ナタリー PowerPush - SEX MACHINEGUNS

3人の個性が増した右肩上がりの新作完成 メンバーが語るバンドの現在・未来

SEX MACHINEGUNSがニューアルバム「45°↗」を10月7日にリリースする。KEN'ICHI(Dr)、SHINGO☆(B)を迎えた第5期マシンガンズとしては、昨年10月の「キャメロン」に続いて2作目のアルバムとなる今作。活動の場をメジャーからインディーズに移したものの、その勢いは衰えることなく、文字どおり“右肩上がり”の成長ぶりをアルバムから感じ取ることができる。

リリースを記念して、ナタリーではANCHANG(Vo,G)、KEN'ICHI、SHINGO☆の3人にインタビューを敢行。2年前のバンド加入まではアマチュアミュージシャンだったKEN'ICHIとSHINGO☆が、この2年間でどれだけ成長したのか、その成長を見届けたANCHANGは何を思うのか。そんな2人からのインプットが増えた新作について、さらには現在の音楽シーンにおけるSEX MACHINEGUNSの立ち位置など、興味深い話をじっくり聞いた。

取材・文/西廣智一 インタビュー撮影/中西求

 
mixiチェック

ライブを通じてお客さんの反応をダイレクトに知ってほしかった

インタビュー写真

──今年の夏は、たくさんのイベントに出ていましたよね。それは何か意識的に出ていこうというのがあってのことだったんですか?

ANCHANG 自称“ライブバンド”なんでね。できればいろんなバンドとライブをやるのが一番だし、リーダー的に言うと「説明するより早いだろ」と。いいバンドがたくさんいるので、そういう人たちが売れている理由は何であるのかとか、そういう人たちよりもいいものを見せないとお客さんが付かないよとか、そういったことを2人(KEN'ICHI、SHINGO☆)にわかってほしかったんです。

──昨年の全県ツアーでは各地のアマチュアバンドと対バンしましたが、今回はメジャーで活躍してる人たちも多いですよね。

ANCHANG 昨年のツアーは単純にバンドとしてちゃんと演奏したり、マシンガンズとしてどうあるべきかを勉強しようと。とにかく経験値が少ない2人だったので、論より証拠というか、ライブをやってお客さんの反応をダイレクトに知ってほしかった。今は、いわゆるプロのバンドと共演して何がどう違うのかを理解する、次の段階に入ったところですね。

過去のメンバーの影を追ってもその人にはなれない

──KEN'ICHIさん、SHINGO☆さんはマシンガンズ加入以前と以降の自分を比較して、ライブに向かう姿勢は変わりましたか?

SHINGO☆ マシンガンズって僕も昔から憧れていた存在ですけど、今はそこに自分が入って一緒に看板掲げてるわけで。やっぱりそのプレッシャーもあるし、最初は自分に自信もない状況だったし。でも今は「僕らもマシンガンズの一員だ!」と向かってくるもの全部倒すぞという気持ちでやってます。

──実際にMCやパフォーマンスは、以前よりも堂々としてきましたよね。

SHINGO☆ 過去にはNOISYさんや(SAMURAI.W.)KENJILAWさんというベーシストが在籍してましたが、その人たちの影を追ってもしょうがないし、その人にはなれない。自分は自分の色を出して、マシンガンズに自分の色が入っていけばいいなと思ってます。

KEN'ICHI 僕は地元でライブしてた頃は、ただの自己満足でライブして楽しいというだけ。でもマシンガンズに加入してからは、メンバーとして自分を認知してほしい、認めてほしいという気持ちで何もわからないまま、ひたすらがむしゃらにやってました。

──例えば自分が組んだバンドでデビューするのとは違いますよね。もうマシンガンズの看板があって、聴き手やファンのイメージするものがあるし。

SHINGO☆ 「(NOIZYやKENJILAWと)似てるんじゃない?」「マネしすぎじゃない?」という手紙もいただたりするんですけど、そういうつもりはなくて。モヤモヤしたこともあったけど、これからもっと自分らしさを出していって、そういう見方をされなくなればいいなと思いますね。

プレイヤーではなくアーティストになってほしい

インタビュー写真

──ANCHANGは、ファンの人たちが持つ過去のマシンガンズのイメージと、KEN'ICHIさんやSHINGO☆さんが放つ今のマシンガンズとのギャップは、最初から想定していたわけですよね。

ANCHANG そうですね。あまりいい話じゃないですが、過去に在籍メンバーがたくさんいるので、新メンバーは加入するたびに過去のバンドのイメージと格闘しなきゃならないというのは目に見えてわかるし。仮に過去のメンバーよりすごい奴が入ったとしても、まずはお客さんが認めてくれないとね。加入した頃は2人も勘違いしてたところがあって、上手に演奏することイコールすごいことだと思ってたんです。で、プレイヤーとアーティストは違うという話を何度もしたんですよ。プレイヤーとしては上手な人が素晴らしいかもしれないけど、ステージに上がるんだからカッコよくないと意味がないし。アーティストは表現者だから、自分を表現できないと意味がない。僕は2人にアーティストになってほしいんです。だから、とにかく続けているうちに自分のキャラが出てくるし、話はそこからでしょ、と。

──そういう意味では、2人はようやくスタートラインに立てたんでしょうか。

ANCHANG うん、やっぱり時間はかかりましたよね。でもここからですよ。

ニューアルバム『45°↗』 / 2009年10月7日発売 / MARSA

  • 初回限定盤[CD+DVD]3500円(税込) / MRS-1007-B / Amazon.co.jpへ
  • Amazon.co.jpへ
初回盤CD収録曲
  1. ANACONDA
  2. 部屋とTシャツと親父
  3. レフリー大暴走
  4. アドレス変更
  5. TIGER BIKINI
  6. チャーリーママ
  7. CHE
  8. DEATH GAME
  9. 大家さん
  10. 森のくまさん
  11. プライド
初回盤DVD収録内容
  • 「ANACONDA」PV
  • メンバーが語る全曲解説映像
通常盤CD収録曲
  1. ANACONDA
  2. 部屋とTシャツと親父
  3. レフリー大暴走
  4. アドレス変更
  5. TIGER BIKINI
  6. HEAVEN&HELL
  7. チャーリーママ
  8. CHE
  9. DEATH GAME
  10. 大家さん
  11. 森のくまさん
  12. プライド
SEX MACHINEGUNS
(せっくすましんがんず)

ANCHANG(Vo,G)を中心に結成されたヘヴィメタルバンド。1998年にシングル「HANABI-la 大回転」でメジャーデビューを果たし、正統派メタルサウンドとコミカルな日本語詞の妙が賛否両論を呼ぶ。同年10月にリリースされた1stアルバム「SEX MACHINEGUN」がスマッシュヒットを記録し、メタルファン以外からの支持も獲得する。以後コンスタントにリリースを重ね、「みかんのうた」「ONIGUNSOW」など、笑いなくしては聴けない名曲を発表。数多くのメンバーチェンジを経て、2006年に活動休止。多くのファンが復活を望む中、2007年にANCHANG、KEN'ICHI(Dr)を中心に第5期SEX MACHINEGUNSが始動。2008年にはSHINGO☆(B)を迎えて精力的な活動を行っている。