「ママタルト大鶴肥満の気まごめピザ~思い出を添えて~ 6枚目」(左から)さすらいラビー中田、真空ジェシカ・ガク、ママタルト大鶴肥満。

ママタルト大鶴肥満の気まごめピザ~思い出を添えて~ 6枚目 [バックナンバー]

お惣菜屋だった実家の思い出と「カルボナーラピザ」

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ピザ作りを得意とするママタルト大鶴肥満さんが毎回さまざまなピザを焼き、レシピと共にそのピザにまつわるエピソードやピザに込めた思いを綴る「気まごめピザ」。6枚目は、前回のインタビューでも語られていたお惣菜屋だった実家を思い出す濃厚スパゲティソースピザをご紹介。

写真・/ 大鶴肥満

「カルボナーラピザ」のレシピ

材料(4人分)

生地

薄力粉:100g
強力粉:200g
砂糖、塩、ドライイースト:各8g
水:200cc
オリーブオイル:適量
打ち粉(生地と同じ粉):適量

具材

生クリーム:200cc
卵:2個
パルメザン粉チーズ:少々
にんにく:1片
厚切りベーコン:30g

カルボナーラピザの材料。

カルボナーラピザの材料。

作り方

生地を作る

  1. ボウルに薄力粉、強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れて混ぜる。
  2. 40℃ほどまで温めた水をボウルに入れて、ひとまとまりになるようヘラでまとめる。
  3. ある程度まとまったら、マットに打ち粉をひいてこねる。
  4. こね終わったらボウルに戻し、オリーブオイルを適量加え生地全体に馴染むよう再度こねる。
  5. 形を整えたあとボウルにラップをし、45℃ほどのお湯で発酵させる(約40分)。
  6. 発酵が終わったら人差し指で軽く刺し、生地が指にくっつかず穴が作れたら再びマットに移す。
  7. ガスを抜きながらこねて、4等分にする。
  8. 綺麗に形を整えたあとトレーに移し、乾燥させないようオリーブオイルを染み込ませたキッチンペーパーを被せてさらにラップをして冷蔵庫で二次発酵させる(2時間以上)。

第1回「新しいことを始めるときこそ『シンプルピザ』」を参照。

カルボナーラソースを作る

  1. 熱したフライパンにオリーブオイルと細かく刻んだにんにくを投入する。
  2. 一口サイズに切った厚切りベーコンを加えて炒める。
  3. 生クリームと卵黄にパルメザン粉チーズを加えながら混ぜる[1]。
  4. [1]をフライパンに加え、とろみが出るまでかき混ぜながら熱する[2]。
刻んだにんにくを炒める。

刻んだにんにくを炒める。

厚切りベーコンを投入。

厚切りベーコンを投入。

生クリームと卵黄を混ぜたものに、粉チーズを加える。

生クリームと卵黄を混ぜたものに、粉チーズを加える。

カルボナーラソースを作る大鶴肥満。

カルボナーラソースを作る大鶴肥満。

ピザを焼く

  1. ピザ窯を用意する。
  2. ピザ網にオリーブオイルを塗る。
  3. 生地を伸ばす。
  4. 伸ばした生地に[2]を乗せる。
  5. 熱したピザ窯にピザを放り込む。※ガスコンロによって熱する時間が変わります。センサーが働かずガンガン燃えるコンロなら強火7分~10分で焼き上がります。
  6. 良きタイミングでピザを取り出して、お皿に移す。
  7. ピザをカットする。
  8. 完成
カルボナーラピザが完成!

カルボナーラピザが完成!

実家のカルボナーラ

大鶴肥満の家は自営業で、お惣菜を主に作っては売っていた。兄弟2人を私立大学に行かせる程の財があったわけだから裕福な家庭で育ったと言っていい。だが、自営業を辞めてからは「うちは貧乏だから」が親の口癖になってしまった。広いリビングでゴルフの練習をしながらそう言われても説得力に欠ける気がしたが、実際、風呂の残り湯を洗濯に回したり、夜になっても電気を点けないままだったりと徹底した節約っぷりを見せつけられていたから、まあそうなんだろうと思う。

食卓にも変化があった。中でもカルボナーラに関しては驚いた。以前までは生クリームを使用した、さすがはお惣菜屋を営むことだけはある本格的なカルボナーラだったが、今出されるのは茹でたスパゲティに卵と塩胡椒を絡めるだけの簡素なものである。「うちは貧乏だから」と言ってこのカルボナーラを出されれば「確かに」とすべてを察するだろう。そんな薄味カルボナーラとはさよならすべく、本格的なカルボナーラを作り、それをトッピングにしてピザを焼くことにした。生クリームを買い、厚切りベーコンを買い、粉チーズを買い、それはもう豪勢に作った。とても美味しかったが、日々の食事にするには贅沢すぎるとも思った。実家のカルボナーラが素朴な味に変更された理由も今ならわかる。この豪勢な本格カルボナーラピザは、特別なことがあったときに食べよう。

毎日を贅沢に過ごす必要なんてないわけだ。「うちは貧乏だから」は、節約をするよう心がけるための口癖だったのだ。31歳になり、そんなふうに親の行動を少しずつ理解する瞬間が今後も増えてくると思う。ただ、実家に帰ってシャワーを浴びようとしたらイノシシが出る地域でしか見たことない有刺鉄線が蛇口に巻かれており、「うちは貧乏だから」と言って水の供給を絶っていたことだけは絶対に理解できないままだろう。

大鶴肥満とカルボナーラピザ。

大鶴肥満とカルボナーラピザ。

大鶴肥満(オオツルヒマン)

1991年7月20日生まれ、東京都出身。「まーちゃんごめんね」略して「まーごめ」を万能な言葉として使用していることで知られる。2016年に檜原洋平(ヒワラヨウヘイ)とママタルトを結成した。近年は「マイナビ Laughter Night」(TBSラジオ)チャンピオン大会や「ツギクル芸人グランプリ」など若手発掘コンテストの決勝で注目を集める。ネットラジオ「芸人Boom!Boom! ママタルトのラジオまーちゃん」(stand.fm、毎週火曜23時)、「ラジオ母ちゃん」(GERA、毎週木曜20時)を担当中。YouTubeチャンネル「ママタルト本物チャンネル」も。サンミュージックプロダクション所属。

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読者の反応

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@_puni_ikura_

肥満さんのレシピ、これなら作れそうじゃん〜と読み進めていって「1. ピザ窯を用意する」で感情が無になるの好き

https://t.co/gQ0kICoVS5

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