魂ぶつけすぎてよそよそしい“親友”

──エンディングでは、高城さんが感極まるシーンもありました。どんな気持ちがあの涙になったのでしょうか？

高城　ももクロとして10年間やってきて、こういうふうにみんなで1から作り上げるということを経験したことがなかったんです。しかもメンバー以外の永野さんや、会ったことがなかったスタッフさんたちと協力してライブを成功させられた。なんとも言えない感情になったし、終わりたくないなって思いました。

──終わってしまう寂しさもあった。

高城　でも、それ以上にいろんな自分が見つけられて楽しかったです。「私ってこういう場面でこんな動きをする人なんだ」って、自分も知らなかった一面が見えてきて。視野が広がりましたし、もっとお笑いについて知りたいと思いました。

──ライブの最後、みなさんで手をつないで挨拶していたときの永野さんの優しい表情も印象的で。本当に浄化されてしまったんだと思いました。

佐々木　あはははは！（笑）

永野　浄化されましたね。あのあとから、常にれにちゃんを応援してます。インスタのストーリーも見てますし。バーベキュー行きたいんでしょ？

高城　えー！ 見てくれてるの？ そういえばフォローしてくれたよね。

永野　フォローした。

高城　永野さんって最初フォロー数0だったんです。

永野　エミネムをイメージして誰もフォローしていなかったんですけど、もうやめようと思って。バカみたいにエミネムを気取ることは。今は4人フォローしていて、れにちゃんと、インスタを始めるきっかけをくれたラブリちゃんと、小嶋陽菜さんと、イワイガワのジョニ男さん。でもストーリーを見てるのはあなただけですよ。

高城　ほんと？

永野　夏フェス行ったりしてたよね？

高城　行った行った（笑）。見てるんだー！

──うれしいですか？ 怖い？

永野　なんてこと言うんですか！

高城　怖くないですよ！（笑） うれしいです。

永野　よかったー。「キモーいっ」て言われたらどうしようかと思った。僕もうれしかったです、ああやって感動してくれて。

──ライブの中で「親友になろう」というお話しにもなっていましたよね。

永野　親友って言っていいんだよね？

高城　……あれ？

永野　ちょっと！ 「あれ？」じゃないでしょ！

──今日は久々の再会だったんですか？

永野　5月にあった、ももクロの東京ドーム公演（参照：結成10周年ももクロ、満員御礼の東京ドームで決意新たに「お前ら全員付いて来いよ！」）に行かせてもらって、それぶりですね。

高城　でも、そのときもすごくよそよそしくて。これだけ関わったんだから全身紫で来てくれるのかなって期待していたんですけど、超カッコつけた私服だったんです。

永野　考えすぎちゃって、何の意思も出ないだろう白を着て行ってしまいました（笑）。

高城　たいした話もしないで「じゃ、お疲れ」みたいな態度だったし。

永野　周りが悪いんです、関係者が。あの気取った連中に感化されて。

高城　また闇が出てるよ！（笑）

永野　でも「永野と高城。」のあと「ももクロChan」に呼んでもらったんですけど、この人もよそよそしかったですよ？ 「なんだったんだ、あの時間は。夢か？」みたいな。

高城　今さらどう接していいかわかんなくなっちゃって（笑）。

──そのくらい濃い時間を過ごしたんでしょうね。

永野　魂をぶつけすぎました。

──そして「永野と高城。」の第2弾が7月に迫っています。次は何を見せてくれるのでしょうか。

永野　あふれるほどネタはあります。前回と何かが変わる、ということではないですが、単純に2018年最新バージョンの「永野と高城。」を見せられると思います。まあすごいですよ。

──期待してていいんですね？

永野　でも1回成功してヘラヘラしてたら、佐々木さんに「2回目が鬼門だ」って言われて（笑）。

佐々木　高城れにのおかげでお客さんがいっぱい入って浮かれていたので厳しく言っています。

永野　おごりが出てましたね。

高城　初めて来てくださる人にも2回目の人にも、私たちのいろんな面を見てほしいです。永野さんの印象も私の印象も変わると思う。私と永野さんが一緒に作り出す世界観に“奇人”たちを巻き込んでいって、“奇人”の輪をもっともっと広げていきたい！

佐々木　高城はまだネタを知らないけど、覚悟したほうがいいよ。ヤバいから。

高城　えー。がんばります（笑）。