メンバーのチグハグ感を歌に込めた

──ニューシングル「チグハグコミュニケーション / Glory Days」は初の両A面シングルとしてリリースされます。「チグハグコミュニケーション」は前作「思い出エール」と同じく山本聡（ガガガSP）さんによって手がけられてますが、これまでのKOBerrieS♪にないようなロックチューンですね。

間中　とにかくカッコいいです！ 踊っていてもテンション上がりますね。

山下　ただダンスはけっこう難易度が高くて。みんなと息を合わせるのも大変なんですけど、私はそれに加えて曲中に側転もしなきゃいけないので衣装のベルトの穴を増やしました。今のままだととても苦しいので。

間中　あと、今までの私たちの楽曲って尺が短いものばかりだったんですけど「チグハグコミュニケーション」はちょっと長いんです。激しくて長いから余計に大変に感じてしまうのかなと。でもそのぶん、パフォーマンスは気合いが入るのでぜひライブを観てもらいたいですね。

──山本さんからは何かアドバイスをもらいましたか？

間中　メンバーそれぞれに個性があるじゃないですか。それこそさっきの自己紹介でも言いましたけど、ポジティブな子もいればネガティブな子もいる。めっちゃ明るい子もいれば天然の子もいる。すごいバラバラなんですよ。山本さんはそういうところを見てくださっていて、そのチグハグ感が合わさって、もっとコミュニケーションをとっていったら輝きを増すんじゃないかっておっしゃっていただきました。

──なるほど。それぞれの個性を生かしつつ、それを1つにまとめていくと。

間中　はい。1つの大きな光になる、1つの色になるってアドバイスをもらいました。そうおっしゃっていただいてすごく感動しましたね。山本さんとは数回しか会ったことがないのに私たちのことをすごく理解してくださっているのも驚きました。

──ライブ映えする曲ですよね。

間中　そうですね。ショッピングモールとかで歌わせてもらう機会が多いんですけど、お客さんがけっこう足を止めてくれるんです。聴き入ってくれるのでうれしいなって。

──あまりアイドルが歌うような曲調でもないですし、じっくり聴きたくなりますよね。

山下　そこがまたいいんですよ。“アイドルロック”っていう感じで。

──衣装は皆さんの地元を代表する六甲山をイメージしたものになってると伺いました。

間中　今までは神戸ということで港町の青や海をイメージした色が多かったんですけど、今回は初めて緑色の衣装になりました。

山下　神戸は海だけじゃなくて山もいいんだよってイメージも定着できたらと。

──そういうところでも地元愛を感じますね。

間中　なのでメンバー全員同じ衣装にしています。私たちはやっぱり神戸のまちの素晴らしいところをアピールしていきたいので。

──ちなみに「チグハグコミュニケーション」のMVには内田裕也さんが出演されていると聞いて驚きました。内田さんが出演されたのはどういった経緯ですか？

間中　内田さんも同じ兵庫県出身ということでご出演していただきました。すごく光栄なことです。

──内田さんとはどんなお話をしましたか？

巽　阪神淡路大震災の話をしました。当時のこととかすごく語ってくださって。

間中　あとは今回のシングルが売れてほしいねって言ってくださいました。なので私たちもがんばらなきゃいけないって気持ちが引き締まりました。

地元の大きな会場で単独公演が夢

──そしてもう1曲「Glory Days」は初めて聴いたときにどんな印象を受けましたか？

間中　聴かせる曲だなって思いました。ライブでももちろん聴いてほしいんですけど、まずは音源を聴き込んでほしい。今までバラード曲で絶賛されたことがないんですけど、「Glory Days」はライブで披露したあとファンの方からも「すっごい、いいわ！」って褒めてもらえて。

──歌唱力や表現力が上がった今だからこそ歌える曲なのかもしれませんね。皆さんの成長が感じられる楽曲というか。

間中　そうかもしれませんね。「Glory Days」は私たちグループの結成のきっかけとなった神戸市長田区出身のakiさんに書き下ろしていただいてとてもうれしかったです。ピアノのメロディを新しく入れていただけたのも新鮮でとてもよかったです。これが2年前だったらすべて表現しきれるかどうか。

巽　ダンスでも振り付けの先生があえて振りを付けていない箇所があるんですよ。そこに関しては伝えるっていう気持ちを持って歌に集中してほしいって言われて。ストレートに歌うだけだからごまかしが利かないんですけど、トータルでファンの皆さんから褒めてもらえてるのはすごくうれしいです。

──この2曲が増えて、ますますライブが楽しみになってきたのですが、グループとしての今後の目標は何かありますか？

間中　オリコンのシングルランキングは上位を目指していきたいというのが1つ。あとは大きな目標ですけど、地元・神戸の大きな会場で単独公演をしたいです。神戸ワールド記念ホールが今の目標です。

巽　1万人くらいのキャパシティなのでめっちゃがんばらないといけないんですけど。

──地元の皆さんはもちろん、東京やそれ以外のファンの皆さんも増やしていって会場を満員にしたいですね。

全員　その夢を叶えるためにがんばっていきたいと思います！