。「痩せやがってどこ目指しとんねん! 嫁の稼ぎで食いやがって」と言われたHGはぐうの音も出ず。やすえの怒りの矛先はプロレスラーにも向かい、田口を見ると「男前かと思ったら博多大吉やんけ。しかもムッツリスケベらしいな!」と向かうところ敵なし。棚橋にまでも、髪型に目を付け「ボーボーやないか! チャラチャラしやがって切れ!」と命令。しまいには真壁に「お前か、ゴリラ」と凄んでみせると、「スイーツの食べ方汚い」「チャラチャラしたもん付けやがって」と、すっかりおとなしくさせてしまった。
もちろん「あー怖かった!」の決めゼリフでこの戦いはすべて終結。笑いの殿堂NGKにふさわしく吉本新喜劇が両軍の仲裁を図った形となり大団円となった。既報の通り、この模様は10月22日にDVD発売される。白熱の試合はもちろんのこと、芸人たちによるプロレス史に残る名シーン再現シリーズ、5up軍団がプロレスラーを笑わせる瞬間、たむら探偵の暴露の内容、BKBでなはくDDTで田口と内藤が作ったネタなど、見どころ盛りだくさんの内容となっている。やすえが1人1人に浴びせたダメ出しはお笑いファンもプロレスファンも必見。特典映像の内容は後日発表予定となっている。詳しくは、よしもとアール・アンド・シーオフィシャルサイトにて確認を。
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