主導権を握れた2回目のアメリカライブ

──ニューアルバム「星降る遊園地」は、今年2月にリリースされたシングル「Shiny tale」、5月にリリースされたミニアルバム「SEAPARADISEの秘宝」のテーマでもあった“海”と、9月にリリースされたシングル「SKY HEAVEN」のテーマでもあった“空”を融合させた作品ですね。今回は11月6日に通常盤、12月18日に限定盤というリリーススケジュールになりましたが、なんでこの形に？

seek（B）　11月9～11日でアメリカのイベントライブに出演することが決まっていたので、その映像を限定盤のほうに入れようということになって。でもせっかくアメリカに行くなら、アルバムを持って行きたいという思いもあったので、最初から決まっていた11月6日の通常盤のリリースはそのままにしたんです。

──なるほど。今回はアルバムの楽曲の話も訊きつつ、限定盤のDVDに収録されるアメリカでのライブについて訊かせてもらえたらと思ってます。アメリカでのライブは2回目でしたっけ？

AYA（G）　ですね。今回はワシントン、前回はニュージャージーでやって。

YUKI（Vo）　前回は去年の夏くらいでしたね。

seek　1回目に行ったときは、てんやわんやな感じやったんもあったんですけど、今回はアメリカのノリもちゃんと把握してライブを届けられたんじゃないかなって思いますね。

AYA　前のときは勢いに乗っかって行ったところもあったんですけど、今回はちゃんと自分たちが主導権を握ったライブができたんじゃないかな。落ち着いてできたというかね。

seek　相変わらずハイテンションなノリで、こっちもエキサイトしましたね。あ、なんかすいません、帰国後間もないんで、ちょいちょい英語が混じってますけど（笑）。

コスプレしてくれてるお客さんに感動

──今回はアニメフェス的なイベントの中でのライブだったとか。

AYA　そう。結構大きなイベントなんですけど、コスプレしてくれてるお客さんがたくさんいて感動しましたね。ちなみに僕らは海賊の衣装で行ったんですよ。海賊の衣装が、スーツケースに入るギリギリやったもんで（笑）。

──あははは（笑）。Mix Speaker's,Inc.の衣装はかさばるからね。

seek　僕は海賊の衣装やとタコなんですけど、まあそのタコを持っていくのが大変で。スーツケースがいっぱいになってましたからね。無理矢理押し込んだんで、向こう着いてスーツケース開けたら、衣装が四角いブロックになって出てきましたから（笑）。

──大変でしたね（笑）。

seek　ですね。でも、すごくいいライブができたんじゃないかなと思ってます。去年ニュージャージーに行ったときに「またすぐ帰ってくるからね」って約束したのも守れましたし。メンバーもかなりエキサイトしてましたしね。あ。また英語が……すいません（笑）。

S（Dr）　あははは（笑）。でも本当に楽しめましたね、今回のアメリカでのライブは。やっぱり1回目のときはわからないことだらけやったし、向こうのノリも探り探りやったんで、なかなか楽しませてあげるというところまでいかなかったんですけど、今回は一緒に楽しめた感じがしましたね。

アメリカライブは日本とは違う流れで展開

──セットリストは海外を意識したものに？

S　そうですね。YouTubeにPVを上げていたりするんで、その曲を中心にやったり。あとバラードの後にいきなりヘビーな曲を持ってきたりして、日本ではあんまりない流れで組みましたね。

AYA　選曲はシングルコレクション的なイメージで。

seek　あと新しいアルバム「星降る遊園地」からも新曲「Wanderer」をやったんですよ。

AYA　「Wanderer」は、今までにない珍しいリズムパターンの曲なんですよね。お客さん自身にライブで作ってほしいノリを意識して書いた曲で、いち早くその感じを体感できたことは楽しかったですね。

keiji（G）　今回のアルバムは特にライブをイメージして作ったところもあったので、なんとなくライブでのノリを想像していたんですけど、自分たちの頭の中で想像していたノリは日本のお客さんのものだったこともあって。先に海外で披露して、自分たちの想像とは違うノリが見れたことは刺激になりましたね。やり慣れた曲を向こうでやっても日本とはノリが違うので、そこもすごくいい勉強になりましたし。