ナタリー PowerPush - 藤井隆 Like a Record round! round! round! in 富士急ハイランド

本気の洋楽イベントが富士急進出!藤井隆の音楽ルーツを探る

藤井隆、レイザーラモンRG、椿鬼奴が、大好きな洋楽をひたすらカラオケで歌いまくる異色のイベント「Like a Record round! round! round!」。普段は東京・新宿ネイキッドロフト、新宿ロフトプラスワンを拠点に行われているイベントがこの夏、山梨・富士急ハイランドに進出する。

ナタリーでは8月28日のイベント開催に先がけ、音楽ナタリーとお笑いナタリーで同時に特集を展開。音楽ナタリーでは藤井隆、お笑いナタリーではレイザーラモンRGにそれぞれ話を聞いた。また椿鬼奴は両特集で、藤井隆とRGそれぞれの魅力についてコメントを寄せている。

取材・文 / 臼杵成晃 撮影 / 笹森健一 企画 / 富樫奈緒子

 
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衝動的にスタートした「Like a Record round! round! round!」

藤井隆

──そもそもなぜこの3人で、しかも新宿ネイキッドロフトという場所で「Like a Record round! round! round!」を始めることになったんですか?

一番のきっかけは(渡辺)鐘さん……桂三度さんですね。三度さんと昔番組をご一緒していた頃、毎月必ず会って仕事帰りに飲みに行くみたいな感じだったんですけど、あるとき三度さんがネイキッドロフトで「サックス練習会」というイベントを始められて。そのイベントは、夜中の12時から朝までサックスを練習する会で。

──文字通りの練習会(笑)。

「発表会」じゃなくて「練習会」なんですよ、あくまで。どんなことをされているんだろうと思って行ってみたら、お客さんが親御さんのような気持ちになって、三度さんのサックスを静かに聴いてるんです。みんな息するのも忘れるぐらい集中して(笑)。それで1曲吹き終わると、三度さんから「この曲はこういう理由で選んで」というお話があったり。僕はネイキッドさんに行ったのもそれが初めてでしたし、よくよく考えるとオールナイトイベント自体初めての経験だったんです。そこで「こういうことができるんだ」というのを初めて知って。

──三度さんのイベントに何かひらめくものがあったと。

大げさに言うと、すごいカルチャーショックを受けたんですよ。イベントの空気に。僕はそうやって自分で企画して何かをしたことがなかったし、他の芸人さんのイベントに参加したことすらほっとんどなかったんです。唯一「単独イベント」にあたるのが、音楽のコンサートだけで。コンサートはもちろんありがたい経験でしたけど、芸人としてはずっとどこかコンプレックスがあったんです。圧倒的に経験値が足りない。それで三度さんのイベントを観たときに「僕は今まで何をやってきたんやろ」と。そんですぐにネイキッドの鈴木さんを紹介していただいて。「僕も何かやらせてもらえないでしょうか」とお話したら「いいですよ。日にちは空けておきます」ってすぐにOKをくださったんです。

──かなり衝動的なスタートだったんですね。

藤井隆

その時点では内容はまったく考えてなかったんですけど、とりあえず日にちと時間だけは決めたんです。じゃあ何をやろうかと考えているときに……三度さんとか椿さん、博多大吉さんとか、ご一緒に飲むメンバーはみんな洋楽に限らず音楽が好きなんですよ。YouTubeの映像を観させてくれるバーがあって、三度さんとの仕事が夕方6時に終わったらそのままバーに直行して、朝の7時までずっとそこで微動だにせず映像を観続けて(笑)。その流れでカラオケに行ったり。

──半日以上(笑)。すごいですね。

当時月に一度のその集まりがすごく楽しくて。Rさんと椿さんはもともと、椿さんの同級生のお友達と3人集まって洋楽カラオケをしてたそうです。ある日その集まりに僕も呼んでもらったんですけど、そのときはお友達はいなくて、この3人だけだったんですね。そのとき……なんでしょう、カチャッとパズルが合う感じと言いますか。MAXを脱退されていたMinaさんが戻ってこられたとき、Reinaさんが「この空気だった」って名言を残されてるんですけど、僕らがカラオケで3人集まったときがまさに「この空気だった」。同時に「あ! ネイキッドロフトさんはこれだ!」と閃いて。

客席を割って入場する経験がなかった

──「3人でカラオケ機材を使って洋楽を歌う」というコンセプトはそこでできあがったんですね。

はい。お店にカラオケ機材は備え付けであったんですけど、それがちょっと洋楽に弱い機材で。それで第一興商さんにご相談に上がったら、DAMの機材をまるまる貸していただけることになったんです。イベントは毎月やってるので、搬入していただいてるんです。すごく手間もかかるんですけど、それでもやってくださるということで。

──イベントとしても新しいものだし、そもそも藤井さんにとっては初の自主イベントなわけだから、立ち上げはいろいろと大変だったのでは?

いざフタを開けてみたら、どうしていいものかわかんなくて。あとネイキッドさんはお酒を飲んだり食べ物を食べたりしながら楽しむお店だから、「飲み物どうですかー」とか促すようなことも初めての体験でしたし。そもそも緞帳がないという経験がなかったんですよ。幕がこう開いて、舞台袖から出ていくというのはわかるけど、客席を割って入場するなんて経験がなかったから。

──ああ、ネイキッドロフトは客席とステージの高低差すらないですもんね。

藤井隆

そうなんです。自分からやると言ってはみたものの、直前で急に心配になって。でもお客さんはすごく温かく出迎えてくださって。芸能活動はNGK(大阪・なんばグランド花月)から始まっていますし、お客さんが迎えてくれる温かみは知ってるつもりでいましたけど、このイベントのおかげで改めて再確認させてもらいました。オープニングの映像をしっかり作ったりグッズを作ったり、そういうことがどうしてもやりたかったんですね。ポスターとかTシャツとか「誰が買うねん!」って思うようなものですけど、また皆さん優しいから買ってくださるんですよ。

──不安からスタートしたとはいえ、これだけ続いているということは、藤井さんの中でやはり「この空気だった」という、ご自身の中でしっくり来るものがあったということですよね。

僕は振り付けなしでフリーで踊ってくださいと言われても、一切できないんです。コンサートでも何も決めずに踊ったり、ましてやマイク1本で歌を届けるとか、そういうやり方は絶対にノー!って言ってたんです。一生懸命、練習したものをキチンと披露しなければいけないと思い込んでいたので。でもこのイベントのおかげで、自由に踊って歌ったり、お客さんをステージに上げたり、そういう自由な行為が自分の中でOKになって。椿さんとRさんがいてくれるから絶対大丈夫という確信があったからこそでしょうけど、チャレンジすることができた。ほかの人からしたら全然大したことないチャレンジかもしれないけど、僕にとっては大きな変化なんです。

特集Index

  • 藤井隆 本気の洋楽イベントが富士急進出!藤井隆の音楽ルーツを探る
  • レイザーラモンRG 本気の洋楽イベントが富士急進出!RGのあるあるルーツを探る

Like a Record round! round! round! in 富士急ハイランド

開催日時:2013年8月28日(水)16:00~(予定)

場所:山梨県 富士急ハイランド園内 マッドマウス前特設ステージ

料金:無料
※入園には別途富士急ハイランド入園料が必要

出演:藤井隆 / レイザーラモンRG / 椿鬼奴

※イベント当日は午後から藤井隆、レイザーラモンRG、椿鬼奴が園内にサプライズで出没予定。

※本イベントは、雨天決行 (荒天の場合は中止) です。
雨天の場合でもイベントは実施致しますが、スケジュールが大幅に変更となる場合もございますのであらかじめご了承ください。イベントの中断・中止・延期に伴う、富士急ハイランド入園料の払い戻しや会場までの旅費等(キャンセル料含)の補償は一切致しませんので、ご了承ください。

Like a Record round! round! round! in 富士急ハイランド プレミアムバスツアー開催

富士急ハイランド営業概要

営業時間

8月10日~8月15日:7:00~22:00
8月16日~8月31日:8:30~21:00

※9月以降、時期により開園・閉園時間が異なるので、オフィシャルサイトで要確認。

休園日

8、9月は無休

※10月以降についてはオフィシャルサイトで要確認。

料金

入園料:大人・中高生 1300円 / 子供 700円
フリーパス:大人 5000円 / 中高生 4500円 / 子供 3700円

交通

▼車
・新宿から中央自動車道で約80分、河口湖ICに隣接
・東京から東名高速道路・御殿場IC、東富士五湖道路経由で約90分

▼バス
・新宿から中央高速バスで約100分、富士急ハイランド下車
・東京駅から東名高速バスで約150分、富士急ハイランド下車
(バスは要予約)

▼電車
・JR中央本線大月駅で富士急行線に乗り換え富士急ハイランド駅下車、大月駅から約50分

藤井隆(ふじいたかし)
藤井隆

1972年3月10日生まれ、大阪府出身。1992年に吉本新喜劇オーディションを経て、お笑い芸人として吉本興業入り。2000年にシングル「ナンダカンダ」で歌手デビューし、同年「NHK紅白歌合戦」に初出場する。数々のシングルのほか、2002年発売のアルバム「ロミオ道行」、2004年発売のアルバム「オール バイ マイセルフ」などで高い評価を得ながらも、2007年8月発売のシングル「真夏の夜の夢」以降はしばらくアーティストとしての活動を休止。2013年6月にニューシングル「She is my new town / I just want to hold you」で6年ぶりにアーティスト活動を再開した。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。