昨日2月24日、東京・東京プリンスホテルにて、東京スポーツ新聞社主催、
ビートたけしは開会の挨拶で「私の独断と偏見じゃないですよ。いろいろな映画祭が選考に参加してるんだから」と前置きした上で、「アカデミー賞なんて、あんな汚い賞はない。俺の映画をノミネートしない」と早々にジョークを飛ばして会場を笑わせた。そして、ITやインターネットの普及により、映画もデジタルの撮影が増え、配信で見ることができることを危惧。「やっぱり映画は映画として手作りの感じがないと。文化芸術の世界はおかしくなってしまうかなと。歴史を踏んできたものを東スポ映画大賞では大事にしたい」と真面目に語ったものの、最後は照れて「話がつまんなくなってしまったので、さっさと始めてください」と逃げてしまった。
映画大賞の中で今回唯一受賞した芸人は、映画「苦役列車」で主人公のアルバイト先の先輩を演じ、挿入歌も担当した
そして、作品賞は自身である北野武監督、作品賞は「アウトレイジ ビヨンド」、男優賞は「アウトレイジ ビヨンド」から12名の俳優陣が受賞という快挙。たけしは、監督賞では「ただいま紹介されました……バカヤロー!」とボケ、作品賞ではプロデューサーに対して「宣伝費で多額のお金を使い、4月発売のDVDでどうにかしのごうというあなたの勇気。110万人も観てるのに何カ月もこんなに俺を使って、どうなってんだ!」とたけし節を炸裂させるなど、笑い満載の受賞に。そして、三浦友和、加瀬亮、小日向文世ら9名(3名欠席)の俳優がズラリと壇上に揃うと、たけしは「俺、町内会のおじさんみたい」とはにかみながら、1人1人にそれぞれの役柄を表彰した表彰状を授与。「これだけ揃ってよく目立ってくれた。力のある俳優さんは、カメラが回るとき、ちゃんと仕事してくれる。皆さんのおかげだから、主演とか助演とかわかんない」と授賞理由を語った。
「エンターテインメント賞」は、グレート義太夫のギター生演奏にのせて表彰。日本芸能賞は、芸人では、
そしてカムバック賞に高田文夫と並んで
そのほか授賞式では、話題賞の壇蜜に「書き初めてください」と筆を渡されたたけしが、壇蜜の太ももを半紙代わりにしたり、特別賞の大島渚監督とのエピソードを語ったり、外国作品賞では「この監督は絶対俺の影響を受けてるから賞あげなきゃ。松本人志にはあげることない」と笑わせるなど、終始賑やかなやりとりが繰り広げられた。
最後にたけしは「スギちゃんもそうだけど、キンタロー。にしても、世の中の風潮が『一発屋』って言い方をして、これから出てくる人に対して、一発屋で終わらせようとしている。それが嫌な感じがする。長い目で見ていただいて。この賞も22回も続いて。今後ちゃんとした映画が観てもらえるように」と真剣にメッセージ。果たして来年は同賞でたけしと芸人たちのどのようなやりとりが見られるのか。この2013年のお笑い界から目を離さないように。
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- 東京スポーツ 映画大賞 | 東スポWeb – 東京スポーツ新聞社
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
たけし「世の中の風潮が『一発屋』って言い方をして、これから出てくる人に対して、一発屋で終わらせようとしている。それが嫌な感じがする。長い目で見ていただいて」/お笑いナタリー - 「一発屋長い目で見て」たけし東スポ映画大賞で芸人を激励 http://t.co/UgoJkv6cp2