ナタリー PowerPush - 玉城千春

“ブランニューな私”を詰め込んだ1stソロアルバム誕生

10月19日にシングル「神様」でソロデビューしたKiroroのボーカリスト、玉城千春。喉を痛め、歌うことさえできなかった時期もあった彼女が、ボーカルスクール「音楽塾ヴォイス」でレッスンを経て、再び歌で自分を表現できるようになり、ソロ活動によってさらに可能性を広げようとしている。 そして11月23日には彼女の1stソロアルバム「Brand New Days」がリリース。本作には小田和正、スキマスイッチ、Cocco、いしわたり淳治、宮本笑里ら豪華なアーティストが参加し、玉城千春の新しい魅力を引き出している。 今回のインタビューでは、ソロデビューのきっかけ、音楽塾ヴォイスでのレッスン、そしてアルバムでの多くのアーティストとのコラボについて語ってもらった。

取材・文 / 田中隆信 撮影 / 広川智基

 
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絢香さんを見て「あんなふうに歌えたら」

──10月19日にシングル「神様」でソロデビューされましたが、ソロデビューを考え始めたのはいつ頃だったんですか?

玉城千春

去年の前半だったと思います。喉を悪くして歌えなくなっていたんですが、レッスンを受けて、ちょっとずつ声が出てきて歌えるようになってきたときに、やるからには作品を発表したいと思って。

──Kiroroとは違うアプローチや、ソロだからできることがたくさんあると思いますが、玉城さん自身はソロでどういうことをやりたいと思ったんですか?

Kiroroではやっていない音楽。例えばリズムとか、歌い方とか、表現方法とか、曲作りとか、違うことに挑戦してみたいなって思っていました。

──そういう意味でソロデビューシングル「神様」は、これまでの玉城さんのイメージを変えるインパクトがありますね。

はい。この曲は西尾芳彦さんにプロデュースしていただいたんですが、西尾さんに私の新しい部分を引き出してもらった感じがします。

──西尾さんといえば、絢香さんを輩出した音楽塾ヴォイスの先生ですが、西尾さんとの出会いは大きかった?

はい。今、私がこうして満足して楽しんで歌えているのも西尾先生と、私に直接レッスンしてくださった三輪(コウダイ)先生のおかげですね。

──音楽塾ヴォイスに通おうと思ったのはどうして?

自分がアーティストとして今後何をするべきなのかを考えたとき、レッスンに通おうと。じゃあ、誰にレッスンを受けたらいいのかな?って考えていたときに、絢香さんがテレビで歌ってるのを観て「あんなふうに歌えたらいいな」って思って。それでヴォイスにたどり着きました。

今、歌えることがすっごくうれしい

──玉城さんはKiroroとして活動されてきましたし、これまでずっと自分のスタイルで歌われてきたわけですが、人からレッスンを受けることによって、改めて自分自身と向き合うことにもなったんじゃないでしょうか。

はい。欠点を指摘されればされるほど、何か教われば教わるほど、うれしいんです。「私にもまだ伸びしろがあるんだ」って思うことができましたから。

──ほかの人から言われて気付くことも多いですしね。

はい。痛めた喉を元に戻したいと思っても、自己流では戻しきれなかったんです。何がいけないのかもわからない状況だったのが、レッスンを受けたことでいけないところがわかりましたし、その後はちょっと変だなって思ったときに自分で戻せるようにもなりました。ものすごくいい勉強をさせてもらいましたね。

──西尾さんや三輪さんからは、具体的にどんなことを教わったんですか?

喉の開き方、喉の使い方、声の息の強弱、声の投げ方と収め方。ホントにいろんなことを教えていただきました。

──それによって、再び自分らしく歌えるようになったわけですね。

はい。とにかく、今、こうして歌えることがすっごくうれしいんです。

マネージャーの一言がきっかけだった

──シングル「神様」に続いて、1stアルバム「Brand New Days」も完成しました。参加されてる方たちが豪華ですね!

玉城千春

ありがたいことです。これもソロだからできたことだと思います。

──ほかのアーティストの方々に参加してもらうというのは最初から決めてたことなんですか?

いえ。喉を痛めて休んでいたので、歌うことができなくて。歌えないときって、曲作りもできないんです。あふれ出てくるものもなかったし。だから曲作りも歌い方も忘れてたんです。なのでヴォイスでレッスンを受けることで、リハビリをしていた感じでしたね。

──歌うことや曲作りはメンタル面と連動してると。

はい。リハビリしながら、ホントにゆっくりとしたペースで曲作りも始めました。でも、できたとしてもAメロだけとか、サビだけとか……。そんなときに、マネージャーから「だったら、いろんな方と一緒にやって、自分の中から引っ張りだしてもらったらいいんじゃないの?」って提案があって、そこからですね。

1stソロアルバム「Brand New Days」 / 2011年11月23日発売 / 3150円(税込) / Victor Entertainment / VICL-63803 / Amazon.co.jpへ

CD収録曲
  1. 神様(album version)
  2. Harmony+
  3. ゼロセンチ
  4. 光と影
  5. Honey
  6. Everything
  7. Two Hats
  8. 朝日
  9. それだけ

ソロアルバム「Brand New Days」
発売記念イベント

プレミアムライブ、
握手&CDジャケットサイン会

2011年12月10日(土)銀座山野楽器本店7Fイベントスペース“JamSpot”
START 13:00

フリーライブ、
握手&CDジャケットサイン会

2011年12月17日(土)兵庫県 阪急西宮ガーデンズ4階スカイガーデン・木の葉のステージ
START 15:00

玉城千春(たましろちはる)

1977年生まれ、沖縄出身の女性アーティスト。Kiroroのボーカリストとして1998年にメジャーデビューし、「未来へ」「Best Friend」など数多くのヒット曲を生み出す。近年は他アーティストへの楽曲提供なども行い、作家としても活躍。2005年に結婚して以降は、独自のペースを保ちつつ音楽活動を展開している。2011年10月にシングル「神様」でソロデビューを果たし、同年11月の1stソロアルバム「Brand New Days」をリリース。