夢が現実になるとさらに楽しいことが待ってる

たなしん　このムービーのようなシチュエーションってやっぱりみんなも憧れるの？

山田　憧れますけど、実際はここまで胸キュンなシチュエーションってきっとなかなかないですよね。だからムービーを観ながらニヤけちゃうんだと思うし（笑）。

荻野　自分が体験するより映像で観るからニヤけちゃうところもあるよね。

小林　ああ、それはあるかも。

たなしん　ドキドキ感を想像するのが楽しいというのをバンド活動に置き換えると、フェスのステージで1万人規模のお客さんの前でライブをやるのが1つの夢でもあったのね。今、それが現実になって、夢が現実になるとさらに楽しいことが待ってるんだなって思う。

小林　すごくいい話ですね。

たなしん　みんなは夢を叶えるためにこの世界に入ったの？

小林　みんな「ピチレモン」というティーン誌のモデルオーディションに合格したのがこの世界に入るきっかけだったんですね。私は小学5年生のときから「ピチレモン」のモデルさんになるのが夢でした。小6のときに合格して、モデルと並行して舞台のお仕事もやらせていただくようになったんですけど、それからお芝居も楽しくなって。

山田　私も最初は「ピチレモン」に載りたいという気持ちだけでしたね。

荻野　私は中1のときに友達が「ピチレモン」のモデルオーディションに応募するから一緒にやろうよって誘われて、という感じで。あまり深く考えずにオーディションを受けたんです。でも、結果的に私だけが受かってしまうというよくあるパターンになってしまって。最初は自分が雑誌に載ることも想像できなかったです。それからお仕事していくうちにいろんな好奇心が出てきました。

──アイドルグループのメンバーになるとは思ってもみなかった？

荻野　全然思ってなかったです。

山田　うん、想像もしてなかった。

荻野　最初はみんなめっちゃ戸惑ってましたね。

小林　みんな「え!?」ってなってたよね。

荻野　アイドルがどういうものかわからなったから、どうしよう……という感じで。でも、夢アドの活動でいろんなことに挑戦できるってわかったときにメンバーが団結したんですよね。

山田　うん、そうだね。

グループが家族みたい

たなしん　ライブでは即興劇をやったりしてるんだよね。一度ライブを生で観てみたいです。

荻野　もっと力を付けるのであと5年待ってください！（笑）

たなしん　いや、すぐにでも観たい（笑）。俺も最初は自分からベースを弾きたいというよりは、友達と遊び半分でバンドを組んで文化祭に出るのを目的に始まったから。最初はギターだったし。でも、そこに自分が一生懸命になれるものがあって、そこから向上心が出てくるという意味では似てるかもしれない。あとは、ライブに来るお客さんのためだったり、メンバーと一緒にもっと大きなステージに上がりたいと思えるようになったりと、そういうところで底力が出るもんなんだよね。

荻野　すごくわかります！ 私たちがどのグループよりも誇れるのはメンバーの仲がいいということで。今回のムービーもそうですけど、ほかのお仕事に1人で行ったときにメンバーのありがたさを心から感じる。身近にこんな素敵な仲間がいるんだなって。

山田　うんうん。1人になったときに普段これだけメンバーを頼りにしてるんだなって実感する。

小林　グループが家族みたいだもんね。夢アドのファンの皆さんもすごく仲がいいんですよ。みんなでよくごはんを食べに行ったりしてるみたいで。ファンの人たちからしたらライブが1カ月空くのってけっこう長い時間だと思うんですよね。だからライブでは毎回、自分たちの成長を見せなきゃいけないなって思ってます。

たなしん　自分たちはライブが1カ月空くことってあんまりないのね。1カ月空くと初めてステージに立つような感覚も毎回あるんじゃない？

荻野　ありますね。だからすごく緊張するんです。

たなしん　でも、ライブを観てさらに好きになってもらえば、その人はずっと応援してくれると思うよ。それくらいライブってメンバーの人間性が見えるものだし、ステージの上にいると嘘がつけないんだよね。カッコつけすぎたら説得力がなくなるし。

“アドレセンス＝思春期”の女の子が描かれる新曲

荻野　ああ、たなしんさんのお話ってホントに勉強になる。今日は貴重なお話がたくさん聞けてうれしいです。

山田　たな神（しん）さま～！

たなしん　たな神っていいね（笑）。ニューシングル「マワルセカイ」もすごくよかった。僕が言うのもおこがましいですけど、楽曲にみんなの成長がはっきり出てると思ったし。

夢アド一同　ありがとうございます！

小林　「マワルセカイ」はこれまでの楽曲とはテイストが違っていて。これまでは曲調的にもどこかキャピキャピしている感じがあったんですけど「マワルセカイ」は新章突入ということで、カッコよさが前に出ていて。

荻野　歌詞もすごく共感できる。私たちの世代だからリアルに歌える内容だと思います。

山田　大人と子どもの狭間にいる、まさに“アドレセンス＝思春期”の女の子が描かれていて。すごく素敵な曲に仕上がったと思います。

──今日の対談を記念して、せっかくだから夢アドのみんなとたなしんで「ホワイトデー応援ムービー」のオマージュになるような即興劇を今からやってもらえたらと思うんですけど。

夢アド一同　えー!!!!!

たなしん　マジですか!? これは聞いてなかった（笑）。でも、楽しそうなのでやりましょう！

──設定はたなしんに考えてもらえたらと。

たなしん　わかりました。よし、こうしましょう。みんなは仲のいい3姉妹なのね。俺はバレンタインデーの日にそれぞれから告白されたモテ男の高校3年生（笑）。可鈴ちゃんは俺と同級生で、ちょっとドジだけどみんなに好かれる、恋愛には疎い妹思いの長女。あかりんは高2で、少し空気が読めないところもあるけど、いつも明るくて元気な次女。玲ちゃんは高1で、無口でおとなしいけど意志が強くて、行動力のあるしっかりものの3女。3人はお互い俺に告白したことを知らないままホワイトデーの日にファミレスに集合していると。そこに俺が現れて3人のうち1人にホワイトデーのお返しを渡すという設定。ということでどうですか!?

荻野　その設定、ヤバいです！

山田　あ～ドキドキしてきた。

小林　がんばります！

──じゃあ、本番いきましょう。

たなしん　完全な即興でよくここまでできたよね！ 3人のキャラクターがよく出ていて、楽しかったです。

山田　たなしんさん、めっちゃイケメンでしたね！

小林　緊張したあ。

荻野　ね。普段やってる即興劇は恋愛ものってあまりないからかなり緊張しました。

たなしん　俺も気合いが入りすぎてサングラスも取っちゃった（笑）。最後に3人が指切りするところがグッときたなあ。あそこに3人のリアルな仲のよさが出てたなって。いつか、今度はたくさんの人の前でこういう即興劇をまたやれたら面白いなって思いました。それくらい楽しかったです。

荻野　私たちも実現できるようにがんばるので、たなしんさん、それまで待っててください！