＝LOVE「絶対アイドル辞めないで」インタビュー｜アイドルとファンが素直な気持ちを伝え合えるきっかけに (3/4)

音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、髙松瞳、野口衣織、諸橋沙夏
インタビュー

指原さんにしか書けない歌詞

──皆さんからも「絶対アイドル辞めないで」に対する第一印象をまず聞かせてください。

諸橋沙夏　最初に仮歌を聴いて、「絶対アイドル辞めないで」というフレーズが流れた瞬間、とてもびっくりしました（笑）。1曲通して聴いて、これは大きな反響をもらえるだろうと確信しました。

髙松瞳　その衝撃はメンバーみんなにあったと思います。

齋藤樹愛羅　私もびっくりしました。インパクトがありますし、絶対に話題になると思いました。アイドルファンの方の思いが描かれている曲で、指原さんにしか書けない歌詞だと思い感動しました。

齋藤樹愛羅

──指原さんは「『君と私の歌』」や≠MEの楽曲「君はスパークル」でもアイドルに対するファンの心情を描いています。ファンとアイドル、両方を経験したことのある指原さんだからこそ、こういう歌詞が書けるのかもしれませんね。

髙松　この曲のいいところは、最後に「これは報われないおとぎ話」と歌っているところです。「絶対アイドル辞めないで」という思いに対するアンサーのようなフレーズがラストに出てくることでよりエモーショナルになっていて、アイドルの切なさ、“幻想”を強調していると思います。

音嶋莉沙　最初に曲を聴いたときにファンの方の顔が思い浮かんで、「みんながこの曲を聴いたら絶対に泣いてしまうだろうな」と感じました。自分の推しにこの歌詞を歌われるとより心に刺さると思います。ライブでファンの方がどんな表情でパフォーマンスを観てくださるのか、まだ想像がつかないです。

──楽曲の反響についてはどう感じていますか？ほかのアイドルグループのファンからも共感の声が上がっていますが。

諸橋　SNSを見ていると、この曲を引用した投稿がたくさん流れてきます。今回、曲が世間に広がるスピードが早いと思います。

齋藤　MVの再生回数も初速が早くて、自分たちでも勢いを感じます。

アイドルとファンの関係っていいな

──ちなみに、皆さんは「絶対アイドル辞めないで」の歌詞に共感しますか？自分も憧れのアイドルやアーティストにこのような心情を抱くことがあるのかどうか。

諸橋　Aメロの「私がもし君のとこ離れたなら君はちょっと寂しくなるかな」という歌詞について言うと、私は「自分は視界に入らなくて大丈夫です！めっそうもないです！」と考えるタイプでした。ただ、何年もライブに通っているファンの方はこういう気持ちになるんだろうなと思います。

諸橋沙夏

──もともとアイドル好きである髙松さんはどうですか？

髙松　私もここまでの気持ちになったことはないかもしれないです。私の推し方が甘かったのかな……。

野口衣織　推し方に甘いとかないよ！

髙松　この歌詞で描かれている思いはもっと究極ですよね。

音嶋　私は逆で、この歌詞のように重めの気持ちを抱いてしまいます。アイドルでいる推しのことが好きなので、歌詞の1つひとつに共感します。「好きな人がいるのなら内緒にして」「絶対大きなステージで（ずっと）一列でも前で感じたい」というフレーズにも、ファンの方ならそう思うだろうなと感じましたし、推しの幸せを願いつつも、辞めないでほしいというエゴはアイドルファンなら誰しも持ってしまうと思います。

齋藤　自分がアイドルになってからは、ほかのアイドルの方に対しては、もちろん憧れもありつつ、同業の方というイメージが強いので、私はこの歌詞のような気持ちを普段持つことはないかもしれません。ですが、「星は街じゃ輝かないの」という歌詞が表しているように、ファンの方はステージに立っている推しの姿が一番好きなんだと思います。その瞬間にしかない推しの魅力があると思いますし、「今日の歌い方なんか好きだなあ」というフレーズもとても素敵だと感じました。また「過剰摂取は中毒へ」という歌詞がありますが、最初はただ観ているだけで十分と思っていても、一度アイドルから反応をもらえると、さらに好きになってどんどん求めてしまうと思います。私はこの歌詞の気持ちが完全にわかるわけではないですが、アイドルとファンの関係性っていいなと改めて感じました。

野口　私は2次元のコンテンツが好きなので、この歌詞で描かれている思いは新鮮に感じますが、アイドルの方を推しているファンの皆さんが「絶対アイドル辞めないで」の歌詞のような気持ちになるのは、もちろん理解できます。