スノードームインストラクターの資格を取得

──「クリスマスチキン」が共通で収録される近藤さんとダイスケさんのシングルには、それぞれのソロ曲もありますね。近藤さんは「涙腺」、ダイスケさんは「スノウドーム」について教えてもらえますか？

近藤　「涙腺」は歌詞にものすごく悩んだ1曲ですね。先にメロディだけ決まっていたのですが、歌詞がいっこうに出てこなくて、かなりギリギリのタイミングまで煮詰まってました。そんなとき、たまたま落ち込んでいた身近な人に「話を聞くよ」って言ったら「いや、大丈夫」みたいな返事をされたんですよね。その人からしたら「身近な人に負担をかけなくない」ということだったんですが、僕はむしろ逆だと思ったんです。恋人であれ友達であれ家族であれ、そういう特別な関係が築けている人だからこそ負担をかけてもいいんじゃないかなって。身近だからこそ心配や迷惑も背負ってくれるんじゃないかと思ったんです。

──遠慮する必要はないと。

近藤　はい。そんなところから、無理して作り笑いをするより溜め込まずにこぼしてしまったほうが結果的に早く笑顔になれるんじゃないかと。私生活のそんな出来事をきっかけに、自分自身の思いとも重ねながら、なるべく光を見出せるような歌詞を書いていきました。タイトルの「涙腺」は、“涙を溜め込んでる池”のようなイメージで付けましたね。

ダイスケ　僕の「スノウドーム」はまず切ないラブソングを作ろうと思いまして、昔の恋愛をいろいろ思い返していたんです。僕って昔の恋愛をわりと鮮明に覚えているタイプで、かつての彼女と初デートにどこ行ったとか、どこで待ち合わせしてたか、お互いどんな服を着てたか……まで覚えてるんです。

近藤　気持ち悪くないですか？

ダイスケ　おい！（笑） 気持ち悪がられるからあまりこの話はしたくなかったんですけど、僕はそういうものを大切な思い出として心の中に保管してるんです。たまに湿っぽく「あの頃に戻りたいな」とか思ったりもするけど、それはできないし、思い出にも触れられないし、まして相手に会えるわけでもない。その状況が、キラキラしててすごくきれいだけど中には絶対触れないスノードームに似てるなってふと思ったところからこの1曲を作り始めました。あと僕……この曲にきっかけにスノードームにハマって、スノードームインストラクターの資格まで取ったんですよ。

──え、そんな資格があるんですか？

ダイスケ　あるんです！ スノードームの歴史を人に教えたり、作り方をレクチャーする資格なんですけど、もし興味のある方がいたらご一報ください（笑）。

2人で“ワンマン”

──今回のコラボを記念して、12月末には「チキン達のクリスマス ～近藤晃央×ダイスケ クリスマス2マンライブ～」を開催するんですよね。どんなステージになりそうですか？

近藤　細かいことはまだ決まってないんですけど、とりあえずセットチェンジはなしで、常に2人がステージにいる状態にしたいなって。

ダイスケ　ツーマンというと普通は1組ずつ順に出てハケていくけど、そうではなく2人でワンマンをやるみたいな感じ。どっちのお客さんとかは関係なく楽しめるものにしたいよね。個人的には、最近ずっと一緒にいるこんちゃんと仲のいい絡みも観てほしい。

近藤　トークはちゃんと時間決めてやらないとヤバイよね。放置されたら平気で1時間くらいしゃべりそう（笑）。

ダイスケ　あり得る！

近藤　あと今年はクリスマスを一緒に過ごすことが必然的に決定しました！ということで。

ダイスケ　東京は12月22日だけど、大阪は12月25日。クリスマス当日だもんね。

近藤　ライブ後の打ち上げではスタッフがめちゃめちゃ高級な七面鳥を用意してくれることを僕は期待してる。

ダイスケ　あらま！

近藤　じゃないと締まらないでしょ！

ダイスケ　「クリスマスチキン」を流しながらみんなでチキンを食べるっていう。今年は特別なクリスマスになりそうだな（笑）。