映画「アウトレイジ 最終章」PR

ペンギンズが語る「アウトレイジ 最終章」|「アウトレイジ」はアニキとノブオのルーツ

身の毛もよだつ痛めつけシーンと笑い

──お二人がグッときたシーンはどこですか?

ノブオ

ノブオ 毎回「アウトレイジ」には、大友ならではの身の毛もよだつような痛めつけシーンが絶対入ってるじゃないですか。今回もだいぶよだちました。観ていてゾクッとする痛めつけ方でした。これから観る方は楽しみにしてほしいです。

──あそこまで行くとお笑いと一緒というか、ちょっと「お笑いウルトラクイズ」のような痛めつけ方でした(笑)。

アニキ ちょっと客席に笑いが起きてましたよね。表裏一体のところを“行ききっている”。

ノブオ 常に緊迫した空気だから、ちょっとした笑いどころが倍以上に面白く感じます。そのときにホッとして、また怖くなるから面白い。新ジャンルなイメージです。アクションでもホラーでも味わえないハラハラ感。

──松重豊さん演じる刑事・繁田の生きざまもすごいですよね。

アニキ こっち(=ヤクザ)の世界に飛び込んだらすごく人望を集めると思うんです。大友並に。貫き方もカッコいいです。

──食事のシーンは松重さん主演のドラマ「孤独のグルメ」を思い出しました。

ノブオ 飯食いたくなっちゃいましたね(笑)。あと、グッときたシーンでいうと銃撃シーンが壮絶でした。

──武さんの映画ではマシンガンでの銃撃シーンが「ソナチネ」にもありますが、マシンガンをぶっ放すときの「いつ死んでもいい」という腹をくくった感じがたまらないです。

ノブオ 冷静なんですよね。あれはたまらない。

アニキ 会長(金田時男扮する張)が激昂するのを観るのも初めてでした。前作はあんまりセリフ量がなかったんですが、いい意味での薄気味悪さがあって、やっぱり怖いなと。

──直接手を下さないのに一番怖い。

映画「アウトレイジ 最終章」より、左から金田時男演じる張、白竜演じる李。

アニキ 白竜さん(張の側近・李役)が一番に感じる存在というのは、それだけ会長は人が付いてくる器なんでしょうね。越えちゃいけない一線をわかっている人なんだろうなと。よそもんが来たら許さないよという強さもあって。この2人は存在感がある。白竜さんは静かであんまりしゃべらないのがカッコいいんだよな。

たけしさんは神様みたいなイメージ

──お二人は「アウトレイジ」を役者さんの演技の面ではどうご覧になっていますか?

アニキ

アニキ 自分たちのネタ上、アニキはタンカ切ってるんで、「しゃべらずとも舞台に緊張を作れたら、崩したときにより笑いにつながるのかな」みたいな見方をしちゃいます。

ノブオ 緊張感の作り方が終始散らばっている映画なので勉強になります。

──たけしさん自身、「セリフの応酬や怒鳴り合いが漫才の作り方に似ている」とおっしゃっていました。しゃべっている途中に次のセリフが来たり、逆に間が空いたり。漫才師として観ると「アウトレイジ」シリーズの会話の間は気持ちよかったりするんでしょうか。

アニキ それぞれのテンポがあるなと思います。西田さんは独特で自分の間合いに引きずり込んで翻弄する。“静の怖さ”がありました。

──もともとアニキは幼稚園の卒業のときに、夢として「社長かビートたけしになりたい」と書いていたそうですが、それくらい憧れの存在?

アニキ やっぱりカッコいいですよ。

映画「アウトレイジ 最終章」より、ビートたけし演じる大友。

ノブオ たけしさんは多才というイメージが一番です。どういうジャンルでも結果が出てる。「本当にいるのかな?」という神様みたいなイメージです。

──どうしても大友はたけしさんと重なって見えますよね。

アニキ すっごく無邪気な少年に見えるときもあるし、強さを見せるときもある。

ノブオ 大友の舎弟思いな感じが、たけしさんの芸人さんをかわいがっているのに通じるので等身大なんですよね。

──「アウトレイジ」以外に北野映画で好きな作品はありますか?

アニキ 僕は基本的に全部観ているんですけど、「菊次郎の夏」や「キッズ・リターン」は、武さんっぽさがよく出ているなと思います。もちろん「アウトレイジ」とか全部の作品に共通するんですけど、哀愁があるんですよ。

ノブオ 僕にとって一番インパクトがあったのは「アウトレイジ」です。武さんといえば。

──これまでたけしさんと共演したことは?

アニキ それがないんですよ。いつかどこかのタイミングで共演できたら最高です。

「アウトレイジ 最終章」
2017年10月7日(土)全国ロードショー
「アウトレイジ 最終章」
ストーリー

元はヤクザの組長だった大友は、日本東西の二大勢力であった山王会と花菱会の巨大抗争のあと韓国に渡り、歓楽街を裏で仕切っていた。日本と韓国を股にかけるフィクサー張のもとで働き、部下の市川らとともに海辺で釣りをするなど、のんびりとした時を過ごしている大友。そんなある日、取引のため韓国に滞在していた花菱会の幹部・花田から、買った女が気に入らないとクレームが舞い込む。女を殴ったことで逆に大友から脅され大金を請求された花田は、事態を軽く見て側近たちに後始末を任せて帰国する。しかし花田の部下は金を払わず、大友が身を寄せる張会長のところの若い衆を殺害。激怒した大友は日本に戻ろうとするが、張の制止もあり、どうするか悩んでいた。一方、日本では過去の抗争で山王会を実質配下に収めた花菱会の中で権力闘争が密かに進行。前会長の娘婿で元証券マンの新会長・野村と、古参の幹部で若頭の西野が敵意を向け合い、それぞれに策略を巡らせていた。西野は張グループを敵に回した花田を利用し、覇権争いは張の襲撃にまで発展していく。危険が及ぶ張の身を案じた大友は、張への恩義に報いるため、そして山王会と花菱会の抗争の余波で殺された弟分・木村の仇を取るため日本に戻ることを決めるが……。

スタッフ

監督・脚本・編集:北野武
音楽:鈴木慶一

キャスト

大友:ビートたけし
西野:西田敏行
市川:大森南朋
花田:ピエール瀧
繁田:松重豊
野村:大杉漣
中田:塩見三省
李:白竜

白山:名高達男
五味:光石研
丸山:原田泰造
吉岡:池内博之
崔:津田寛治
張:金田時男
平山:中村育二
森島:岸部一徳

※「アウトレイジ 最終章」はR15+作品

ペンギンズ
ペンギンズ
左 / アニキ(吉間洋平 キチマ・ヨウヘイ)
生年月日:1977年7月12日
出身地:埼玉県
右 / ノブオ(ナオ)
生年月日:1985年3月6日
出身地:埼玉県
2015年にコンビ結成。アニキとその舎弟ノブオのヤクザを彷彿させるネタで人気を博する。サンミュージックプロダクション所属。