“史上最高のリリシスト”Nasはなぜ偉大なのか?来日&「Illmatic」30周年記念プレイリスト&コメント (2/2)

Daichi Yamamoto

Daichi Yamamoto

Nasについて

Nasとの出会いは覚えてなくて。ただ、「Illmatic」は後から聞いた覚えがあります。
「God's Son」以降のCDはオンタイムで買って聴いてました。
最近のメインストリームHip Hopあまり好みじゃないなぁと思ってたら「Hip Hop Is Dead」が出てアツい気持ちになったのが印象に残っています。

選曲について

「Nas Is Like」と「One Mic」は歌詞カードにかぶりついた記憶があります、あとNasが娘さんに書いた「Daughters」に感動したのを覚えてます。アーティストから父への変化とかを勝手に想像して印象深かったです。
あと、「Life's a Bitch」のNasは勿論なんですけどAZのバースがめちゃくちゃ好きです。バースを聴いて”美しい”と思う数少ない曲だと思います。

特に印象的なリリック

子どもの頃half-man half-amazing(「Nas Is Like」の一節)って聞いた時にバファリンみたいだなと思った気がします。

プロフィール

Daichi Yamamoto(ダイチヤマモト)

京都生まれのMC。日本人の父とジャマイカ人の母を持つ。2012年からロンドン芸術大学にてインタラクティブアートを学び、2017年10月に帰国。2018年にはSTUTSやAi Kuwabaraらの作品に客演参加し、Aaron ChoulaiとのジョイントEP「Window」を発表する。2019年9月1st アルバム「Andless」、2021年6月に2ndアルバム「WHITECUBE」をリリース。2023年に自身のレーベル・Andlessを立ち上げ、2024年5月にJJJとコラボしたアルバム「Radiant」をリリースした。

Novel Core

Novel Core

Nasについて

15歳でラップを始めてすぐ、Zeebraさんに拾って頂いて長いことお世話になったんですが、Zeebraさんから「お前はNasになれ」と言われたのが今でも強く残っていて。彼はいわゆる当時のメインストリームにあった派手な遊び方を描くスタイルとは違って、貧困とかストリートのリアルを文学的に描くスタイルの持ち主で、そのコンシャスさに強く惹かれたし、キングというよりティーチャーという要素を強く感じます。

選曲について

やっぱり純粋にトラックに対するアプローチが死ぬほど格好良いんですよね、どれも。スタンスがめちゃくちゃ重いというか、「Nasty」とかは特に好きですね。Nasty Nasとか自分のこと言ったりするし、彼のスタンスが見えますよね。「I Can」みたいな次世代に対するリリックも彼のコンシャスなラップの軸の強さを裏付けるものだと思います。

特に印象的なリリック

I never sleep, cause sleep is the cousin of death
(俺は眠らない、だって睡眠は死のいとこみたいなもんだからさ) - N.Y. State of Mind, Pt. Ⅱ

プロフィール

Novel Core(ノベルコア)

東京都出身、23歳のラッパー / シンガーソングライター。SKY-HI主宰のマネジメント / レーベル・BMSGに第1弾アーティストとして所属し、BMSGとavexの共同音楽レーベル・B-MEからメジャーデビューを果たす。2024年1月に初の東京・日本武道館単独ライブを開催。2025年2月11日には神奈川・Kアリーナ横浜で初のアリーナ単独公演を開催する。

Nas

藤井健太郎

藤井健太郎

Nasについて

HIP HOPを聴き始めた中学生の頃、ちょうどヒットしていたのが「Illmatic」でした。ライブに複数回行ったことのある海外のラッパーもNasくらいだと思います。特別に好きだったつもりもないんだけれど、今でも新譜が出たらチェックするし、30年ちゃんと聴き続けている唯一のラッパーかもしれません。てか、30年第一線のラッパーなんてNasくらいしかいないんですけれども。

選曲について

初めて買ったレコードはAZの「Sugar Hill」だったけれど、Nasの「The World Is Yours」もたしか10枚目以内くらいに買ったレコードでした。そして、今でも全HIP HOP曲でTOP 10に入るくらいに大好きな「Fast Life」のRemixがプロモで止まったときにHIP HOPの面白さに完全にやられてしまいました。

プロフィール

藤井健太郎(フジイケンタロウ)

TBSテレビの演出家、プロデューサー。2003年にTBS入社。現在は「水曜日のダウンタウン」をはじめ「クイズ☆正解は一年後」「オールスター後夜祭」などの演出・プロデュースを手がけている。2016年には著書「悪意とこだわりの演出術」を刊行。音楽イベント「STILL MORE BOUNCE」を主催している。


Nas 公演情報

NAS ILLMATIC 30 Year Anniversary Tour Japan

  • 2024年9月18日(水)大阪府 Zepp Namba(OSAKA)
  • 2024年9月20日(金)神奈川県 KT Zepp Yokohama

Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2024

  • 2024年9月21日(土)東京都 有明アリーナ
    <出演者>
    ナズ / Parliament Funkadelic feat. ジョージ・クリントン / MISIA & 黒田卓也BAND / TANK AND THE BANGAS /.ENDRECHERI.

各ライブ終演後にはセットリストプレイリスト公開

NAS ILLMATIC 30 Year Anniversary Tour Japan大阪公演

NAS ILLMATIC 30 Year Anniversary Tour Japan横浜公演

Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2024

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プロフィール

Nas(ナズ)

1990年代初頭から現在まで数多くのクラシックを生み、ヒップホップシーン最高のリリシストの1人として君臨してきたラッパー。コロムビア・レコードとの契約後、1994年に歴史的名盤とされるデビューアルバム「Illmatic」を発表し、1996年にはさらに進化を遂げたアルバム「It Was Written」をリリースする。1999年のアルバム「I Am...」からは「Nas Is Like」「Hate Me Now」「You Won't See Me Tonight」などのヒットが続出した。その後も作品をコンスタントに発表。2020年8月には、2年ぶりの新作「King's Disease」を発表し、2021年グラミー賞で最優秀ラップアルバム賞を受賞した。「Illmatic」30周年を迎える2024年、来日公演を行う。