「パワフルな新喜劇に」すっちーが座長就任会見

本日5月17日、大阪・吉本興業にて、すっちーの吉本新喜劇座長就任発表会見が行われ、その後なんばグランド花月にて、記念の飴まきイベントが開催された。

既報の通り、吉本新喜劇のすっちーが座長に就任することが決定。本日放送の「よしもと新喜劇」（MBS系）にて発表後、会見にはおなじみのオバハンキャラ・すち子の恰好で現れた。「どうもー！ すち子でございますー！ 座長になりました！」とキャラのまま大声で挨拶をすると、「吉本新喜劇に入って6年8カ月。座長になりたい、なりたいとずっと言ってたんですけど、いざ『やれ』と言われると、その重みをずっしり感じております」と神妙にコメント。元ビッキーズの相方・木部からは祝福のメールが届いたということで、「今まで連絡を取るのをためらっていたんですけど、これで『一緒にご飯でも行こうか』という感じになれるのかなと」と嬉しそうに報告した。

また、「入団当初は『俺が新喜劇を変えたんねん！』みたいなことを考えていたんですが、入ってみると新喜劇は奥が深くて、覚えることもたくさんあり、こんな青臭いこと言うてても通用せえへんなと思った」と入団当初のことを思い返したすっちー。「座長になって守りに入り、『すっちーが座長のときは普通やな』と思われたくないので、ガンガンとパワフルな新喜劇にしていきたい」と、あらためて意気込みを語った。

具体的には、「新喜劇の伝統を大切にしながら、少しずつ新しいことにも挑戦する」と口にしたすっちー。「昼寄席には幅広い層のお客さんが来られますが、そこでいくら新しくて面白いことをやったとしても、『おもろかったけど、私らが見たかったのとは何かちゃうな』と満足してもらえないと思う。観光名所の看板に載っているようなものは大切にして、隙間があったら、若手や僕らが新しいものを入れていきたい。その配分がすごく難しい」と、新喜劇について深く考えている様子。「ベテランさんが何十年と続けてこられたギャグが、若い子と絡むことでまた新しいギャグになったりとか。そういうことも、これから僕らがやっていかないと」と、目標を定めていた。

座長を意識し始めたときのエピソードとして、間寛平と池乃めだかによる猿と猫のテッパンネタについての話も。「何もネタ合わせしてないのに出ていって、猿と猫の絡みを20分ぐらいやってて。寛平師匠は舞台中に股引の中にどんどん物を入れていって大暴れして、舞台からハケてきたら太ももから血出て手も切れてる（笑）。ちょうど座長を意識し始めたときで、いろいろ難しいことを考えていたんですが、そのときに『僕はここを行かなあかんのかな』と思った」と自身にとっての分岐点を回想した。

来月6月11日（水）から16日（月）までは、なんばグランド花月にて、さっそく「すっちー新座長就任公演」が開催されることに。内場勝則、辻本茂雄、小籔千豊、川畑泰史の4座長が揃い踏みするため、「それだけで緊張します。4座長がおるわベテランさんもおるわとなってくると、配役をどうしようかと。自分の座長就任公演やのに、自分が目立たへんのもあかんし」と嬉しい悲鳴。内容については「すち子という女の人は、ずる賢くて人間臭い。本能のままに生きてる、その方が暴れ回ります」とヒントを出していた。

なお、チュートリアル徳井、ランディーズ中川とともに長年やっているユニット・エロ三羽ガラスについては、「座長になったらエロいこと言うたらアカンという決まりもないので、今まで以上にパワーアップしていきたい」とのことだったので、ファンは安心を。会見終了後は、なんばグランド花月1階に設けられたたこ焼き屋台のセットに、松浦真也、吉田裕を従えて登場。整理券をゲットしたファンから多くの祝福の言葉をもらいつつ、1人1人に飴を手渡した。「すっちー新座長就任公演」の詳細は劇場オフィシャルサイトにて確認を。

すっちー新座長就任お祝いコメント

●内場勝則：すっちー、栄えある中間管理職の世界へようこそ、これからは全責任が肩にのし掛かりますが適当に力抜いていけるのが新喜劇です。いい仲間がサポートしてくれます。やりがいのある、やりがいのない、面白くあり、面白くない位置ですが満足いく仕事をして下さい。

●辻本茂雄：すっちー独自のキャラクターで劇場を沸かせて下さい!!

●小籔千豊：僕も無茶苦茶うれしいです。すっちーは必ずすごい座長になると思います。これからは歴史ある新喜劇の座長として、先人やスタッフ、お客さんに感謝しながら新喜劇を盛り上げて下さい。ベテランや若手たちと一緒に頑張っていきましょう！

●川畑泰史：すち子さん座長就任おめでとうございます！ 大阪で一番面白いオバハンと言われるよう､今まで以上に大きな飴と笑いをふりまいて下さい！ 新喜劇の世界遺産登録を目指し共に頑張りましょう！