ハイペースでめちゃくちゃ楽しかった2014年

──2014年ってどういう年でした？

小倉唯　ゆいかおりとしてはたぶん一番大きな進歩があった1年というか、激動の1年だったというか（笑）。とにかくハイペースだったなあっていう気がしています。

──夏の取材のとき（参照：ゆいかおり「Intro Situation」インタビュー）、小倉さんが高校を卒業した春からリリースペースが早くなったって言ってましたもんね。実際4月に1年ぶりのシングル「LUCKY DUCKY!!」以降、7月にはシングル「Intro Situation」を、10月にはDVD / Blu-ray「ゆいかおりLIVE『BUNNY FLASH!!』」を発表しています。

石原夏織　CDやDVDのリリースもそうですし、唯ちゃんが高校を卒業するちょっと前から活動全体のペースが上がってる印象があるんですよ。「LUCKY DUCKY!!」のレコーディングは唯ちゃんが高校生だった頃にやってますし、2月にはパシフィコ横浜っていう、いつもよりもおっきい会場でライブをさせていただいて……。

小倉　夏には「アニサマ」があって、秋からツアー（「HEARTY PARTY!!」）に出て……。

石原　だから今年はずーっとゆいかおりをやってた気がするし、いっつも唯ちゃんに会ってた気がする（笑）。で、めちゃくちゃ楽しかったっ！

小倉　うんっ！

“微妙”で“曖昧”でも“力強い”セルフプロデュース

──そして新年最初のリリース作品となるのが、今回のシングル「NEO SIGNALIFE」……なんですけど、2014年の勢いそのままどころの騒ぎじゃない。さらにギアを上げましたよね。

小倉・石原　ふふふふふ（笑）。

──「Intro Situation」のカップリングのダンスチューン「MIRRORING DESIGNS」の詞についてお2人は「まさかゆいかおりで『野心』『権利』って歌うとは」って笑ってましたけど「NEO SIGNALIFE」はビートも言葉もさらにタフ。のっけから「Shockin' REVOLUTION」「Do now, I know TARGET」と歌っている。詞の中の2人はもはや「野心」なんて漠然としたものを抱いてはいなくて、目指すべきものをちゃんと知っています。

小倉　まさに今回の曲のコンセプトは「『次の段階に進むんだ』っていう強い意思を示す」っていうものなんです。

──“革命だ”、“今やるぞ”、“ターゲットは知っている”って宣言しちゃうのって勇気いりません？

石原　でも「前に進むんだ」「次を目指すんだ」っていう気持ちは2人とも持ってますから。

──ただ、この曲の作詞は2人じゃなくて「MIRRORING DESIGNS」と同じ畑亜貴さんですよね。レーベルのスタッフさんや畑さん、それから作編曲の小野貴光さんが2人の心意気をくんで曲を作り上げた感じ？

石原　そこは微妙ですね。

小倉　うん。曖昧だよね。

──“微妙”で“曖昧”？

小倉　確かに畑さんに直接そういうお話をしたわけではないんですけど……。

石原　パシフィコのライブの頃から、グッズ制作とか、いろいろなゆいかおり関連の会議に参加して、スタッフさんを前に「こういうふうに見せたい」っていう意見を出すようになっていたっていう流れがあったので。

小倉　今回のシングルについても制作が始まった頃から「ゆいかおりとしていろいろ経験を積んできた今だからこそできることがあるんじゃないか」「いつものゆいかおりとはまた違う表現をしてみたい」ってずっとずっと話していて。その思いをついに叶えられた感じなんです。