正蔵、米團治、花緑ら東西2世落語家5名が豪華競演

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林家正蔵、桂米團治、柳家花緑、桂春蝶、月亭八光の5名が集結するイベント「東西激突落語会・俺たち若旦那」が昨日2月19日、大阪・サンケイホールブリーゼにて行われた。

林家正蔵、桂米團治、柳家花緑、桂春蝶、月亭八光の5名が集結したイベント「東西激突落語会・俺たち若旦那」。(撮影:坪内喜則)

林家正蔵、桂米團治、柳家花緑、桂春蝶、月亭八光の5名が集結したイベント「東西激突落語会・俺たち若旦那」。(撮影:坪内喜則)

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彼らはみな父もしくは祖父を噺家に持つメンバー。イベント冒頭では5人揃って高座に現れ、2世ならではの苦労話や落語家になったきっかけなどを面白おかしく披露し、まずは会場を暖める。なお本イベントの特徴は演目を事前に決めないこと。予定調和を避け、前の演者のネタを見て自分の演目を決めて高座にあがるだけに、緊張感もひとしおだ。

最初に高座にあがったのは月亭八方の長男・月亭八光。上方落語の古典「堪忍袋」を勢いよく演じる。続いて2代目・桂春蝶を父に持つ桂春蝶が、自身の創作落語「山内一豊と千代」でユニークな物語の中にも夫婦の情愛をじっくりと描いた。3番手で登場したのは人間国宝・桂米朝の息子の桂米團治。「俺たち若旦那」をアドリブが飛び交うフリージャズの世界に例えたほか、歌舞伎・浄瑠璃の義経千本桜を題材にした古典の「猫の忠信」を好演し、前半の上方チームのトリを鮮やかに締めた。

後半は東京チームの出番となり、まずは人間国宝・柳家小さんの孫である柳家花緑が高座へ。この会を「同志が集まる会」だと位置づける花緑は、米團治の作った古典落語の流れにぶつけるように、冬の噺の名作古典「夢金」を披露した。トリは林家三平の長男、林家正蔵。正蔵が選んだ演目は、父親と息子、さらに彫り物の名匠・左甚五郎が登場する古典落語「ねずみ」だ。この噺のオチに現れたのは「猫」。米團治が「猫の忠信」で出したパスを的確に受け止め、見事ゴールシュートを決めた形となった。

来月3月14日には、東京・豊島公会堂にて本イベントが開催される。大阪公演での八光に替わり三遊亭王楽が出演。東京では初の開催となるこのイベントで、2世落語家達の実力をぜひ堪能しよう。チケットは現在チケットぴあほかにて発売中(Pコード:426-511)。

東西激突落語会・俺たち若旦那 in 東京

日時:2013年3月14日(木) 18:00開場 18:30開演
会場:東京・豊島公会堂
出演:林家正蔵 / 桂米團治 / 柳家花緑 / 桂春蝶 / 三遊亭王楽
料金:1階席4200円 2階席3800円(全席指定)
チケットぴあにて発売中(TEL:0570-02-9999。Pコード426-511)
問い合わせ:米朝事務所(東京)TEL:03-5475-1488

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