音楽ナタリー Power Push - 神田莉緒香

12月21日の赤坂BLITZワンマンに向けて 神田莉緒香の1日に密着

ファンを招いたほのぼのミニライブ

  • 神田莉緒香
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その後、神田はクラウドファンディング参加者を招いたミニライブイベントを行うためにストロボカフェに移動し、早速リハーサルを開始した。彼女はファンのためにどのような構成にしようかと、スタッフと打ち合わせをしながら着々と準備を進めていく。また支援してくれた人への恩返しとして手作り弁当を持参したり、ウェルカムボードを自分で作ったりと、感謝の気持ちを込めてファンをもてなした。

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ミニライブが始まると神田は「おしゃべりもたっぷりしつつ、歌を歌おうと思うんでよろしくお願いします!」と元気よく挨拶。そして「スクランブル交差点でCM観てきた人ー!」とファンに問いかけ、自身も午前中に街頭ビジョンを観てきたことを報告するとともに、スクランブル交差点でビジョンジャックの様子を見つめる神田の映像を上映した。

その後、神田は「では今日はこの歌からスタートしたいと思います」と語り、クラウドファンディングの支援者のために制作した楽曲「あなたジャック大作戦」からライブをスタートさせた。そして「今日誕生日の人ー!」と呼びかけ、数人が手を挙げると「おめでとう! そんなあなたに贈ります!」とバースデーソング「H.P.B.D.」を元気よく演奏した。

神田莉緒香の手作りキャラ弁

トークタイムでは、昨晩は深夜3時に寝たことを明かした神田。「手作りキャラ弁プラン」を選んだ支援者のために弁当を作っていたから夜更かしになってしまったと話したあと、手作り弁当の写真をスクリーンに映して紹介した。そして神田は自身のオリジナルキャラクター・ハリーさんの顔をチーズと海苔で作った再現したキャラ弁をファンに直接手渡ししていく中、あるファンに「100均のお弁当箱だ!」とツッコミを入れられると、「あ、バレちゃったんでお弁当箱は差しあげます」と微笑んでいた。

神田莉緒香のミニライブイベントの様子。

続けて、「神田莉緒香が描く、あなたの似顔絵&ハリーさんイラストプラン」を選んだファンに声をかけた神田は、その場でファンの顔を見ながらあっという間に色紙に似顔絵を描いて手渡した。その後弁当を食べていたファンが「おいしい!」と感想を伝え、神田は「お母さんの手作り弁当の次においしい? ちなみにお弁当のおかずは何が好き?」と問いかけた。するとファンからは卵焼き、唐揚げといった定番のおかずの名前が挙がり、神田の手作り弁当はミートボール、ブロッコリー、ウインナーとたまねぎを使ったケチャップライスの上にチーズと海苔という具材だったため、「卵焼きねえ、今回はオムライス風にしたからやめました」「唐揚げかあ、ミートボールだったから今回はなかったなあ。また今度ね」といったトークでほのぼのとした時間をファンと共有した。

来たる赤坂BLITZワンマンに向けて

神田莉緒香のミニライブイベントの様子。

その後、数曲を歌った彼女は「神田はですね、寒いのが苦手で冬が近づくにつれてこれから生きづらい季節になるなあなんて思っていたんですが、今年は違います! 12月21日に赤坂BLITZでワンマンライブがありますよ!」と改めてワンマン開催を告知した。また今年3月に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて行われたワンマンライブ「KANDAFUL WORLD vol.5 TOKYO」はチケットがソールドアウトしなかったら活動を休止するという条件を課したライブであったことと、無事満員で終えて今も活動できていることを語った神田。赤坂BLITZでのワンマンについては「赤坂BLITZを実際に見てきたんです。やっぱりすごく自分にとっては広い会場だって感じましたが、がんばります」と意気込みをファンに伝えつつ、「『今、順調ですか?』って聞かれたら、いつもそうではないって答えています。きっとこの先もっといろんなことができるって思うし、そうしていきたいから」と自らの思いを述べた。

神田莉緒香のミニライブイベントの様子。

さらに「何も言わなかったら伝わらないし、言いすぎてもがんばってるフリをしてるように見えちゃうだろうから、神田は音楽で伝えたいことは伝えていきます。それがシンガーソングライターなんだなって思ってます。だからもっともっと詞も曲もたくさん作っていきたいです」と話してから「赤坂BLITZにたくさんの人が来てくれることを願っています」と素直な思いを吐露。そしてネガティブな気持ちを吐き出すような内容から始まり、最後には前向きな気持ちを歌うナンバー「×」を歌って、自らの思いを表現した。

神田莉緒香のミニライブイベントの様子。

ミニライブの最後には「冬だけど夏の曲をやるよ! 俺に付いて来れるか!」と勇ましくもかわいらしい煽りでファンを盛り上げ、ラストに「炭酸ペットボトル」を披露。神田を応援するファンが集まったイベントということもあり、息の合った手拍子や、合唱が場内に響きわたり、一体感のあるクライマックスとなった。

アンコールの声に応えて再び登場した神田は自分から各地の人に会いに行くために47都道府県ツアーを行ったことを振り返り、「もっとたくさんいろんなところで会えるように、大きくなってまた歌を歌いに全国に行きたいです」と話した。そして「最後にせっかくなんでツイキャスで配信しちゃってもいいですかね」と自らのiPhoneで生配信を始める。視聴者数は一瞬にして200人以上になり、ラストにライブ定番曲のポップチューン「オーケイ」を振り付きで披露した。最後は「今日は皆さん、ありがとうございました! 神田莉緒香でした!」と挨拶し、約2時間におよぶライブでファンと濃密な時間を過ごしてステージを去っていった。

ワンマンライブ「KANDAFUL WORLD vol.6 いつだってベスト!」
2015年12月21日(月)東京都 赤坂BLITZ
OPEN 18:00 / START 19:00
ベストアルバム「いつだってベスト!」 / 2015年12月23日発売 / HI-RESO MUSIC
[CD2枚組] 3240円 / HICD-0010
DISC 1収録曲
  1. boyfriend?
  2. 両思い切符
  3. 炭酸ペットボトル
  4. 線香花火
  5. H.P.B.D.
  6. くるり
  7. TOKYO / OSAKA
  8. オーケイ
  9. 流れ星
DISC 2収録曲
  1. Wonderful world ~こんな僕にも彼女が出来ました~
  2. トクベツ
  3. SetsuNatsu
  4. 笑って
  5. ロンリーにさよならを
  6. ×(弾き語りVer.)
  7. I sing(弾き語りVer.)
神田莉緒香(カンダリオカ)

東京生まれのシンガーソングライター。高校2年のときに参加したSony Music主催のオーディションライブが彼女にとっての初ライブであったにも関わらず、グランプリを獲得し、アーティスト活動をスタートさせる。2012年3月に自主制作で初の音源集「I like it.」を発表。ライブ会場や通販で1000枚を売り切った。さらに2013年に「boyfriend?」「Twilight」という2枚のシングルをインディーズからリリースしている。2014年3月にワンマンライブ「KANDAFUL WORLD vol.3~19:26からはじまるWonderful World~」を東京・渋谷 duo MUSIC EXCHANGEで開催したほか、4月に初のフルアルバム「Wonderful World」を発売した。2015年3月に2ndミニアルバム「TOKYO / OSAKA」をリリース。4月から10月にかけて47都道府県ツアーを実施し、ツアーファイナルを東京・東京国際フォーラム ホールD5で行った。11月21日にはクラウドファンディングによって集められた資金を元に渋谷スクランブル交差点付近の街頭ビジョン4面とアドトラックを使ったキャンペーン企画「KANDAFUL WORLD 拡大計画 渋谷ジャック大作戦!!」を敢行。12月21日に東京・赤坂BLITZで行うワンマンライブ「KANDAFUL WORLD vol.6 いつだってベスト!」を大々的にPRした。また12月23日には新曲を加えた自身初のベストアルバム「いつだってベスト!」のリリースを控えている。