THE SUPER FRUITついにメジャーデビュー!喜びとプレッシャーが入り混じる今の気持ちとは (2/2)

韓国オールロケで7人主演のドラマ

──「まにまに」は9月11日からテレビ東京で放送されるドラマ「サムギョプサルですが」の主題歌に決定していますが、これはただのドラマタイアップではないですよね。スパフル7人全員が主演のドラマと聞いて驚きました(参照:THE SUPER FRUITが全員主演のドラマ「サムギョプサルですが」9月スタート、主題歌も担当)。

阿部 最初にお話をもらったときは僕らもめちゃくちゃ驚きました。

松本 撮影はすべて韓国でやったんですよ。韓国ではライブをしたこともあるので、また仕事で行けるのがすごくうれしかった。

星野 7人全員が主演というのが本当にすごくて。何人かは通りすがりとかエキストラくらいのチョイ役なのかなと思ったけど、本当に長尺で7人が出演できてすごくうれしかった。

小田 ドラマの内容も「まにまに」にすごく合っているんです。僕は主役をやらせてもらっているんですが、ネガティブで心配性な性格の主人公がいろいろあって、最終的には成長して前向きに生きていく。そういうメッセージが込められたドラマに出られることも光栄ですし、「まにまに」をドラマの主題歌として流してもらえるのもうれしくて。

小田惟真

小田惟真

──演技仕事が初のメンバーもいるわけですが、韓国での撮影はいかがでしたか?

堀内 最初に僕と惟真とテルが先に韓国入りしていろいろ撮影していたんですけど、これまでショートドラマで一緒に演技をすることはあったけど、長尺のドラマ撮影でメンバー同士が話すことなんてなかなかないのですごく新鮮でした。アドリブだったり、息の合わせ方だったり、カメラを前にした視線の送り方だったり、普段の活動では意識しないことばかりだったので苦戦することもありましたが、撮影後半になればなるほど息が合ってきてめちゃくちゃ楽しめました。

田倉 撮影シーンがけっこう分かれていたので、メンバーの演技をまだちゃんと見れていないんですよ。みんながどういう演技をしているのか、めっちゃ気になっています。オンエアが楽しみですね。

小田 ドラマの主人公の惟真がいい意味で主人公っぽくないというか。みんなに助けられて奮闘するんですよ。だから7人が1人ひとりちゃんと際立つシーンがあって、本当にこのグループにピッタリなドラマだと思いました。

鈴木 韓国で流行しているフェイクドキュメンタリーとして撮影してもらったので、普段日本で放映しているドラマとはまた違うテイストで面白いと思います。

鈴木志音

鈴木志音

──撮影中、特に印象に残っている出来事はありますか?

小田 韓国ドラマの撮影の仕方が日本と少し違っていて。カメラの台数も多いし、機材もすごいあるからか、準備に時間がかかって香盤通りにいかないことがあったんですよ。撮影スケジュールが数時間押して深夜に差しかかっちゃう日もありましたが、そうなるとスタッフさんも含めて変なスイッチが入るのか、逆にハイテンションになっちゃって(笑)。

田倉 完全に深夜テンションだったよね(笑)。

堀内 うん。めっちゃ楽しかった!

小田 それと、僕が雨男なので雨が止むのを待つ時間があったりして申し訳なかったな。テルと結流を待たせてしまうことが多かった気がして。

堀内 でもその時間もすごくよかったよ。橋の上でのシーンのとき、惟真の撮影を見ながら僕とテルの2人で待ってたんだけど、そこでいろんな話ができた。7人で活動してると意外にも待ち時間で2人きりで話す機会ってなかなかなかったりするから、あのときテルと話したことはすごく思い出に残ってる。

堀内結流

堀内結流

小さい子にも覚えやすいスパフル

──シングルのカップリング曲「どっちっち!」は“教育番組的”なアプローチの楽曲、いわゆる子供向けなテイストですよね。

星野 はい。今年の6月から「おでかけスパフル」という保育園や幼稚園、小学校の子供たちとダンスをする企画をやっていますし、ライブではファミリーエリアを作っているので、その流れで生まれた曲です。全国の学校を回るとけっこう「チグハグ」を知っている子がいるんですよ。それとスパフルはわかりやすくメンバーカラーがあるから、小さい子にも覚えてもらいやすいみたい。

鈴木 僕、紫だから「バイキンマンだよ」と言ったら、完全にバイキンマンになっちゃって、すごく懐かれました(笑)。

阿部 すごい群がられてた(笑)。

堀内 「どっちっち!」は振付がキャッチーだから小さい子も踊れるし、少し自慢したくなるような歌詞もいいよね。「いちご、すいか、メロンは野菜」って勉強にもなるし意外性もあって。

松本 僕もこの曲で「えっ、そうだったの!?」って知ったから(笑)。

──「Seven Fruits」のようなおしゃれな楽曲と「どっちっち!」のような子供に目線を合わせた楽曲、どちらも歌って踊るという振れ幅の大きさに対して、メンバーの皆さんはどう感じていますか?

田倉 確かに小さい子向けにライブをするシチュエーションが最初はイメージできなくて、どういうテンションでいこうか迷っていたんですよ。そのときに参考にしたのが、戦隊モノの番組でした。昔よく観てた戦隊モノだと、エンディングで敵も味方も一緒になって踊るんですよ。本編ではすごくシリアスなことをしてたとしても、エンディングテーマが流れたらみんなで踊る。この感覚にすごく近いなって。

田倉暉久

田倉暉久

小田 確かにその感覚はわかるかも。

田倉 普段は真面目でシリアスな曲、おしゃれな曲を得意としていても、この曲がかかったらみんなで一緒に仲よく踊る。こうイメージできてからはすごくやりやすくなりました。

阿部 それこそ、バイキンマンも一緒にいるわけですから。

鈴木 僕のことか!

渾身の他己紹介ソング

──シングルの3曲目「Fruity Fruity Shake!!」は7人の自己紹介的な楽曲です。

小田 この曲を書いていただく前に、7人全員で自分のアピールポイントとメンバーのアピールポイントを書いて作詞家さんに提出したんですよ。

阿部 1人分200字くらいだから、合計で1400字くらい書いたよね。

──そのアピールポイントが、実際に歌詞に盛り込まれているんですか??

堀内 はい。僕のお気に入りは、晴海に向けたフレーズですね。晴海のことを表す言葉はたくさんあるけど、「キレイ」とか「かわいい」とか「美意識が高い」みたいな言葉は表層的なものしか捉えられていないと思って、僕は「小悪魔」って書いたんですよ。そうしたら歌詞に「天使 or 小悪魔」とあって、「これは絶対僕しか書いてない!」と思いました。

阿部 僕は勇輝に向けて「一番真面目で一番ギャル」と書いたらそのまま使ってもらえまして。やっぱりうれしいですね。ほかにいいなと思ったのは志音の「おしゃれ番長」。

阿部隼大

阿部隼大

鈴木 うれしいですね。もちろん自分で書いたわけじゃないですよ?

松本 みんな「おしゃれ」とは書いたかもしれない。

星野 晴のは全然採用されてないです(笑)。志音くんだったら「帰宅が早い」とか歌詞にはしにくいことを書いちゃったかも。

鈴木 最近は帰宅もちょっと遅めだから(笑)。

小田 隼大の「寝相は獣」は僕が出したところかも。確か「寝癖がライオン」って書いたんですよ。そうしたら曲に合うように「寝相は獣」にしてくれたみたいで。

阿部 ファンクラブのタイムラインにアップされたことあったもんね(笑)。寝癖を。

小田 あのときだけじゃなくて、毎回寝癖がすごいんだよ! だからそれを書いてみたら採用されました。

松本 僕が書いたフレーズもありました。暉久の「素顔にlet it be いつも眠い」のところ、「いつも眠そうな顔してる」って書いたんですよ。

松本勇輝

松本勇輝

堀内 確かに、いつも眠そうかも。

田倉 そんなことないですよ。いつも元気じゃん。

松本 でも休憩に入るとすぐ寝る。

小田 確かに。

星野 テルくんのパートに晴のも入ってた。「普段は静かだけど表に出るとスイッチが入る」と書いたのが「普段は静か 切るんだ火蓋」になってる。あと「顔は普通にイケメン」って書いたのが「顔面それは国宝」につながっているのかも。

堀内 惟真のパートだと、「カメレオン」という言葉だったり「いつも八方」は僕が書きました。八方というのは「八方美人」からきていて、いい意味で惟真は全方位に向けてアイドルなんですよ。

星野 でも気分屋だなと思って「気分屋」って書いた。

星野晴海

星野晴海

堀内 俺のだけ誰も触れてなくない?

田倉 帰国子女だからか英語が多くて、それが読めなくて……。

──採用されてなくても結流さんに向けて皆さんはどんなことを書きましたか?

鈴木 身長は小さいけど靴は大きい、とか。

堀内 え、そんなこと?

小田 目が小さいとか。

鈴木 笑うと目がなくなるよね!

堀内 全然うれしくないよ。

星野 何書いたっけなあ。

田倉 でもここの結流の英語マジでカッコいいから。

堀内 今、絶対英語の話題に逃げたよな……。

幕張メッセでは「圧倒したい」

──「Fruity Fruity Shake!!」はライブで鉄板の曲になりそうですよね。

小田 ライブで披露するのがめっちゃ楽しみです。

堀内 各自のセリフが収録されているのもいいよね。これまでの自己紹介ソングではセリフはあくまでアドリブで入れるもので、音源には入れてなかったんですよ。今回はそれが音源に入っているのがアツい。

星野 レコーディングのときに2、3パターンくらい録ったんですけど、1人ずつ順番に決めゼリフを収録していくから、後半の人はだんだんフレーズのレパートリーがなくなってきて。晴と隼くんは最後のほうのレコーディングだったから「何言おう」ってめっちゃ考えたよね。

阿部 あまりにレパートリーなさすぎて、ダジャレも1つ収録しましたがそれはボツになってました。

THE SUPER FRUIT

THE SUPER FRUIT

小田 このセリフ部分、編曲前は入ってなかったけど、「ここは入れたほうが絶対いいと思います!」ってスタッフさんに伝えたら収録することになったんですよ。ほかのアーティストさんの自己紹介ソングにセリフはあまり入っていないから、僕らだったら入れてもいいよなと思って。

田倉 ライブごとにセリフが変わっていくだろうから、僕らも楽しみだよね。

阿部 もしかしたらボツになったセリフが現場なら聞けるかもしれない。

星野 ココナッツギャグが聞けるんだ。

阿部 それをやるかはわからないけど。

──最後に、メジャーデビュー後に控えている幕張メッセでのライブについて、どんな1日にしたいですか?

小田 ひと言で言うとワクワク、ドキドキ、クール、キュート、すべてで「圧倒したい」です。“圧巻”にも近いかもです。僕たちが音楽を届けるのはもちろん、観に来てくれた皆さんが自然と声が出ちゃう、それが一体感につながるようなライブにしたいですね。僕、すごく感動したときに心の声が漏れちゃうんですよ。「うわ、すご」とか。それが会場中で巻き起こって、楽しいという気持ちや感動があふれる1日にしたいです。そのために、メジャーデビューを弾みに精進します。

公演情報

THE SUPER FRUIT WORLD 2025 in 幕張メッセ

2025年11月23日(日・祝)千葉県 幕張メッセ 展示ホール8

プロフィール

THE SUPER FRUIT(ザ スーパーフルーツ)

阿部隼大、小田惟真、鈴木志音、田倉暉久、星野晴海、堀内結流、松本勇輝の7人からなるボーイズグループ。食卓に並ぶフルーツのように“あるとうれしい特別な存在”をコンセプトに、3カ月にわたるプレ活動期間を経て2022年に本格的に活動を開始した。同年8月にデビューシングル「チグハグ」をリリース。2025年9月にPolydor Recordsよりメジャーデビューシングル「まにまに」を発表した。またメジャーデビューするにあたり、2025年の“三大目標”として11月に千葉・幕張メッセで開催される自身最大規模のワンマンライブを超満員にすること、オリコンランキングで1位を獲得すること、TikTokのランキングでトップ10にランクインすることを掲げている。