ナタリー PowerPush - オリエンタルラジオ中田&ジャルジャルインタビュー よしもとNSC&YCC特集
オリエンタルラジオ中田とジャルジャルが語る よしもと芸人生み出すNSC&スタッフ養成YCCの魅力
本当に若いネクストスターが見たい
──NSCを卒業するために必要なことはありますか?
中田 何度か褒められることが必要だと思います。自信や夢を持って入って、でもつまらないと言われ続けたら心が折れる。僕も褒められてなかったら辞めていた。「これが否定されても、まだこれがある」とネタを多く作っておくことが唯一の方法だと思います。
福徳 僕らも同期から「ジャルジャルのネタ楽しみやねん」って言われると、「先生は褒めへんけど同期は褒めてくれるから、行けるんかな」と。
後藤 そこが栄養分になってました。
中田 プロになってからも、年に何度か先輩から「よかったよ」って言われて、それがあるから生きていける。同業者からの「面白い」は信用できるんですよ。
──ここまで振り返られて、NSCに入ってよかったですか?
後藤 トータルで考えると入ってよかった。1年かけて「ネタを作って人前に出す」という身体になりました。
福徳 「NSCの何期生」と言える喜びもある。
中田 よしもとだとけっこう大事ですよね。そのあたりが曖昧だと距離感がつかみにくい。
福徳 大阪でやっていくのであれば、大阪のNSCにぜひ入るべきだと思うんです。全国区のタレントになりたいのなら、東京のNSCに行くべきです。東西のNSCで全然違う。結局はあなた次第ってことになるんですけど。
──どんな後輩に入ってきてほしいですか?
中田 我々の予想しないことをやるような、「何それ?」という人のほうが、うまいなあという人より生き残る。「これ怒られるかな?」というネタが結局よかったりします。
──ちなみに社会人の経験はあったほうがいいでしょうか?
福徳 タレントとしては役立つ要素やと思います。
中田 ただ、業界では「ネクストスターが見たいな」という気運が本当に高まってる。シソンヌも最近出たけど、僕より年上なんですよ。若さって圧倒的にパワーがあると思うので、「生まれたときから『ニコ動』観てました」みたいな世代の若手が見てみたいです。
包み隠さず本当のことを言いたい
──ちなみに中田さんとジャルジャルさんは、NSCとYCCの合同学院説明会で3月に特別授業をされる予定です。どんなことを教えたいでしょうか?
福徳 生徒さんが何を求めてるのかわからないので、質問があれば受け付けます(笑)。
中田 最大公約数の授業はできないですから。芸人に向けてのことしかできないです。しかも今回は生徒じゃなくて入学希望者に向けた授業なので、まずないがしろには扱えないんですよ(笑)。
後藤 厳しいことを言うわけにもいかない。
中田 ただ、包み隠さず本当のこと言わないと。PRだからってダメなところを隠していると虚偽の報告になる(笑)。相対的に価値があると伝えていきたいです。
福徳 僕らの場合は「全部自分次第やぞ」という言葉を贈りたい。
後藤 「先生が言ってることが全部正しいと思うのは間違いやぞ」というのもあります。
中田 ジャルジャルさんはめっちゃ期待されるんじゃないですかね。「コントの真髄を教えてくれるんじゃない?」とか。
福徳 コントは教えるもんと違うからなー。
──作家志望の人も少なからず来ると思いますが。
福徳 作家志望の人は絶対にYCCに入ったほうがいいですよ。フリーで行くとコネがないから難しい。よしもとの社員さんとつながりやすくて、仕事が入ってきやすくなると思います。
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2015年4月入学生募集中
- 吉本芸能総合学院(NSC)
- 第3回募集締め切り:2015年3月13日(消印有効)
- よしもとクリエイティブカレッジ(YCC)
- 第4次募集締め切り:2015年3月31日(消印有効)
- よしもと沖縄エンターテイメントカレッジ(YOEC)
- 願書受付締め切り:2015年3月31日(消印有効)
ジャルジャル
左/後藤淳平(ゴトウジュンペイ)
1984年3月20日生まれ。大阪府出身。NSC大阪校25期生。
右/福徳秀介(フクトクシュウスケ)
1983年10月5日生まれ。兵庫県出身。NSC大阪校25期生。