音楽ナタリー Power Push - KOBerrieS♪
神戸から届けるアイドルロック
私、辞めるんです
──あと今日はいらっしゃいませんが、研究生が1人加入したと聞きました。
間中 はい。藤本あきなちゃんが7月26日に加入しました。
──グループとしては初の研究生ということですが、正規メンバーにしなかったのは何か理由があるんですか?
間中 私たちのこれまでの楽曲を覚える時間がほしいなっていうことで、スタッフさんと話し、研究生というポジションからのスタートになります。いきなり合流しちゃうと現メンバーとの差が見えちゃうし、スタッフさんがどれだけ私たちの為に動いていただいてるかをメンバーに加入する前に知ってもらう時間も必要だと思いました。
──なるほど。ということは藤本さんが順調にレッスンを積んで上達すれば、早い段階で7人体制になるということですね。
巽 あの……私、辞めるんです。
──え?
間中 8月30日のワンマンライブで彼女は卒業することが決まってるんですよ。
──そうなんですね。辞めたあとの予定は何か決まってるんですか?
巽 普通に働こうと思ってます。アイドル活動は2年半くらいやったので、このへんで区切りを付けたくて。就活がこれから始まります(笑)。
──何かやりたい仕事はあるんですか?
巽 私、ずっとお財布を持ってランチに行きたいっていう思いがあって。そういうのができる会社がいいです(笑)。
──巽さんが8月いっぱいで卒業して、藤本さんが合流したらまた6人で再スタートとなりますね。1期生の間中さん、伊藤さん、山下さんはグループが結成した2012年から活動されてますが、ここまでの道のりはいかがでしたか?
間中 本当にいろいろとありました。KOBerrieS♪って最初は地元のお祭りとかでパフォーマンスするボランティア活動としてスタートしたグループなんですよ。活動期間も1年間限定だったんですけど好評だったみたいで、気付いたら2年、3年と続けることになって。
──もともとアイドルには興味があったんですか?
山下 私はもともと舞台女優になりたかったので、1年だけやってみてステップアップしようと思っていたんです。そうしたら2年目も続くっていうことで、もうちょっとがんばろう、がんばろうってやってたらここまで来ちゃった(笑)。
──それでも続けてみようと思ったのは自分のためになっていると思ったから?
山下 身になっているなって思ったので。
──なるほど。間中さんと伊藤さんはアイドルに興味があって?
間中 私は大好きです。NMB48さんのライブとか握手会にもめちゃくちゃ通ってました。すみません、渡辺美優紀さん推しのオタクです(笑)。
──自分で活動を始めてからもずっと好きで?
間中 ここ2年くらいは握手会にも行ってないんですけど、今も大好きですよ。今はNMB48さんとの競演を夢見てます。
伊藤 私は追っかけまではしてなかったんですけど、AKB48さんとかアイドルがテレビに出ると集中して観てしまう感じで。そこからだんだん私もやってみたいなって思うようになってKOBerrieS♪のオーディションに応募しました。なので歌もダンスも経験はなかったんです。
──3人のほかにも当時は1期生が何人かいましたよね。
伊藤 最高で10人在籍してました。でも1年間限定というのがあったから続けていたメンバーもいて、2年目もやるって決まったときには何人か辞めていきました。
──2年目からも同じような活動だったんでしょうか?
伊藤 1年目は地元のお祭りとかイベントを中心に活動してたんですけど、2年目もちょっと大きめのお祭りに出るようになったくらいでしたね。
間中 大阪に遠征するようになったのもそれくらいの時期でした。本格的にアイドル活動をやる感じになったのは3年目からですね。東京の事務所に移籍させていただいてから、いわゆるアイドルイベントへの出演とかが増えました。
もっと県外にもファンを増やしていきたい
──巽さんは2期生として加入されてますが、どんなきっかけでアイドルになろうと?
巽 当時大学受験があったんですけど、行きたい学校に受からなくて落ち込んでたんです。そんなときにKOBerrieS♪のMVがタワーレコードで流れてて、1期生の募集のときに受けようかどうしようか迷っていたことを思い出して。ちょうど新メンバーを募集してたので、受かるとは思わなかったんですけど応募してみた感じです。アイドルのことは好きで、もともと興味もありましたけど、まさか自分がなれるとは思ってもみなかったです。
──稲岡さんと濱口さんは3期生ということですが、どんな理由でアイドルになろうと?
濱口 私はもともとKOBerrieS♪のファンだったんです(笑)。
──じゃあライブに足を運んでいたんですね。
濱口 ちょくちょく通ってました。地元でもアイドルに会うことができるんだって感動して。それで人生の中でアイドルのオーディションを1回くらい受けてみたいと思って、KOBerrieS♪のオーディションを受けてみたんです。
──自分が追いかけていたグループに入った感想はどうですか?
濱口 びっくりです。夢のようで。
間中 私たちも彼女のことはよく知っていたので驚きました。でも彼女が入ってくれてうれしかったです。
稲岡 私は乃木坂46のことが大好きで、メンバーの白石麻衣ちゃんのファンだったんですけど、地元のKOBerrieS♪に入ったら彼女といつか競演できるかもしれないって思って受けてみました。
──皆さん、それぞれの思いがあってKOBerrieS♪に入ることになって。人数が頻繁に変わるのはけっこう大変なのでは?
間中 そうですね。卒業とか入れ替わりが多くてなかなかフォーメーションや歌割りが定まらないのが悩みでした。気付くと誰か抜けてるような感じだったので。
──事務所が東京に移ってから活動はだいぶ変わりましたか?
間中 東京に遠征する機会が増えたので、地元のファンの方はちょっと寂しいって思ってるかもしれないです。私たちも神戸で活動することが一番だって思ってますけど、やっぱり東京で活躍して神戸を全国に発信したいですし、もっと私たちのことをたくさんの人に知ってもらいたい気持ちが強いです。
──地方を拠点とするアイドルは東京遠征が多くなるとそういう悩みが出てきますよね。
間中 東京に住むわけではないんですけどね。今は神戸や大阪からも東京のライブに来てくれるファンの方もいて、とてもうれしいです。
──東京でやってみたいことは何かあります?
伊藤 ワンマンライブはやってみたいです。あとはまだツアーをやったことがないのでいろんな場所でライブをやりたいです。
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- ニューシングル「チグハグコミュニケーション / Glory Days」2015年9月2日発売 / FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT
- TYPE-A / 1000円 / FSKB-4 / Amazon.co.jp
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収録曲(全仕様共通)
- チグハグコミュニケーション
- Glory Days
- チグハグコミュニケーション(instrumental)
- Glory Days(instrumental)
KOBerrieS♪(コウベリーズ)
間中芽衣、伊藤優里、山下香奈、濱口莉紗、稲岡志織と研究生の藤本あきなによる神戸発のアイドルユニット。神戸の魅力を全国へ届けるために2012年に結成され、地元を中心にライブ活動を行っている。2014年にはグループ初の全国流通盤CD「未来少年少女」「シリウスの彼方」をリリース。2015年1月には兵庫県出身の山本聡(ガガガSP)プロデュースの「思い出エール」を、同年9月には初の両A面シングル「チグハグコミュニケーション / Glory Days」を発表した。