昨日4月14日、東京・イイノホールにて、
まずは舞台に大泉と柴咲が登場し大きな歓声に包まれると、大泉は「いやー今日もワーキャー言われました」と得意気になるも、「マスコミの方々が全然僕を撮ってませんね」と不思議顔。そんな中、ひとりがなかなか現れず、映画でマジック指導と監修を行った魔耶一星がマジックでひとりを呼び出すことに。魔耶は青い大きな布で大泉をくるみ、再び布を取り去ると、中からでてきたのはひとり。大泉は舞台中央の扉から颯爽と登場し、客席いっぱいに手を振りながら舞台に戻ってきた。マジックが成功したにも関わらず、ひとりは得意満面の大泉に「ずるいですよ。全部のカメラに手を振りながら戻ってきて」と不満顔。しかし会場の歓声に、2人は「マジックの段取りのせいでどれだけ僕らが緊張してたか」と安心した様子だった。
挨拶では柴咲が「初めての監督さんと撮影するのは、正直出る側にも不安感が多少あるんですが、撮影が始まってすぐに払拭されました。ひとりさんは超スーパー監督でした。無駄がなく演出もわかりやすくて。ただ、超人見知りで雑談が一切なかったです。話しかけても『ええ』だけ」と明かすと、ひとりは「監督業にいっぱいいっぱいで、ほかのことでドキドキしたくなかったんです。柴咲さんはご自身が思ってる以上にきれいなんですよ!」と言い訳。大泉からは「この半分くらいでもしゃべってくれたらいいのに」と言われていた。
そのひとりは、「右も左もわかんないど素人なんですが、出演者のみなさんやスタッフのみなさんが全力でサポートしてくださって、どうにか作品ができあがりました」と感謝。大泉と柴咲について、「改めて大泉洋という役者の素晴らしさ、期待以上のことをしていただきました。そして柴咲さんは表情が豊かで、かわいらしさと強さが共存してて」と絶賛したかと思いきや、「劇団ひとりも素晴らしかったですね! 役者としてもっと売れるべきなんじゃないかと。そこも見ていただきたい」と声を大にして訴えた。
そんなひとりに大泉は、再び話を盛り返し「嫌いなの?っていうくらい口聞いてくれなかった」と苦情。しかし撮影に関しては「過不足のない合理的な方。映画は段取りが多いんですが、その画面に映ってる人にしか演出しない」というと、「『こんなことやってくださーい』って」とまさかのモノマネで説明を。これにひとりは「誰ですか!? 知らない人出てきましたけど!」と大慌て。「このモノマネ評判いいんですけど、俺ほんとにこんな感じなんですか? 話すの恥ずかしくなってきた」と嫌がるも、大泉は「それ、限界っすか?」と続けてモノマネをしてみせ、会場を大いに沸かせた。
必死で練習したマジックのシーンにも大泉は不満があるようで、エピソードを次々明かすと、ひとりにもマジックをやってもらおうと提案。再び魔耶が、高さのある箱とともに登場し、ひとりがその中へ入ると、頭とつま先だけが見える状態に。続いて箱に付いたハンドルを大泉と柴咲がまわすと、ひとりの頭が縮み、つま先があがり小さいひとりのできあがり。どんどん小さくなっていくひとりを見ながら大泉は笑い転げていたが、会場は笑いというより感嘆で、ひとりは「会場が全然盛り上がってない! 俺今どうなってんの? 無性に恥ずかしい!」とまたも大慌てに。「公開が近くなったらまたこういうイベントがあるから、そしたら絶対やってもらう!」と大泉に復讐を宣言した。
最後にひとりは「早く観てもらいたいです、こんな茶番はいいんで。最初で最後の監督業だと思って1分1秒こだわって作ったので、もし気に入ったら薦めてください」とメッセージ。柴咲は「見てもらえるのが嬉しい。自分が出た作品を客観的に見るのは難しいんですが、今回は泣いちゃいまして。素晴らしいなと。息遣いや空気感があったかい。監督の人柄が込められてる。人と人とのつながりっていう気持ちが共感してもらえるといいなと」と語った。
映画同様ひとりと漫才のような掛け合いをこのイベントで見せた大泉だったが、「この映画は素晴らしい映画で、引き込まれてる間に……いやー泣いたなーっていう。映画の中で泣いてる自分と同じタイミングで泣いてる自分がいる。恥ずかしいことなんですけど、随分泣かされて。改めて劇団ひとりの才能に驚かされた」と真剣な面持ちで告白。「この方は照れて自分の映画の宣伝ができないので、自分が伝えたいと思います。観終わったあと、両親と話したくなったり、子供を抱きしめたくなります。少しでも多くの方に伝えていただければ」と、ひとりに代わって、この映画のよさをしっかりと言葉にした。
映画は5月24日より全国東宝系にて公開。GyaOでは、動画「青天の霹靂!大泉洋と劇団ひとりの“ふたりトーク”」が無料配信されているので、そちらもぜひチェックしてみよう。
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