「新システム作った」小籔座長、新喜劇東京公演に意気込み

6月5日（木）から8日（日）まで、東京・俳優座劇場にて「吉本新喜劇 小籔座長東京公演」が既報の通り4日間6公演上演される。吉本新喜劇座長の小籔千豊が、今回の公演にかける意気込みを語った。

2001年に吉本新喜劇の座員となり、2006年に座長に就任した小籔。まずは吉本新喜劇について、「お笑いのシステムが凝縮されていて、55年間積み上げてきたレシピやセオリーがいろいろある」と説明する。「大根はこうやってカドをとったほうがいいよとか、鰹だしはこうやってとるんだよ、とか。台本に１行台詞を挟むか挟まないかでウケ方が大きく変わるんです」とコメントした。その上で、「先人たちが発明してきたセオリーをもとに僕らがやらせてもらってるんですが、自分が座長になってからは後輩たちがいつかこれを使ってくれたらいいなと思って、作家と一緒に新しいレシピを作っている」という。

今回の公演に関しては「新喜劇55年の歴史の中で、いままでになかったシステムを作った」と胸を張る小籔。「新喜劇を知らない人はわからないかもしれないですけど、新喜劇をたくさん観てきた人はたぶん気付くと思います。だから新喜劇の台本を作ったことがある人に対しては、僕、めっちゃイキれます（笑）」と興奮気味に語る。

自身の新喜劇については、「『新喜劇なんて老舗の和菓子屋。おいしいけど、あんこを餅でくるんだだけ』って思ってる人もいると思います。でも僕はオリーブオイルとかバルサミコ酢とか、アサイーとか使ってますから（笑）。もちろん和菓子屋のあんを作る技術も学んでいるので、伝統8割、斬新2割というのを心がけて、若い子にも食べてもらえる和菓子を作ってます」と解説。「『子供からお年寄りまで楽しめます』なんて言うと、お年寄りか子供しか来ないじゃないですか。タランティーノの映画を『子供からお年寄りまで楽しめます』なんて言わないですよね。新喜劇のウィークポイントって、タランティーノ世代なんです。なので、タランティーノ世代が食うても『うまいな』って言ってもらえる和菓子にしているつもり」と、従来にない客層をターゲットにしていることも明かした。

既報の通り、同公演は2部制となっており、1部で新喜劇「男は過去を振り返らない」を上演後、2部では「新喜劇楽屋話」と題してトークを展開。日替わりゲストとして博多大吉、中川家、レイザーラモンHGとなかやまきんに君、兵動大樹、かまいたちとダイアン、千鳥ノブ小池がそれぞれの公演に登場する。

ゲストの人選は「新喜劇にゆかりのある人、もしくは新喜劇のベテランさんのエピソードトークを持ってる人」とのこと。「中川家さんはベテランさんの変なところをいっぱい知ってますし、外から見た新喜劇も語ってもらいたい。HGときんに君はもともと新喜劇出身なんで、そのときの話とかしてもらって。華丸・大吉さんも福岡から新喜劇にレンタル移籍していた時期があったから、ベテランさんたちは身内のようにかわいがってる」と語った。

「吉本新喜劇 小籔座長東京公演」には、座長の小籔を筆頭に、“かずこのおばちゃん”でおなじみ桑原和男と後輩からも容赦なくハゲイジりされる島田一ノ介のベテラン勢、清水けんじ、今別府直之、高橋靖子、五十嵐サキ、宇都宮まきなど、精鋭メンバーが勢揃いする。チケットは、チケットよしもと、チケットぴあ、ローソンチケットにて販売中。

吉本新喜劇 小籔座長東京公演

日時：
2014年6月5日（木） 19:00開演
2014年6月6日（金） 19:00開演
2014年6月7日（土） 12:00開演 / 15:30開演
2014年6月8日（日） 12:00開演 / 15:30開演

【1部】新喜劇「男は過去を振り返らない」
＜出演者＞
小籔千豊 / 桑原和男 / 島田一の介 / 清水けんじ / 太田芳伸 / 今別府直之 / 安井まさじ / 大島和久 / 佐藤太一郎 / 清水啓之 / いちじまだいき / 宮崎高章 / 高橋靖子 / 五十嵐サキ / 宇都宮まき / 金原早苗 / 服部ひで子 / 福本愛菜
※宇都宮まきは6月6日、7日休演あり

【2部】新喜劇楽屋話
＜日替わりゲスト＞
・6月5日：博多華丸・大吉
・6月6日：中川家
・6月7日12時：レイザーラモンHG / なかやまきんに君
・6月7日15時半：矢野・兵動・兵動
・6月8日12時：かまいたち / ダイアン
・6月8日15時半：千鳥ノブ小池

料金：前売4500円 当日5000円予定
チケット：3月29日（土）一般発売
会場：東京・俳優座劇場
問合わせ：チケットよしもと 0570-550-100（10時～19時）