名作続々、うしろシティ単独ライブ「走ってるのかと思った」

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6月14日から16日まで東京・松竹芸能 新宿角座にて、うしろシティの単独ライブ「走ってるのかと思った」が開催された。

東京・松竹芸能 新宿角座にて行われたうしろシティ単独ライブ「走ってるのかと思った」より。(C)河村正和(フォトプロ)

東京・松竹芸能 新宿角座にて行われたうしろシティ単独ライブ「走ってるのかと思った」より。(C)河村正和(フォトプロ)

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今回追加公演も発売される人気を見せたこのライブ。2人はオープニングコントを含む11本のコントと、4本のブリッジVTR、おまけのエンディングコントを披露した。タイトルにちなんだショートコントで笑いを誘ったあと、2人らしいポップなオープニングVTRで、公園や街を駆け抜けた彼ら。続くコント「マンガ」では、教室でマンガを描いていた金子を阿諏訪が冷やかすという始まりで、こちらも短めながら幾重にも重ねた笑いを見せた。「ギコギコ」は夢を追いかける青年とそれを応援する同級生の一場面、「おおがしら」は動物園に取材に来た記者と飼育員のやりとりで、わかりやすいボケに衝撃のオチが。「次行った」や「焼肉」に出てくる男子学生2人、「大丈夫なんですよ」の彼女と痴話喧嘩をしている男性(阿諏訪)と同席したおじさん(金子)は、それぞれちぐはぐながらもどこか共感し合う予想外の関係性が笑いを誘った。ドラマチックなことが巻き起こる「美容室」や、不思議な法則を発見する「寿司」では、観客もその展開に興味津々となり、思わず登場人物と同じリアクションをとって爆笑。最後のコント「ホームシック」では、修学旅行の夜、悪ぶる男子学生の金子と阿諏訪が母親や教師のことをウザがるが、次第にセンチメンタルになっていく。どこかおかしな学生と、おかしいながらもそれを受け入れる同級生という、うしろシティ得意の“純粋学生コント”の中でも、ピュアさがひときわ目立つ作品となった。

また、「ストリート」では、隣町で路上ライブを行う男子学生・阿諏訪が、クライスメイトの金子とバッタリ。恥ずかしさをなんとかごまかそうとするやりとりを見せた。この想定内の設定の中で、“純粋モンスター金子”と彼をよく理解する同級生・阿諏訪が繰り広げる絶妙な会話に、会場は爆笑の連続。驚きの笑いと共感の笑いがないまぜになり、大きな笑いになっていた。さらにエンディングにはこの続きが。17歳の彼らに生まれた友情と青春を笑いとともに見せつけられた。

追加公演のエンディングでは、「みなさんが来てくださったおかげで追加公演ができました」と感謝。残すところは最終公演ということで阿諏訪が「あっという間の3日間だった」と振り返ると、金子は「これ終わったら次はいつ?」と早くも言い出し、「それ次の最終公演後に言うことじゃない?」と笑いながらツッコんだ。今後彼らは同劇場を中心にライブなどに出演。「キングオブコント2012」にも出場する。また新たなネタを作りあげた彼らの活躍をお楽しみに。

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くらら。 @kurarachang

走ってるのかと思った。
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