大石まどか×ダンディ坂野 | ダンディの高音はどこまで出るのか?音楽活動へのストイックな情熱

サンミュージックを背負っていきます!

──そもそもダンディさん、2003年に歌手デビューされているんですよね。

ダンディ はい。最初の曲が「OH! NICE GET's!!」で、歌詞も自分で書きました。本名が坂野賢一なのでペンネームは「ゲッツケンイチ」。CDは500円でカラオケが付いて1曲だけ収録されていました。インディーズチャート初登場2位、翌週1位とスマッシュヒットだったんですけど、そのあとすぐに順位が落ちていっちゃって、お笑いと同じようにパッと上がってパッと下がった(笑)。次に出したのがウルフルズの「ガッツだぜ!」のパロディ「ゲッツだぜ!!」です。営業では「OH! NICE GET's!!」をよく歌っています。ネタ尺が長いので、歌でも歌っておかないと(笑)。

大石 歌はとにかくお好きですよね。

ダンディ坂野

ダンディ お笑いをやっていますけど、本当はトシちゃん(田原俊彦)とか、歌って踊れる人に憧れていました。私の人生はほぼトシちゃんです。そして今、(松田)聖子ちゃんがいた事務所にお世話になっている。一生この事務所はやめません。サンミュージックを背負っていきます!

──ご自身でPCを駆使して音源を打ち込んでいるというのも手が込んでいますね。

ダンディ ネットで調べながら昨年から始めました。コロナ禍という背景もあって、自宅にいる時間が長くなるので。霜降り明星の粗品くんもボカロをやっていて多くの人が聴いている。ボカロと昭和歌謡では全然違いますけど。芸人にも多趣味な方は多いですよね。YouTubeの「だんさかch」は毎週ゲッツ(月)曜日に更新しています(笑)。

──曜日まで凝っていますね(笑)。大石さんには今回のシングルについてもう少し詳しくお聞きします。表題曲のデビュー30周年記念曲は「茜の炎」どんな曲でしょうか?

大石 幸耕平先生(作曲)と及川眠子さん(作詞)に書いていただきました。すごくいい歌。私、今年49歳になるんですけど、独身の女性だったり離婚してお子さんがいたりする女性は恋に臆病になってくる。出会いを求めないようにしている方も多いかなと。そんな中でパッと出会ってしまう。演歌というとドロドロしたイメージもあるかもしれないですけど、「茜の炎」は中学生のときの胸キュンみたいな大人の恋を及川眠子さんに書いていただきました。

大石まどか

──大人の恋という部分は、カップリングのカバー曲「シングル・アゲイン」にも通じるものがありますね。

大石 毎年「生ラ(なまら)!」というアコースティックライブを開催していて、今年も11月にやらせていただく予定です。ダンディさんにも出演交渉をさせていただこうかと思っています。昨年はスタジオからYouTubeで生配信しました。「シングル・アゲイン」はそのときに歌わせていただいて、ファンの方たちに「合っていた」というお声をいただいたこともあり、シングルに入れさせていただきました。今回のシングルは歌謡曲系です。

もっと歌って踊りたい

──デビュー30周年ということで、とても一言では語れないとは思いますが、この30周年を振り返って今どんなお気持ちでしょうか。

大石 サンミュージックは温かいところで、あまり苦労もせず、温室育ちで30年歌わせていただきました。ファンの方たちにも支えていただいて。コロナ禍のもとで30周年をちゃんと迎えられるかな、新曲を出せるかなという不安もありましたが、スタッフの方たちが背中を押してくれて新曲を発売させていただくことになって。なおかつダンディさんとご一緒できました。同じ事務所で違うジャンルの人に共演してもらえるのは、サンミュージックならでは。温かい光が射してくれた感じです。前向きになれたし、歌える楽しさもまた改めて感じています。

──ダンディさんも芸歴は30年とまでは行かずとも、それに近いものがあるのでは?

ダンディ 「養成所時代を芸歴に入れるか入れないか問題」があるんです。吉本さんは養成所を入れなくて、東京の芸人さんは入れる人が多いので僕も入れているんですけど。それを入れると28年目になるんですかね。

──ダンディさんはスクールJCAの2期生(1993年入学)だったとお聞きしています。

ダンディ そうですね。1期生にはアンジャッシュさんがいて、2期生が東京03の飯塚。3期生がアンタッチャブル。そこに挟まれているダンディ坂野(笑)。今54歳で、26歳のときに上京しました。長くなりましたねえ。一生懸命お笑いライブでやってきて、人とは違う笑いをやろうとして、売れ始めたのが10年後の2003年。なんとなく有名になってテレビに出始めてちやほやされて、あれからもう18年くらい経ちます。なんとかやってるなあって思います。このタイミングで、さっきも大石さんがおっしゃってましたけど、違うジャンルの人と交わるのは楽しいです。また機会があればいろんなジャンルの人といろんなことができたらなと思います。

──「いろんなこと」について、具体的に何か考えていることがあれば教えていただけますか?

ダンディ 歌が基本的にやりたいです。いい年なんですけど、もともとトシちゃんが好きなのもあって、歌って踊って、というダンサブルなものをやりたいかなと。こっそり今、縁があってドラムを叩いていたりもするんです。

左から大石まどか、ダンディ坂野。

大石 ダンディさんがドラム? すごい!

ダンディ コロナ禍なのでそんなに頻繁に、というわけにはいかないんですけど。それを営業やテレビでやるのではなく、プライベートでワイワイやれたらいいのかなと。それで「お仕事頂戴」ってがっつくとすぐにバレちゃうので(笑)。僕のYouTubeも登録者数はそんなに多くないかもしれませんが、「この人、打ち込んでて歌も歌ってるんだ」って発見してくれる人がいれば、ちょっとは何かにつながるのかなと思ってやっています。

──実際、今回の歌のお仕事もYouTubeがきっかけでしたね。

大石 ダンディさんは作詞作曲もされているので、今度は私がダンディさんに書いていただいた歌をお返しして、そこでダンディさんに踊ってもらうってのはどうですか?(笑)

ダンディ そうなると、ダンスのレッスンをサンミュージック持ちでやらせてください(笑)。「だんさかch」で踊ります。

──最後に「愛が生まれた日」のここぞ!という聞きどころを改めてお話しください。

大石 聞きどころは、全部でしょう!

ダンディ 全部なんですけど、しいて言うなら、僕の高音が出ているか出ていないかのところを、クスッとしてもらえれば。あれが今のところの精一杯です。最大の聞きどころというか、ヘッドホンの外しどころかもしれません(笑)。

大石 そんなことはないですけど(笑)。ヒット曲なので、懐かしく聴いていただいて、一緒に歌っていただけるといいですね。

ダンディ プチデュエットブームが来たらうれしいです。原曲キーより半音だけ低いんですけど、男の人で僕に年齢が近い人にもぜひチャレンジしてほしいです!

左から大石まどか、ダンディ坂野。
大石まどか(オオイシマドカ)
大石まどか
1972年9月8日生まれ。北海道出身。演歌歌手。サンミュージックプロダクション所属。1992年に「恋のしのび雨」でデビュー。毎年コンスタントに新曲を発表し続け、デビュー30周年を迎える。2007年に「はこだて観光大使」、2019年に「千葉県いちご組合連合会 いちご大使」に。「博也とまどかの歌謡ロード」(YBC山形放送ほか)出演中。
ダンディ坂野(ダンディサカノ)
1967年1月16日生まれ。石川県出身。サンミュージックプロダクション所属。プロダクション人力舎の芸人養成学校・スクールJCAに2期生として1993年に入学。ネタ中に放つフレーズ「ゲッツ!!」や色鮮やかなタキシード、親しみやすいキャラクターなどで2003年にブレイクを果たした。2003年にシングル「OH! NICE GET's!!」で歌手デビュー。以降、音楽活動に精力的に取り組んでおり、自身のYouTubeチャンネル「だんさかch」では自作カラオケ音源を用いて甘い歌声を披露している。