犬の話を読んで泣いたらしい

──Kjさんのプロデュースはどんな感じでしたか？

Miss Monday　Kjには最初「オールスターでもう1回やってみたい」としか言ってなかったんですよ。あとは「アコースティックな感じがいいかな？」みたいな、ホントにざっくりした話しかしてなかったんです。Kjがすごいと思うのは、私が好きそうなものだったり、シングル曲、アコースティックって要素を考えて「ここだろっ！」って投げる球が、すっごいピンポイントで正確なんですよ。「誰からも好かれる聴き馴染みのいいトラックだといいな」って自分の中で勝手に思ってたら、実際上がってきたものはKj節もちょっと含まれつつ、コード進行もいわゆる王道でわかりやすい。すごくうれしくて「ありがとう！ Kj！」って思いました。

──制作をどう進めていくか、Kjさんからアドバイスなどはありましたか？

Miss Monday　前回は彼の主導で進めてたんですが、今回は自分の自由にさせてもらえました。「ここをこうして」みたいな指示は、Kj本人からはあんまりなかったですね。温かく見守ってくれてる感じ。

SHOCK EYE　まぁ、信用してるからですよね。

──2人から見て、Kjさんってどんな感じの人ですか？

SHOCK EYE　自然体で明るいあんちゃんって感じですね。もちろんアーティスティックな部分もあるけど、あんまりそういうのを表だって見せる感じでもないし。以前、奥さんのMEGUMIちゃんが作ったフリーペーパーに俺が、自分の犬のちょっと悲しい話をエッセイとして書いたんですよ。そしたら建志とMEGUMIちゃんがそれを読んで泣いたらしくて（笑）。

Miss Monday　ほんとにー!?（笑）

SHOCK EYE　あとで会ったときに「あの話、良かったよー!!」っていきなり話しかけられて（笑）。

Miss Monday　わかる！ すっごいわかる！ そんな感じの人！

SHOCK EYE　Kjはそんなふうにいい人なんです。でもなんか、いるじゃないですか、ちょっとアーティスティックで人を寄せ付けないような感じの人って。僕、苦手なんです。そういう人。

──あははは（笑）。

Miss Monday　確かにそうだね。私がKjに初めて会ったのは「湘南音祭」だったんだけど、私のCDを渡したらもう聴いてくれてて、いきなり「いいと思います！」って（笑）。すごく真っ直ぐで熱い人。今回のサウンドを作るときも「Mondayって、みんなが言葉に出したら恥ずかしいと思うことだったり、いわゆるベタとされることも堂々と言える人だよね。だからサウンドもそういうストレートなものにしたんだ」みたいなことをサラッと言ってくれて。まあ、外見はクールに見えるけど……。

SHOCK EYE　ね、全然そうでもない。

おまえもな！

──レコーディング中の4人はそれぞれどんな立場だったんですか？

Miss Monday　SHOCKくんは師匠！（笑） レコーディングの途中からずーっと、みんなに師匠って呼ばれてたの。年齢も一番上だしリーダー的な役割を担ってくれてたから、最初は「リーダーだよね！」って話してたんだけど。

SHOCK EYE　リーダーはなぁ（笑）。

Miss Monday　「じゃあ班長？」って言ったら「班長もちょっとなぁ」って（笑）。だから「SHOCK師匠」。なんか大阪の芸人さんみたいだけど（笑）。

──他の2人は？

SHOCK EYE　Salyuちゃんは無邪気だったよね。

Miss Monday　天真爛漫でチャーミングな女性だなってすごく感じた。彼女が話したりするだけで現場の空気がファーっと変わって、花が舞ってるみたいに華やかになる。

SHOCK EYE　でも、マイクで声出すと一気に神がかるよね。

Miss Monday　ギャップにやられるよね（笑）。話してるとかわいらしいんだけど、マイク持って歌うとすごみがある。

SHOCK EYE　キヨサクはおっきい奴だよね。やっぱ沖縄の人って感じだよね。

Miss Monday　穏やかでね。でも、実はいちばんジョークをかましたりするの。小声でボソッボソッとなんだけど（笑）。で、彼が言うジョークで現場のみんなが和んだりしたりとかして。今回協力してくれた皆さん、すごく楽曲に愛情注いでくれたなと思うし、それぞれの立ち位置でいろいろ考えてくださったので、おかげですごくバランスの取れた作品ができました。ありがたいなって思いましたね。本当にみんなの協力のおかげです。

──今日はありがとうございました。楽しい話がたくさん聞けました。

Miss Monday　ありがとうございました。師匠良かったよ！

SHOCK EYE　おまえもな！

Miss Monday　あははは（笑）。