水樹奈々主催フェス、愛媛で開催!?

──いろんなタイミングが重なった結果、最高のシチュエーションでの初披露となりましたね。西川さんはまさに自国に姫を招き入れることに成功して。

西川　ステージでは水樹さんを「愛媛の観光大使です」って紹介したんです（笑）。僕は滋賀の観光大使として「イナズマ」を始めたので、愛媛の観光大使をご紹介させていただきますということで。

──まさに国家交流が（笑）。

水樹　まさかそんなふうに紹介をされるとは思っていなかったのでアワアワしました（笑）。

西川　いやいや、自治体と総務省になり代わってありがとうございました（笑）。

──そうか、これは県の代表者同士のコラボでもあるんですね。

西川　次は僕が愛媛にお邪魔する番ですよ。

水樹　「イナズマ」のステージに立たせていただいてすごく刺激を受けて、「私も愛媛でこんなイベントができたらなあ」って思いました。なかなか愛媛でそういう大きなイベントってないので。もちろんお祭りはあるのですが、何万人という規模で集まるライブイベントが毎年決まって行われるのはいいなあって。

西川　おお、いいじゃんいいじゃん！

──それ、すごくいいんじゃないですか？ 「水樹奈々主催フェス」なんて面白くなる予感しかないですよ。

西川　ロックフェスが多様化する中で、ウチは自治体と組んだのが目新しいところだったと思いますけど、せっかく水樹さんがやるんだったら、地方でやる大型アニソンイベントとかすごくいいんじゃないかなあ。僕、全然応援しますよ。

水樹　ホントですか!?

西川　水樹さんのようにちゃんと強い意志を持った人がやるのがいいと思うんですよ。ステージを見て「私も音楽をやってみたい」っていう若い子が地方から出てくるのはすごく意味があることだし。なんだって協力しますから、いつでも相談してください。

水樹　ハイ！ 夢が膨らみます！

──もちろんそのステージには西川さんも立ってるでしょうしね（笑）。

水樹　わーい！ よろしくお願いします！（笑）

ワールドツアーいきましょうか

──これだけハイクオリティな楽曲を2曲作ってしまったら、お互いさらなる可能性を感じてるんじゃないかと思うんですけど、いかがですか？ 正直、2曲で終わってしまうのはもったいないですよね？

水樹　そうですね。

──もし3曲目を作るならば、どういうものになるでしょうか？

西川　BPMが200を超えたから、振り幅として今度はドンと腰を据えたバラードとか。オーケストレーションの中でたっぷりと歌い合うみたいなことができたらね。

水樹　あああ、素敵ですねー！

西川　それこそ男女デュエットの王道として、また別の金字塔を打ち立てることができるかもしれない。

──そうですね。この2曲の次となるとバランスとしてバラードも欲しくなりますし。

西川　なりますよね。またはシリアスな曲が2曲続いてるから、前向きで突き抜けたポップなものもいいかも。「イナズマ」では毎年ここでしか歌わないテーマソングを水樹さんにも歌ってもらったんですけど、これもまた水樹さんの突き抜けた歌声が心地よくて「あ、こういうパターンもあるな」って（笑）。

水樹　あはは（笑）。元気な応援ソングもいいですね。

──「これやれそう、あれもやれそう」って考えてると、アルバム単位で浮かんできますよね（笑）。

西川　そう！ もうね、アルバム作ってツアーやっちゃうかっていう（笑）。

水樹　2曲では惜しいなって気持ちはやっぱりあるので……。

西川　この間ひさしぶりに北米でプレイしたんですけど、前乗りした日にたまたま近くでジェイ・Zとジャスティン・ティンバーレイクがコラボで全米ツアー公演をやってたんですよ。そのライブはジェイ・Zだけ、ジャスティンだけのシーンもあって、2人で歌い合うパフォーマンスとワンパッケージになってたんですよ。自然な感じで場面転換があって、ソロありコラボありで、全部がないまぜになってるというか。それを観て「ああ、これが僕と水樹さんでできたら面白いだろうな」って思いましたね。お互いソロシンガーだし、アルバムで曲が足りなかったらソロの曲を歌ってもいいし、お互いの曲を歌ってもいいし。これ……ね、ニヤニヤしちゃいますよね（笑）。

──お2人自身もそうですけど、お互いのお客さんも“噛み合う”感じがするんですよね。きっとどちらのライブも楽しめるだろうなっていう。

西川　ワールドツアーいきましょうか。

水樹　うわあ、いきなり大きい話に（笑）。

西川　いや、もったいないから。

──「もったいない」のひとことに尽きますよね。本当に2曲で終わっていいんだろうかと。

水樹　皆さんに望んでいただけるのなら、ぜひいろんなことをやりたいです。

西川　皆様頼みでね（笑）。よろしくお願いします。