お笑いナタリー

篠宮&川元タッグ優勝、FKD12組がシャッフルで即興ネタ対決

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昨日8月28日、東京・座・高円寺2にて「FKD48 企画 LIVE ~一心同体~」が開催された。

「FKD」は“吹きだまり”の略称で芸歴10年前後の実力派芸人によるスペシャルユニット。ライブシーンからお笑い界にムーブメントを起こすため、事務所の垣根を超えて結成された。今回1年ぶりの企画ライブとして行われたのは「真夏の即興ネタトーナメント」。芸人12組が事前のファン投票を参考にシャッフルユニットを結成し、3分間の即興ネタで賞金をかけたトーナメント戦を展開した。

今回の出演者は、アルコ&ピースオジンオズボーンかもめんたるキャン×キャン三拍子磁石タイムマシーン3号ダブルブッキングトップリード流れ星風藤松原マシンガンズ。ただしマシンガンズのみライブへの出演が直前に決まったこともあり、シャッフルされることなくもともとのコンビのまま登場している。

オープニングトークでは現在開催中の「THE MANZAI 2012」や「キングオブコント2012」の戦況を報告。多くのコンビが「認定漫才師」入りやKOC準決勝進出などの結果を残している中、キャン×キャンだけが現時点でどちらも落選しており、玉城がその状況について「“ダブルツルリンパ”で!」とやりきれない怒りを爆発させた。相方の長浜が余裕の表情を浮かべていることにも、玉城は「ネタを書いているのはお前だろう」と怒りをこらえきれない様子。周囲からは玉城の頭髪のことも含めて「“トリプルツルリンパ”ではないか」という指摘もあった。

即興ネタトーナメントはA、B、Cの3ブロックにわかれて実施。なおCブロックは出番まで時間があるため、あらかじめお題となる「設定」と「小道具」を先に抽選で引き、即興とはいえよりクオリティの高いネタが求められることとなった。ここでCブロックのマシンガンズが引いた設定が偶然にも「時事漫才」と日頃の芸風そのもののお題で、かえって即興でどんなネタを繰り広げるのかが見どころとなった。

「設定」と「セリフ」を抽選で引いて即興ネタを披露したのはAブロックの4組。ここではアルコ&ピース平子とかもめんたる槙尾のペアが勝ち上がった。2人のネタでは、設定にあった「歌のお兄さん」を平子が楽しく演じているところに、槙尾が突如出現。実は槙尾は子供番組の収録中に事故でこの世を去った子供の霊だった。最後に平子が槙尾の成仏のために「長い間」(Kiroro)をアカペラで熱唱。迫真の演技やよくできたストーリーに客席からは絶賛の拍手が巻き起こった。

「設定」と「衣装」を4組が抽選で引いたBブロックでは、事前投票でも「一番見たいコンビ」と人気が高かったというダブルブッキング川元とオジンオズボーン篠宮のコンビが勝利。「撮影現場」という設定と「神父」の衣装で漫才コントを始めた2人は、「神父の写真撮影」という珍しいシチュエーションでカメラマン・篠宮が「十字架、二十字架、三十字架!」という掛け声を被写体の神父・川元に浴びせ続け、客席の爆笑を誘った。

Cブロックは準備の時間がより多く用意されたこともあり、4組すべてがクオリティの高い出し物を披露。三拍子・久保とタイムマシーン3号・関の巨漢コンビ「久保関(くぼぜき)」はオリエンタルラジオの武勇伝ネタのパロディで、デブの武勇伝=「デ武勇伝」をキレのあるダンスで見せつけ、最後には「ボーイズラブ」の設定にも巧みにつなげた。しかしここで勝ち上がったのは磁石・佐々木とトップリード新妻のペア。新妻のボケに佐々木が淀みなくツッコミを入れるやりとりは急造コンビとは感じさせない完成度の高さで、ネタ後にも新妻が「佐々木、カッコいいわよ! 一度ネタ合わせしたほうがいい!」とおネエ口調で相方を推薦していた。

トーナメントで勝ち上がった上記3組は、決勝戦であらためて、衣装、小道具、セリフなどの決まりごとから3つを選択した上で、即興ネタを披露。最終的には篠宮&川元ペアが「拳銃」や「ランドセル」という小道具と「あれ、もうこんな時間」というセリフを綺麗に活用した漫才コントで見事優勝を果たした。

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