ナタリー PowerPush - SCOOBIE DO
何度も恋する夏が来た!ポップ全開最新作 スタジオ潜入&インタビューで魅力に迫る
2007年にメンバー自らが運営する完全自主レーベル「CHAMP RECORDS」を設立して以来、年に1枚のアルバムリリース、ワゴンカーで全国をくまなく回るライブツアーなど、休むことなく活動を続けるSCOOBIE DO。レーベル4作目となるニューアルバム「何度も恋をする」は、“FUNKY 4”ならではのサウンドとポップなメロディが同居した、強力な1枚に仕上がっている。ナタリーPower Pushではこのアルバムの魅力を探るべく、メンバー4人にロングインタビューを行った。
また、今回の取材では、彼らが3作連続でレコーディングを行ったスタジオ「PEACE MUSIC」に潜入。このスタジオは、エンジニア中村宗一郎のもと、ゆらゆら帝国、BORISら個性際立つアーティストが傑作を生み出してきた場所。ここで“何度も音を録る”SCOOBIE DOが、写真で明かす「PEACE MUSICのツボ」をあわせてご覧いただきたい。
取材・文/臼杵成晃 撮影/中西求
何度も音を録る - スタジオ「PEACE MUSIC」に潜入!
レコーディングルーム
ビンテージ機材がずらりと揃ったレコーディングルームは、意外なほどに狭い。アーティストたちはこの空間でさまざまな工夫をこらし、サウンドを組み立てていく。歴史的名盤の数々はこの小宇宙から生まれたのだ。コヤマシュウはあふれるソウルをマイクにぶつけるが、このとき機材の電源は入っていない。
ミキシングルーム
演奏された各パートの音はこのミキシングルームに送られ、エンジニア中村宗一郎の手により魔法がかけられる。PEACE MUSICの強い磁場により神秘的インスピレーションを得たコヤマシュウは、このあと次回作の構想をおよそ2時間にわたり熱心に語り続けた。
SCOOBIE DO(すくーびーどぅー)
1995年にマツキタイジロウ(G)とコヤマシュウ(Vo)を中心に結成。1996年に現ドラマーのオカモト“MOBY”タクヤ(Dr)が加入し、自主制作カセットなどを販売する。1999年にK.O.G.A. RECORDSから初のシングル「夕焼けのメロディー」をリリース。続いて発表された1stアルバム「Doin’ OurScoobie」で圧倒的な存在感を放つロックバンドとしてその人気を確かなものとする。2001年にナガイケジョー(B)が加入し、現在の編成で活動開始。2007年には自主レーベル「CHAMP RECORDS」を立ち上げ、ライブのブッキングからCD制作、プロモーションまですべてメンバー自ら行っている。2010年7月7日、CHAMP RECORDS通算4枚目のオリジナルアルバム「何度も恋をする」をリリース。