──まずは番組に出演された感想をお聞かせください。

井本貴史　「東野さんって優しいなー」ですかね。普段はもう少し厳しい先輩と一緒にいることが多いので。

藤原一裕　もうちょっと後輩の人員整理をしていきたいなと思いました（※収録には、番組で紹介したライブ「LICENSE vol. ENJOY!!」にライセンスとともに出演している後輩のカナリア、とにかく明るい安村も参加）。

──今回の収録でご覧になった6組（ANDリー、モンスーン、トランスポート、ロック＆ブルース、ダックス。、8.6秒バズーカー）のうち、気になるコンビはいましたか？

井本　「大阪、どうしてん？」と思いました（笑）。東野さんも「誰も漫才やれへんのかい」と言うてましたけど。今大阪どうなってんねんと。もちろん今日見たネタがすべてではないですけどね。

藤原　ロック＆ブルースのネタの、5分バージョンのようなもっと長いのが見たいです。

井本　もうちょっとウケてええのになぁ。

──ネタ時間は2分というのが大会のルールですが、このサイズのネタを作ったことは？

井本　ないです。

藤原　コンテストで2分の場合は逆にショートコントにしてます。

井本　むしろ「8分ネタやっちゃえ！ どこかで止められるやろ」という気持ちです。

──「どうしても2分ネタを作ってください」というリクエストがあった場合は？

井本　「藤原に聞いてください」と任せます（笑）。

藤原　「時間をください」って言います（笑）。短いネタは難しいですから。いきなりやり出さないといけないので。長い時間をもらってるほうが気は楽です。

──この企画では優勝者が「スカチャン」に芸名を変えるのがポイントです。お2人も芸名を（「ザ・ちゃらんぽらん」に）変えた時期がありました。

井本　改名はやめといたほうがいいと思います。どんどん不幸になっていったんで（笑）。大事ですよ名前って。

藤原　でも、スカパー！さんが面倒を見てくれるんならいいんじゃないですか？ スカパー！さんにほったらかしにされたら、めちゃくちゃかわいそうですけど。

井本　改名するなら“死ぬまでレギュラー”が欲しいですよ。

──収録中に井本さんが「自分たちのライブをテレビ番組にしたい」とおっしゃってましたが、もし「芸名をスカチャンに変えたら番組ができるよ」という提案があった場合は？

井本　絶対変えないです（笑）。

藤原　スカパー！さんがそう言ってくるんですか？ たぶんその人は嘘付いてますよ（笑）。

──最後に、この大会に期待したいことは？

井本　スカパー！さんにはいろんな仕事あるから、チャンピオンが全部独占で請け負えたら、ものすごいチャンスになるんじゃないでしょうか。スカパー！初のスター芸人が出てくるといいと思います。

藤原　東野さんにハマる人が出てくるのを見たいです。面白いと思ったら、方々でいろいろ言いはる方なので。瞬間的に売れるかも知れません。

──番組に出演された感想をお聞かせください。

井上裕介　東野さんとちゃんとおしゃべりをする機会がこれまでなかったので楽しかったです。一度沖縄で食事をさせてもらったときの延長みたい。

石田明　真面目なところもありながら、普段のテレビとは違うスカパー！ならではの感じやなぁと。話す内容が“一個深い”です。

──今回の収録でご覧になった6組（トロピカルマーチ、ジュエリー志織、山椒魚、D-ハツラツ、ヒップ☆スター、ガキダンティ）のうち、気になるコンビはいましたか？

井上　僕らが1年目のときと比べるとみんなちゃんとしてます。

石田　ヒップ☆スターが面白かったですね。

──ヒップ☆スターはトリオですが、ちなみに石田さんはトリオネタを作られたことは？

石田　ないです。油断してたらあまりおいしくない“死に役”ができそうで難しい。でも、トリオだからこそのテンポ感もあるので、トリオのすごい漫才師が生まれるといいですね。

──この企画では優勝者が「スカチャン」に芸名を変える予定です。

井上　今回観たこの6組ともコンビ名がしっくりこないので「スカチャン」のほうがええと思います（笑）。

石田　ジュエリー詩織さんがスカチャンに変わる可能性もある。かなりのシフトチェンジですね。

井上　過去にコンビ名を変えてすごく売れた方もいらっしゃるので、そういう起爆剤になれば。コンビ名は結果を残してから価値が出てくるものですし。

──ちなみにお2人がコンビ名を変えようと思ったことは？

石田　僕らはないです。

井上　コンビ名は「周りに英語のコンビがいない」というような戦略込みで付けたので。ただ、キャリアが何年あってもコンビ名が変われば1年目のようなフレッシュな気持ちになるんやろうな、とは思います。

──今回は2分ネタでの勝負。お2人にとってこのネタ時間はどう映りますか？

石田　2分ネタはあまりやったことがないですね。

井上　短い分数となるとコントのほうが強いのかな。キャラクターがしっかりしていれば票は入りそう。そこは漫才師にもがんばってほしいです。

石田　見せたいものを1本に絞らんとダメやと思います。そこに向かってどれだけ面白いものができるか。自信のあるところを笑いのマックスに持っていけるように作るといいです。

──予選は東京と大阪で行われています。地域によってネタに違いは感じられますか？

石田　大阪のほうがルールがしっかりして正統派が多いぶん、どこかこじんまりする傾向はあると思う。東京のほうが飛び抜けた設定は多いんじゃないでしょうか。

井上　個人的には大阪芸人ですから、大阪のメンバーにがんばってほしいです。

──こういう人が出てくれば大会が盛り上がる、という芸人さんはいますか？

井上　僕らと同じくらいのキャリアで「ここを逃したらあとがないんや！」と人生注ぎ込んでるくらいの方に注目したいと思います。あと、2分ネタの大会は組み合わせや順番などの運も大きいと思うので、みなさん運を蓄えて最後の決勝戦で爆発させたら、最高のイベントになるんじゃないでしょうか。