音楽ナタリー Power Push - ROCK UP!!! vol.01 supported by ナタリー&@JAM ベイビーレイズJAPAN × ザ・チャレンジ

「ROCK UP!!!」で見せる化学反応

ベイビーレイズはライブの組み方がうまい

──ベイビーレイズJAPANは2年以内に武道館に立てなければ解散というミッションを突破して今がありますけど、ザ・チャレンジもインディーズ時代から近い将来に武道館でワンマンをやると公言してますよね。

沢田 そうですね。僕らの「メジャーデビュー」という曲の歌詞にも「QUATTRO! BLITZ! 武道館! そうさ 君を連れていく」というフレーズがあって。武道館に立つ日のことをイメージもしているから、ベイビーレイズJAPANの武道館ライブのDVDを観て、オープニングでスパーンって登場するシーンとかもう興奮しちゃって!

傳谷 ポップアップのシーンですね。

沢田 あれ、ポップアップっていうんだ(笑)。その直前にメンバーで円陣を組んでステージに出ていく瞬間とか「ああーっ!!」ってたまらない気持ちになりましたね。俺までドキドキしちゃって。

渡邊璃生

──グループ最年少の渡邊さんは、初の武道館ライブはどうでしたか?

渡邊璃生 私は本番のステージでは泣かなかったんですけど、ライブが終わった直後に泣いちゃいました。あと鼻血も出て(笑)。

大矢 そう! めっちゃ出てたよね(笑)。

渡邊 どうやら血管が切れまくったようでした。

──そもそも結成当初、2年以内に武道館に立てなければ解散と言われたときはどんな気持ちだったんでしょう?

高見 ポカーンでしたね。そもそも武道館のことすらよく知らなかったんですよ。

ドラゴン あははははは(笑)。

沢田 規模感としては区民会館くらいに思ってたの?

大矢 なんとなくでかいところっていうのは理解できてたんですけど、まったくわかんなくて。1stシングルをリリースしたくらいから「あれ、お客さんにライブに来ていただくってこんなに大変なんだ」って実感しました。2ndシングルの頃はリリースイベントのたびに悔しくて泣いてましたね。

ドラゴン 皆さんのこれまでのライブの軌跡を拝見したんですけど、すごく地道な道のりを歩んできてますよね。そのあり方が完全にロック文脈なんですよ。

ベイビーレイズJAPAN

沢田 そう、ライブの組み方がうまい! しっかり土日にハコを押さえてるし、運営もすげえなって思った(笑)。

ドラゴン しかもちゃんとソールドアウトすることを意識して、その上で次のステージに行こうとしているのがよくわかる。

──メンバーの皆さんはそれまでライブハウスに遊びに行ったことはあったんですか?

高見 全然なかったんですよね。

──ライブハウスの世界に足を踏み入れてどんなことを思いましたか?

大矢 よく楽屋の壁に落書きがあるじゃないですか。最初は「こんなに落書きしちゃダメでしょ!」ってみんなで言ってました(笑)。でも、ほかのバンドさんのライブを観てみると、ライブハウスはファンの皆さんと一緒にライブを作っていく場なんだってすごく感じて。私たちもそういうふうになりたいって思いましたし落書きも気にならなくなりました(笑)。

お客さんの層を広げる作業をしたい

──武道館にたどり着くまでにターニングポイントになったライブはありましたか?

大矢 やっぱり日比谷野音での単独ライブですかね。

沢田 いいね。「野音がターニングポイントになった」って俺たちも言いたい(笑)。

傳谷 それまでどうしたら武道館に行けるのかわからない中で、私たちは常に解散が隣り合わせにあるプレッシャーに追われていて。すごく苦しかったんですよ。解散してしまったら、そのあと私たちの将来はどうなるんだろうって考えたし。でも、野音のステージに立って初めて武道館にたどり着くかもしれないという光が見えたんですよね。あそこからメンバーの意識も変わったと思うし。みんなさらに必死になりました。

沢田 目標だった武道館を達成したときに、いわゆる「目標ロス」になることはなかったんですか? 自分だったらそうなってしまうんじゃないかという思いもあって聞きたいんですけど。

傳谷英里香

傳谷 私たち、武道館に立っても全然満足しなかったんですよ。それよりも、夢だった武道館にたどり着くまで虎ガーさんやスタッフさんをはじめ、いろんな人たちにサポートしてもらったけど、ホントに完璧な景色を見せることができなかった悔しさがあって。それに武道館は1つの大きな区切りだったけど、これを機に離れていってしまう虎ガーさんもいるだろうなと思って。だからこそ常に進化しなきゃいけないし、また新しい目標を自分たちで探さなきゃいけないって思ったんです。改名したのもグループの指針を変えたのもそうですし、個性を生かすために衣装を変えたのもそうです。

沢田 お客さんって目標を一緒に叶えようって一緒に盛り上がってくれるんだけど、目標が叶った瞬間にお客さんも達成感を覚えてしまう側面もあるんですよね。

ドラゴン 僕らも今そういうタイミングを迎えてるところもあって。

沢田 やっぱりメジャーデビューを機にファンを卒業するお客さんも少なからずいて。でも、俺らはずっとみんなと楽しいことをしたいと思ってるんだけどね。このタイミングで1つ思ってたのは、僕らもベイビーレイズJAPANのように、明確な公約を立てて武道館を目指そうかなとも思ってたんですよ。でも、ロックバンドがそれをやるとお客さんに負荷がかかりすぎちゃうかなとも思って。だから、一旦ここで“目標達成系”のバンドのスタイルをフラットにしようと思ってるんです。ここからは、まずはお客さんの層を広げる作業をしていこうかなと。つまり今までは東京を拠点に縦軸の上を目指す動きばかりだったんだけど、今後は横軸を意識した動きをしていきたいと思ってるんです。それで初の全国ワンマンツアーもやろうとなって。

ROCK UP!!! vol.01 supported by ナタリー&@JAM

  • 2015年7月29日(水)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
    <出演者> ベイビーレイズJAPAN / Wienners
  • 2015年8月3日(月)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
    <出演者> ベイビーレイズJAPAN / ザ・チャレンジ
  • 2015年8月12日(水)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
    <出演者> ベイビーレイズJAPAN / シナリオアート

OPEN 18:30 / START 19:00
料金 前売 4000円(税込) / 当日 4500円(税込)
※ドリンク代別 ※未就学児童入場不可

チケット発売中

イープラス / チケットぴあ / ローソンチケット

ベイビーレイズJAPAN ニューシングル「Pretty Little Baby」 / 2015年8月19日発売 ポニーキャニオン
「Pretty Little Baby」
初回限定盤A [CD+DVD] 1650円 / PCCA-04248
初回限定盤B [CD+DVD] 1650円 / PCCA-04249
通常盤 [CD] 1000円 / PCCA-70442
ザ・チャレンジ ニューシングル「すっぽんぽん」 / 2015年8月26日発売 / EMI Records
初回限定盤 [CD] 1296円 / UPCH-89232
タワーレコード限定盤 [CD+DVD] 1944円 / PRON-5902
ベイビーレイズJAPAN(ベイビーレイズジャパン)
ベイビーレイズJAPAN

大矢梨華子、高見奈央、傳谷英里香、林愛夏、渡邊璃生からなる5人組ユニット。2012年9月にシングル「ベイビーレイズ」でメジャーデビューを果たす。デビューから2年以内に日本武道館公演を実現することを目標に精力的な活動を続け、2014年12月に同所でのワンマンライブを実現。しかし、日本武道館を満員にすることはできなかったため「ベイビーレイズJAPAN」に改名し、よりロック路線を突き詰めていく「IDOROCK」という新たなグループのテーマを掲げ活動することを発表。またグループとして「日本武道館公演満員」「紅白歌合戦出場」を目指すことを宣言した。2015年8月には10thシングル「Pretty Little Baby」をリリース。同年9月には東京・Zepp DiverCity TOKYOにて初の2DAYS単独ライブを実施する。

ザ・チャレンジ
ザ・チャレンジ

沢田チャレンジ(Vo)、チャレンジオノマック(Vo, G)、タラコチャレンジ(Vo, G)、ヤンキーチャレンジ(B)、ドラゴンチャレンジ(Dr)の5人からなるロックバンド。2010年に沢田チャレンジの「バンドやりてえなー」というつぶやきをきっかけに、彼と交友のあったメンバーで結成された。“アミューズメントロックバンド”というテーマを掲げており、さまざまな挑戦を行ってファンを楽しませている。2015年4月にEMI Recordsからミニアルバム「スター誕生」でメジャーデビュー果たす。同年8月にはメジャー1stシングル「すっぽんぽん」を発表する。