buzz★Vibes「ZETSUBOU FUNK」 PR

buzz★Vibes|華やかに絶望を歌うファンクナンバー

声優としても人気のボーカリストの“M.K.B”こと森久保祥太郎と、元SOUL'd OUTのトラックメイカーShinnosuke(Key)による音楽ユニット・buzz★Vibesが、最新シングル「ZETSUBOU FUNK」を10月23日にリリースした。

表題曲は、テレビドラマ「カフカの東京絶望日記」のオープニングテーマ。“高い音楽性と低い知性”をテーマにユニークな活動を続ける7人組バンド・ウルトラ寿司ふぁいやーをゲストに迎え、バンドならではのグルーヴ感を生かした華やかなファンクでドラマ作品を彩っている。音楽ナタリーではbuzz★Vibesの2人に楽曲のアイデアや制作過程について話を聞いた。

取材・文 / 杉山仁 撮影 / 入江達也

イメージしたのは“華やかなファンキーさ”

──表題曲「ZETSUBOU FUNK」は、フランツ・カフカが現代の東京を舞台にさまざまなことに絶望するというユニークな内容のテレビドラマ「カフカの東京絶望日記」のオープニングテーマとして書き下ろした楽曲ですが、お二人はこのドラマにどんな魅力を感じていますか?

森久保祥太郎 歌詞を書くにあたって、その時点でできているものを何話か観させてもらったんですが、シュールでありながらも現代への風刺も入っているような雰囲気で、それがあくまでも面白く、コミカルに描かれていますよね。僕自身すごく面白い作品だと思って、あっという間に観てしまいました。僕らが日常的に当たり前のようにスルーしてしまうようなものを敏感に感じ取ってしまうカフカが、「自分が間違っているのかな……」と絶望して、その絶望のゲージが溜まると爆発してしまって。でもその姿を見て、周りの人は「自分もこのままじゃダメだ。もっとちゃんとやろう」という気持ちになっていく……そんなふうに、絶望しているカフカを見て、周りの人たちがポジティブになっていく仕組みがすごく面白いと思ったので、歌詞の面でもその雰囲気を出していけたらなと思っていました。

Shinnosuke 僕は、あまり事前情報を入れずに、あくまでもいち視聴者の感覚を大切にして観ていたんですが、例えば「笑ゥせぇるすまん」や吉田戦車さんの作品にも通じるような、ブラックジョーク的な、シニカルな笑いを感じる作品になっていますよね。

buzz★Vibes

森久保 テンポ感もすごくいいですよね。絶望をキーワードにしながらも、作品全体の印象としては明るくコミカルな雰囲気で。僕らが担当するオープニングテーマのサウンド的にも、最初の時点で、「ファンクにしてほしい」というオーダーがありました。そこで今回はファンクの中でも、土臭いものというよりも、コミカルで弾けたような、華やかなファンキーさがいいのかなと考えていきました。

──それであのサウンドにしていったと。

Shinnosuke はい。泥臭いものではなくて、もっと今っぽいものにできたらなと考えていましたね。それは今回、ウルトラ寿司ふぁいやーと一緒にやったことも大きかったと思います。祥ちゃんが以前からずっと「彼らと一緒にやりたい」という話をしていて、今回楽曲の内容を考えてもピースがうまくハマったので、彼らと一緒にやるからこその曲にしたいと思っていたんです。彼らが持っている若い世代ならではのセンスも反映できたらいいな、ということを目指して作っていきました。

今の20代の人たちって、本当にすごい

──森久保さんは、ウルトラ寿司ふぁいやーの音楽にずっと注目していたそうですね。

森久保 ウルトラ寿司ふぁいやーとの出会いは、僕がたまたまインターネットを通して彼らを見つけたことが最初でした。彼らはライブもレコーディングも自分たちの手弁当でやっているんですけど、「こんな逸材がいるのか!」と感じて。そこで自分のラジオ番組で彼らの曲をかけたり、冊子のコラムでレコメンドしたりしていたら、それが彼ら自身の耳にも入って、ラジオ番組にゲストで来てくれることになりました。そのときはまだ今回の楽曲の話はなかったんですが、そこでランティスの人間を紹介して、「もし何かご縁があれば」という話をして。そしたらものすごく早いタイミングで縁があって、今回参加してもらうことになったんです。

──お二人がウルトラ寿司ふぁいやーに感じる魅力とは、どんなものなんでしょう?

森久保祥太郎

森久保 やっぱり、一番は純粋に音楽を楽しんでいる雰囲気だと思います。僕ら自身も最初はただただ音楽が楽しいから音楽活動を始めたわけですけど、彼らの場合、その純粋な気持ちが音からも強く感じられるというか。しかも演奏もすごくうまくて、実際に会ってみたら人柄もいい。「これは何か一緒に形にしたい」と感じていた矢先に今回の曲が生まれたので、なるべくしてなったような、自然につながった感覚でした。お互いに刺激し合えて、僕らもいろいろといい影響をもらえたと思います。

Shinnosuke 僕が最初に彼らの曲を聴いた印象も、「タイプです」という感じでした(笑)。僕自身さまざまなジャンルが好きで、いろいろな曲を作ったり聴いたりしていますけど、自分ともクロスオーバーする部分が多いと思いました。とは言え、世代も違うわけですから、逆に「何でこんな曲ができるの?」とも思ったんですよ。それもあって、会う前から「いろいろと話してみたいな」と思っていました。

森久保 今の20代の人たちって、本当にすごいと思うんですよ。「どういうところからこんな音楽が出てくるんだろう?」と感じる機会も多いですし、僕らが聴いてきたような音楽を、現代のフィルターを通して今ならではの音楽にしている人たちがたくさんいると思っていて。ウルトラ寿司ふぁいやーも、ご多分にもれずそういう人たちだと思っています。

──ウルトラ寿司ふぁいやーの場合、「もしも“Fコード”の弾けないギタリストがバンドメンバーだったら?」という動画をアップしていたり、ユーモアも大切にしている人たちだと思うので、そういう意味でもbuzz★Vibesや、今回の楽曲の雰囲気にはぴったりだったのかもしれませんね。

森久保 そうですね。僕自身もAN's ALL STARS(文化放送のラジオ番組「石川英郎と森久保祥太郎のあんずジャム」から生まれたバンド)というバンドをやっていて、そこでは同じように「音楽でどれだけ遊べるか」ということをテーマに活動していたので、それとも重なるような部分がありました。そういう意味でも、ウルトラ寿司ふぁいやーのセンスに共感する部分がありましたし、何か一緒にできるなら、buzz★Vibesが合うんじゃないかと感じていました。