ナタリー PowerPush - @djtomoko n Ucca-Laugh×AI

音楽の話から恋バナまでアラサー3人のブラック系女子会開催!

みんなの「my boy」を応援したい

──AIさんの決まり文句を連想させるタイトルの曲も収録されてるんですよ。

AI そうなの? どれどれ(と資料を見て)……あ、「間違いない my boy」だ。サイコー(笑)。タイトルだけでもう歌詞が読みたくなるね。

tomoko これは(米国のヒップホップアーティスト)コモンの「I Used To Love H.E.R.」的な曲の女子版、みたいな感じですかね。私たちが好きな音楽を男の子(my boy)に例えて歌ってて。

Ucca あと、ウチらの場合は音楽だけど、ネイルとかファッションとか、ひとつ「これをやっていきたい!」って決めてがんばってる女の子がけっこう周りにいるんですよ。そういう子たちにmy boyをネイルとかファッションとかダンスとか写真とか、自分のやりたいことに当てはめて聴いてもらえる曲になったらいいなって。そういう応援歌をイメージして作ったんです。

AI いいねー。いいじゃないですか! これ、歌詞はどっちが書いてるの?

tomoko その前に、どっちがビートメーカーだと思います?

AI この前会ったときは「2人で作ってる」って言ってたから、どっちも作ってるのかなと思ってるんだけど。どっちかが楽器を弾いてて、どっちかがビートを打ち込むみたいな感じじゃないの?

tomoko 基本的には私がビートメーカーで、先にトラックを作ってUccaに投げるんですよ。で、彼女がメロディとかリリックを書いてきてっていう。それを2人で話し合いながら詰めていくっていう感じなんです。

AI へー、そうなんだ。

tomoko こういう組み合わせだと、2人で歌ってるようにも思われるんですけどね。けど、歌うのはUccaだけで。

結成直前のとも&ゆかは「ぜんぜん敵」

AI いつからビートを作って、いつから歌ってるの?

tomoko 私は、最初はダンスから始めたんですけど、18歳ぐらいからDJをやり始めて。その頃、女性のDJは少なかったんだけど、ビートを作る人はもっと少なくて、「これはやれるんじゃね?」って思ってDJと並行して19歳くらいから作り始めたんです。で、22とか23ぐらいから本格的にビート1本でやり始めて、今、30っていう。

Ucca 私は、最初はオペラとか声楽のほうの歌を小学校のときにやっていて。途中からポップス寄りのボイストレーニングを受けたりしてたんです。歌詞を書き始めたのは18とか19とか、10年くらい前。で、昔ソロで一度デビューしたこともあって、そのときにtomokoと会ってるんですよ。

tomoko そう、もともと同じレーベルだったんです。

左から、@djtomoko、Ucca-Laugh、AI

AI 初めて会ったのはいつ?

tomoko 6年前くらいかな。22、23のとき。

AI じゃあ、それまで別々にやってて、今、また一緒にやりだしたんだ。ということは、先に友情があって?

Ucca いや、それが!(笑)

tomoko そのときはぜんぜん敵で(笑)。私はグループでやってて、ユカはソロでやってて、ぜんぜん違うものだったから。

AI どっちが怖かったの? どっちがピリッとしてた?

tomoko Uccaなんか、はじめはこんなキャラじゃなかったです。

Ucca ぶははははは!(笑) ちょっとやめてよー。

tomoko もうホント、ツンとしててなんにもしゃべらない(笑)。

AI 「私、リアルシットだぜ!」みたいな?(笑)

tomoko そう(笑)。その頃、UccaはLAから帰ってきたところだったんですよ。だから、すごいトンがってた。

Ucca それはお互いでしょ!(笑)

AI あはは。LAとかから帰ってくるとねー、みんな、プンプンしちゃうんですよ。私もそうでしたから(笑)。ぜんぜん調子に乗ってたからね。自信もハンパないし。

tomoko そう、変な自信が出るんですよね。

AI 「私が一番!」みたいなね。私の場合、すぐにその鼻はへし折られましたけどね(笑)。でも、そういうときに会って、また一緒にやるっていうのはすごくいいよね。お互いにまた違う感じで新鮮に見られるだろうしさ。

いい音があるなら世界中どこにでも行く

tomoko 私がAIちゃんの曲を聴くようになったのは、トラックを作り始めた頃で、「トラックがカッコいいなぁ」と思って聴いてた曲がいくつもあったんですよ。例えばアルバム「MIC-A-HOLIC A.I.」の「Sha La La」。あの曲をまんまコピったような自分のトラックがあったりして。

AI それ、ヤバいね。

tomoko 当時は作り始めの頃だったから、見本となる曲を選んでちょっと似た感じで作ってみようみたいなところがあって。その参考にさせていただいたのはAIちゃんのアルバムがめっちゃ多かったんです。

AI 私の曲をトラックの観点で聴いてくれるのはうれしいな。私は自分でいいなと思うトラックを選ぶし、最近は200曲くらいは絶対聴いて選ぶから。今までもいろんなところに行ったよ。アトランタも行ったし、マイアミも行ったし、スウェーデンも行ったし、デンマークも行ったし。「いい音があるなら」っていう考えでとにかく世界中からトラックを集めてるから。

Ucca いいなー!

AI そういうトラック選びのときは、先入観が入らないように誰が作ったトラックなのかクレジットを見ずに聴くんだけど、女性のトラックメーカーって、私、やったことがないんだよね、たまたま。女の子のトラックメーカーって海外にもあんまりいないと思うなあ。あんまり出会ったことがない。

Ucca 希少価値があると思うんで、じゃあ、その200曲の中に混ぜてもらえるとうれしいです(笑)。

tomoko 混ぜてもらった暁には、せめて100曲のうちには入りたい(笑)。

AI けど、この前、楽屋でもらったCDは聴いたよ。すごいいいと思った。まだいろいろトラックは持ってるだろうし、またぜひ聴かせてください。

配信限定ミニアルバム「これ本音」/ 2013年3月13日配信開始
iTunes - ミュージック - @djtomoko n Ucca-Laugh「これ本音 - EP」
iTunes - ミュージック - @djtomoko n Ucca-Laugh「これ本音 - EP」
iTunes配信曲
  1. HUG
  2. PlayBackMusic
  3. 祝いと言えば?
  4. Open with me
  5. 間違いない my boy
  6. PlayBackMusic(instrumental)
AI ニューシングル「VOICE」/ 2013年2月13日発売 / EMI Music Japan
初回限定盤 [CD+DVD] 1950円 / TOCT-40462
通常盤[CD] 1000円 / TOCT-40463
初回限定盤CD 収録曲
  1. VOICE(TBSテレビ 金曜ドラマ「夜行観覧車」主題歌)
  2. FOR YOU(クボタ 企業TV-CMイメージソング)
-Dinner Show with Choir-
  1. My Desire
  2. INDEPENDENT WOMAN
  3. Wavin' Flag
  4. WHY WE SING
  5. For my Sister
  6. Story
  7. ハピネス
初回限定盤DVD 収録内容
  1. VOICE (Music Video)
  2. ハピネス – スマイル・バージョン (Music Video)
通常盤CD 収録曲
  1. VOICE
  2. VOICE – DARK MIX
  3. FOR YOU
  4. VOICE – Instrumental
  5. FOR YOU – Instrumental
@djtomoko n Ucca-Laugh
(あっとでぃーじぇーともこあんどゆっからふ)

シンセサイザーやサンプラーなどの電子楽器の音色をパッドを叩いて制御するMPD(MIDIパッドコントローラー)を駆使するビートメーカー@djtomokoと、ラップもするシンガーUcca-Laughによる1MC1MPD編成のヒップホップグループ。2010年のグループ結成直後から、2人の自宅から即興ビートメイキング番組をUstream配信。累計視聴者数4万人を獲得し、さらには米国ヒップホップシーンを代表するトラックメーカー・DJプレミアと共演を果たすなど、瞬く間に注目を集める存在となる。2011年11月には1stアルバム「1 MPD n a MIC」をリリースし、iTunesヒップホップアルバムチャートで最高2位を獲得。2013年3月には配信限定ミニアルバム「これ本音」を発表した。

AI(あい)

L.A.生まれ、鹿児島育ち。ゴスペル・クワイア、バイリンガルならではのラップ、アートスクールで学んだダンス・アビリティなどが各方面より高い評価を受ける。2011年所属レーベルを移籍し、移籍第1弾シングル楽曲「ハピネス」は200万ダウンロード目前のヒットを記録。また「Letter In The Sky feat.The Jacksons」でThe Jacksonsとの共演を果たす。2012年には移籍後初のニューアルバム「INDEPENDENT」をリリース。全国ツアー"AI「INDEPENDENT」TOUR2012"のほか、自身2度目となるL.A単独公演も行った。2013年、TBSテレビ金曜ドラマ「夜行観覧車」主題歌「VOICE」をリリースした。