ゴールドラッシュ「トゥインクル1GP」前回王者ホシカワのコンビ抑え優勝

ゴールドラッシュが昨日12月23日、東京・新宿明治安田生命ホールにて開催された「トゥインクル1グランプリ2015」で優勝した。

今年で3回目を迎えた「トゥインクル1グランプリ」は、トゥインクル・コーポレーションの若手芸人No.1を決める大会。今回は審査員を片桐仁、編集者のおぐらりゅうじ氏と原カントくん、TBSの浦口直樹氏、フジテレビの藪木健太郎氏が務める中、前回王者ホシカワがグレープカンパニーのトミドコロと結成した新コンビ・カラフルトランプを含む計19組がネタを披露した。

MCのエレキコミックやついは、今月行われた「M-1グランプリ2015」決勝を引き合いに出して「（トゥインクル1は）一番レベルの低い戦いです。緊張するだけ損、損！」と自虐的なコメントを連発して会場を温める。一方今立は進行台本を読み上げるロボットと化し、間違いも訂正しないまま台本をなぞって「これだから受験してない奴は！」とやついを苛立たせた。

1回戦は1分ネタでの一騎打ち。ゴールドラッシュは優勝候補のモンブランズとの対戦を引き当てるも、1票差で2回戦へ。決勝へはネタの構成力や演技力を評価された、ゴールドラッシュ、カラフルトランプ、ストレンジサニィシアターが勝ち進んだ。また正統派漫才コンビとして活躍していた起(笑)転結の小路は、「箱の中身はなんだろな」を体で表現したシンプルなピンネタで勝負。同じネタで2回戦まで進むも片桐に0点を付けられて敗退した。

なお優勝者のほか、おぐらりゅうじ氏が「TV Bros.賞」、原カントくんが「BOOKSTAND賞」を発表。「TV Bros.賞」を受賞したストレンジサニィシアターと街裏ぴんくには誌面1ページが与えられ、「BOOKSTAND賞」のカラフルトランプには「BOOKSTAND.TV」（BS12 トゥエルビ）への出演権が贈られる。

終演後、ゴールドラッシュに話を聞いたところ「今年の春過ぎくらいに新ネタを4、5本やるライブをやってネタを量産してきた。やってきたことがようやく形になったのでうれしい」と勝因を明かした田邉。「まあ、ちょっと人より努力しただけなので、そんなに大したことは……」と続けると、すぐさまどいちゅーに「嫌な奴すぎるよ！」とツッコまれる。どいちゅーは「長くコンビでずーっとやってるってなると（出場者の中では）僕らが一番古株。3回目にしてようやくチャンピオンになれて、なんとか格好はついたなと。後輩にもちょっと偉そうにしゃべります（笑）」と喜び、「優勝っていう経験があまりなくて、ここで勝たなきゃって思っていたのでよかったです」と安堵の表情をのぞかせた。

ゴールドラッシュは今後も賞レースを視野に入れて新ネタライブを継続させていく。さらに舞台や声の仕事にも意欲的で「芸のプラスになると思うのでがんばっていきたい」とも語っている。